今後の計画
今更ですが、明けましておめでとうございます。
年始早々色々ありまして更新が遅くなりました。主に自分の精神面ですね。
今は大丈夫ですので安心してください。
極力週一での更新を目指しますがもしかしたら二週に一回になるかもしれません。
申し訳ありません。
ソラと別れた久遠達は今後を話し合うため一度王都を出てた。
「さて、この辺りでいいか。」
王都からそれほど離れていたい森の中に久遠達は居た。
「それでこれからどうしますか?」
華音は今後の話をするため切り出した。
「今の王都を見ると全ての魔族が邪神に従ってるわけじゃない。」
「そうですね。ソラさんの話し方からしてその様にも取れますね。」
「ですが、兄さん。だからと言って野放しには出来ません。今後私達がこの世界で生きていくには取り除かないといけない脅威もあります。」
亜里沙の意見も最もなため久遠も頷いた。
「だが、無駄に命を散らすこともしたくはない。その為の方法がないか考えたい。」
「だが久遠殿。そんな都合のいい方法があるだろうか?」
楠葉の言葉に全員が黙る。
そんな沈黙を破ったのは紗良と遥香だった。
「じゃぁ、一人一人聞いて回ればいいんじゃないの?」
「紗良、そんな事をしたら時間がいくらあっても足りません。それよりも敵か味方ないしは中立の魔族を見極める方法を考えた方がいいのではないですか?」
二人のやり取りを聞いていた久遠と華音はお互いの顔を見た。
「何で今まで気づかなかったんだ?」
「そうですね、あなた。こんな簡単なことを気づかなかったのでしょうか。」
久遠と華音を除く全員は何を言っているかわからなかった。
その様子に気付いた久遠は全員に説明をした。
「簡単に言えば俺達に敵意があるかないかが分かればいい。ならそれを可能とする魔法がある。」
「この魔法は私達が二度目の転移の時に作った魔法です。簡単に言えば索敵の魔法です。」
「これなら敵意があるかないかが簡単にわかる。この魔法を王都全体に広げればいい。」
「魔法自体は簡単ですから全員が使えるようになりますよ。」
方法が分かればこの後にすることは決まっている。全員に索敵の魔法を教え、ソラの様に王都から出ていってもらえばいい。
「転生した魔族が暮らす場所が必要になるな。」
「そうですね。でしたら私と子供達で場所の確保と住める環境を整えてきます。」
「頼めるか、華音?」
「任せてください。どのくらいの人数になるか判りませんから多目に作っておきますね。というわけですから行きますよ、遥香、紗良、優真。」
華音は子供達に声をかけ転移魔法を使い姿を消した。
「なら俺は残った全員に魔法を教えて魔族の勧誘をするとしようか。」
「分かりました、兄さん。」
「分かった、久遠殿。」
こうして敵意のない魔族を移住させる計画が始まった。