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演説と集結

二週間ぶりです。遅くなってすいません。



城のバルコニーに大成と瑞穂が現れ、お互いが向き合い臣下の礼をしミルフィを待つ二人。


その直後、教皇であるミルフィが姿を現した。


そして、アゼディアの住民から歓声が沸き上がった。


ミルフィがバルコニーの最前列に立つと大成と瑞穂もまた住民の方を見た。


住民達はこれから話される内容を知らない。ただ、噂が少なからず広まっているため大体の予想はしていた。


「アゼディアに住む皆さん。今日集まっていただきありがとうございます。」


話を始めるミルフィ。ミルフィの声色を聞き住民も気を引き締めているようだ。


「今、このアゼディアに脅威が迫ってきています。いえ、アゼディアだけではなく他の国にも脅威が迫っています。その脅威とは『魔族』です。これまで小さな襲撃は幾つもありました。全ての襲撃を回避したとはいいません。現に被害も出ています。しかし、この度魔族が侵攻してくると分かりました。しかも、全勢力で各国同時侵攻です。既に、帝国は侵攻を受けていると報告がありました。そして、このアゼディアにも魔族の魔の手が迫ってきています。」


住民の顔色が明らかに変わり始める。それもそのはず、魔物ですら脅威であるのに知恵を持った魔物である。どうなるか予想できてしまった。


「国のトップの者がこのような言い方をしては良くないとは思いますが、ですが敢えて言わせていただきます。はっきり言って勝てるか分かりません。ですが、私達は皆さんを守るために戦います。皆さんが逃げる時間を稼いでみせます。アゼディアの全勢力を持って皆さんを守ります。誰一人欠けることのないように・・・。」


喋りながらミルフィは拳を握る。そこには少し血が滲んでいた。


「ですから、皆さんは逃げてくだ・・・。」


最後まで言う前に住民から声が上がった。


「逃げるなんて出来るか!!」

「俺達も一緒に戦うぞ!!」

「私達女に出来ることは少ないけど炊き出しぐらいなら手伝えます!!」


住民の声を聞き、ミルフィは両手で口を押さえ、目からは涙が流れ始めた。


これまで住民のために労力を惜しまなかったミルフィの人徳のなせる技である。そこには大成と瑞穂の知識も活かされていたのだが。


そんなこんなで住民の参加も決定した。


戦える者と戦えない者と分け、役割を決め配置していく。



そんな中、久遠達は街の外に来ていた。


「住民の参加も決まったようだな。」

「そのようですね。アゼディアには冒険者も数多く居ますから。」


と話をしていると空から二人の天使?が舞い降りてきた。


「兄さん、姉さんお久し振りです。」

「久遠殿、華音殿お久し振りです。」


現れたのは亜里沙と楠葉だった。



此処にきてこの世界での最高戦力が今此処に集結した。



久遠は周りを見渡し、全員に告げる。


「さて、俺達は俺達にしか出来ないことをやろうか。」

「「「はい!!」」」


全員の声が揃った。

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