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模擬戦、そして・・・

魔法師団の魔法が模擬戦の開始の合図になった。


魔法は優真に向かって迫ってきていた。しかし、優真は動こうとはしなかった。


その結果、魔法は優真に直撃した。


「ふん、口だけで呆気なかったな。」

「所詮はガキだな。」


土煙が上がる中、騎士達や魔法師達は口々に言った。



ようやく土煙が収まり、全容が見えてきた。


そして、そこには無傷の優真が立っていた。


「この程度の魔法で僕を潰せると思ったんですか?そもそも魔法を使うのに詠唱なんかしたらどんな魔法がくるかわかりますから対処するのは簡単です。それと騎士団の皆さんは何故攻撃してこなかったんですか?敵の生死が確認されていないのに構えを解いてどうするんですか?」


愕然とする魔法師団、正論を言われ黙りこむ騎士団。そんな様子を見て優真は行動に移した。


優真は右手を前に出し、そこから水の玉が放たれた。


「僕みたいな子供が無詠唱出来るのに、魔法師団の皆さんは今まで何をしていたんですか?」


優真が無詠唱で魔法を放ったことに驚きを隠せない魔法師団の面々。ついでにミルフィとフェンも驚いていた。大成と瑞穂は久遠と華音の息子ということで何かあるとは思っていたようである。


「皆さんを鍛えるのは僕の両親ですからこれ以上はいいません。ですので、さっさと終わらせることにしましょう。」


その瞬間、優真の姿はブレてから消えた。


騎士団と魔法師団が優真の姿を探して周りを見回している。


優真が現れたのは魔法師団の後ろであった。


「最初に魔法師を潰すのは当たり前ですよね?」


優真は武器を右手に持ち、左手から魔法を放ちながら魔法師を倒していく。


ようやく状況を理解した騎士団は魔法師団を下がらせるために優真の前に立ちはだかろうとした。


しかし、それを許すはずがない。優真は騎士団と魔法師団の間に魔法で壁を作り分断した。高さは10メートル近くはある。


「なっ!これでは魔法師団を助けに行くことが出来ん。」


その後、魔法師団はなすすべなく優真に倒され結界の外に弾き出された。


壁の放たれたこと魔法を解き、騎士団と対峙する優真。


「さて、残るは皆さんだけですね。皆さんを相手に魔法は使いません。剣だけでお相手しますよ。」

「舐めているのか?」

「実力差が分からない人に、人達に何を言っても無駄ですから。時間が勿体ないので僕から行きますね。」


その瞬間、騎士団長は結界の外に弾き出された。


その後、後を追うように騎士団全員が結界の外に弾き出された。



「優真、お疲れ様。」


遥香が優真に労いの言葉をかけた。


「遥香お姉ちゃん、ありがとう。」

「優真には珍しいらしく怒りましたね?」

「そりゃそうだよ。パパとママを馬鹿にされたんだからね。」

「そうね。私も同じでしたから。」

「でも、これで大人しくしてくれればいいんだけど・・・。」

「・・・無理でしょうね。」

「だよね。」


何となく大人の会話をしている二人であった。



結果、渋々久遠と華音の訓練を受けることに頷いた騎士団と魔法師団。


翌日から地獄を見ることになるとは思ってもいなかった。




騎士団と魔法師団の訓練を初めてから一ヶ月が過ぎた。


結果から言えば、軍隊となった。



そして、事態は急変する。


魔族の侵攻が開始されたのである。


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