隠れ家の状況
お久しぶりです。そして短いです、ごめんなさい。
亜里沙、楠葉が魔族を退け新たな戦いが始まろうとしていた頃。
華音指導の元、隠れ家は着々と出来上がっていた。
「あなた、子供達が手伝ってくれたお陰で大幅に時間が短縮されました。」
華音は子供達が働く姿を見つめつつ久遠に言った。
「みたいだな。これなら早めに亜里沙と楠葉の助けに行けるな。」
「えぇ。それに私達の知り合いも転生しているみたいで此処を任せるには十分ですし。」
華音の言葉に辺りを見渡す久遠。
魔族の中には最初の転移で仲間だった者達である。だから、久遠も華音も信頼している。
「そうだな。あいつらなら此処を任せられる。」
久遠は、そう呟くと亜里沙と楠葉が居る王都の方角を眺めた。
「なっ!!」
久遠は、驚きの声をあげた。
王都の空には黒雲が広がっていた。しかも、その黒雲は少しずつではあるが拡がりをみせていた。
「あなた!」
「あぁ、早々に戻らないと二人がヤバい。」
「此処は大方住める環境になっています。ですから、後はは引き継ぎさえ出来れば直ぐにでも向かえます。」
「わかった、直ぐに引き継ぎを頼む。子供達も連れて俺達の全戦力で向かうぞ。」
「はい!」
華音は返事をし、直ぐに行動に移した。
数十分後、華音と子供達が久遠の元に集まった。
「さぁ、最終決戦が近い。全力で立ち向かうぞ!」
「「「「はい!」」」」
華音達の返事と共に王都に転移した。