表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/133

教育の始まり

短いかも?

皇一家が訓練場に着いた。そこには大成率いる騎士団、瑞穂率いる魔法師団。それとアゼディアの教皇であるミルフィ、雑務をこなすフェンが集結していた。


「流石に国の主力が揃うと壮観だな。」

「確かにそうですね。ですが、私達を下に見ていますね。」

「それは仕方ないことです。私達の実力を知らないのですから。」


やや不機嫌な声で答えるカルディナ。だが、それより不機嫌なのが子供達である。


「パパとママをあんな眼で見るとは教育が必要ですね?」

「実力の差がわからないんだから仕方ないよ、遥香お姉ちゃん。」

「でも、許せないんでしょ?沙良お姉ちゃん?」

「「もちろん!!」」


優真の言葉に声を揃える遥香と沙良。


しかも、周りに聞こえるように言ったため騎士達や魔法師達はざわめき始める。


「三人とも、そのぐらいにしとおきなさい。」

「この後嫌でも差を感じるんだからな。」


久遠と華音に言われ元気よく「はぁぁい」と答える子供達。


ただ、その態度が気に入らない様子で遂に大成の直ぐ後ろに控えていた騎士と同じく瑞穂の後ろに控えていた魔法師が前に出た。


「タイセイ様とミズホ様の知り合いと言うことで黙って聞いていれば大きく出たな!!」

「そうですね。見た感じ魔力も全然感じられませんし。法螺を吹くのも大概にしていただけますか?」


二人の言動に頭を抱える大成と瑞穂。少し離れた場所に居るミルフィとフェンも頭を抱えていた。


「魔力を感じないか・・・。そんなのは当たり前だ。俺達は常に魔力を制御し押さえているんだからな。」

「皆さんのように無駄に魔力を駄々漏れにしていませんから。制御すらまともに出来ない方々に私達の実力が分かるはずもありません。」


と理由を説明するが騎士と魔法師は信じない。


「信じないか。なら戦うか?」


唐突に久遠が宣言した。それを聞いた大成と瑞穂は後ろを振り返った。


そこには戦う気満々の顔をした騎士団と魔法師団が居た。


「結局、こうなるんですね。」

「皆さんらしくていいんじゃないですか?」

「ですが、この場合私達にも・・・。」

「あっ!!」


ミルフィとフェンの懸念は現実なものとなる。華音の一言により。


「もちろん、ミルフィにフェンも参加ですからね?」

「ちなみに、拒否権はあり「あるとでも?」ま・・・無いですよね。」

「腹を括るしかありませんね、フェン。」

「みたいですね。」


結果、ミルフィとフェンの参加が問答無用で決まった。


「さて、戦うはいいがこの人数でここでは狭すぎるな。」


久遠が場所が狭いと言い出した。


「久遠さん、一対一じゃないのか?」


大成は一対一だと思っていたようで久遠に対戦方式を尋ねた。


「一対一は時間が掛かりすぎるから却下。それに面倒だ。」

「そうすると残るは何か分かりますよね、瑞穂?」


突然華音から話を振られた瑞穂は一瞬固まった。


「・・・集団戦ですわね?」


そう、久遠は集団戦を提案していたのである。そのため、場所が狭いと言ったのだ。


「でしたら場所は街の外になりますね?」


話を聞きミルフィが場所を特定した。


「そうだな。街の外に簡易結界を張りそこで戦うつもりだ。あっ、安心しろ。結界内であれば致命傷でも結界の外に出たら治るから。ちなみに、結界内で死んでも結界外に弾き出され生き返るから。」


久遠の言葉に動揺が広がる。


「そんな結界など出来るはずがない!!」


騎士が声をあらげて言った。それに釣られ「そうだそうだ」と至るところで声が上がる。


「百聞は一見にしかずですね。」

「見せてやるから行くぞ。」


こうして久遠達と騎士団、魔法師団は街の外へと向かった。



そして、久遠と華音によって結界が張られ模擬戦という名の教育が始まった。

次回は模擬戦の始まりです。皇家は誰が戦うかお楽しみに?


次回更新は来週の日曜日の予定です。もしかしたらその前に更新するかも?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ