表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/133

新たな死闘

長い間開けてしまい申し訳ありません。続きを書きたい気持ちがあったのですが話が上手く纏まらず書き上げれませんでした。


これからも不定期になるかもしれませんがよろしくお願いします。

久遠が華音の作っている隠れ家に転移したのと同時刻。


楠葉もまた中立の魔族を助けていた。


「同族でここまで考え方が違うものなのか?」


楠葉の疑問も尤もなのだが、違うものは違うのである。

人間が10人居ればそれぞれの考え方も違うように魔族も違うのである。まぁ、今回の場合は邪神の洗脳もあるかも知れないが・・・。


ともあれ、楠葉は片っ端から中立の魔族を助けていた。


楠葉の圧倒的な武力の差を目の当たりにした魔族は命乞いを始める者まで出現したが、楠葉は問答無用に切り伏せていった。


「さて、これで大方片付いたな。久遠殿は隠れ家に居るようだし、亜里沙殿はまだ戦っているようだな。」


楠葉は現状わー確認し、この後の自分の行動を考え始めた。


そんな矢先、久遠から念話が入ってきた。


『楠葉、粗方助けたようだな。』

『あぁ、丁度これからの事を考えていた所だ。』

『そうか、悪いがすぐに亜里沙の元に駆けつけてくれないか?どうにも嫌な予感がする。』


久遠の神妙な声に楠葉は息を飲んだ。


『わかった。直ぐに向かうとしよう。』

『助かる。俺もこちらの状況が落ち着き次第華音達を連れて直ぐに向かう。それまで、無理しないようにな。』

『心得た。』


楠葉は念話を切り、直ぐ様亜里沙の元に駆け出した。



一方、亜里沙はと言うと未だに魔族と戦っていた。


ただ、無限に湧く魔族と魔物とである。


「キリがないですね。何処から湧いてくるのでしょうか?」


亜里沙は愚痴りながらも魔族や魔物を倒していく。但し、助けた魔族を守りながら。


「僕の事はほっといていい。今すぐ君は逃げろ。君一人なら逃げ切れるはずだ。」


そう言われても亜里沙は首を縦に振らない。振れるわけもない。久遠との約束を違える訳にはいかないからだ。だから、亜里沙は戦い続ける。魔族と魔物の前に立ちはだかる。


全ては自分のためであり、久遠の為であるからだ。だから、亜里沙は戦い続けられる。体力が限界に近いとしても・・・。



亜里沙の中でどれくらいの時間がたったのだろう。数時間?数分?亜里沙自身時間の経過が麻痺していた。


そんな時、楠葉が亜里沙の加勢に現れた。


「亜里沙殿、無事か?」


亜里沙は楠葉の声を聞き、安堵した。


「楠葉さん、無事ではありますが体力が限界に近いです。」


何とか返事をする亜里沙。それに答えるかのように楠葉も声をあげた。


「久遠殿も後で駆けつける。それまで二人で乗りきるぞ。」

「わかりました。」

「では、そちらに行く。少し離れてしゃがんでくれ。」


楠葉の言葉に亜里沙と魔族は離れしゃがんだ。


離れたことを確認後、楠葉は魔法を放つ。


「ラ○ナ・ブレーーーーード!!」


某アニメのドラゴンも跨いで通る魔法使いさんの魔法である。因みに、完全版です。


一瞬にして魔族と魔物は消え去り亜里沙達が待つ場所までの道が出来た。

そして直ぐ様楠葉は亜里沙達の元へと駆け寄る。


「どうにか無事のようだな。」

「助かりました。ありがとうございます、楠葉。」

「久遠殿から念話で嫌な予感がすると言われたからな。」

「そうだったんですね。」

「ああ、だがまだ終わりではないようだな。」

「そのようですね。」


先程、全滅に近い状態になったにも関わらず魔族と魔物に囲まれていた。


「亜里沙殿は体力の回復を優先してくれ。」

「そうですね。わかりました。」


楠葉は、改めて魔族と魔物の方を向く。


「久遠殿達が来るまで乗りきるぞ!」

「はい!」


こうして新たな死闘が始まった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ