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亜里沙の八つ当たりの処理

短いです。

久遠達がアゼディアで騎士団と魔法師団に訓練を始める頃、亜里沙、楠葉が居る帝国では前回の魔物の群れの処理に追われていた。


「あれから魔物の解体は、騎士団と冒険者が行っている。」


と楠葉が椅子に座り書類を片付けている亜里沙に報告をした。


「そうですか。あれだけの量ですと結構な日数がかかりますね。」

「そうだな。遅くなればなるほどアンデット化する可能性も高くなるからな。」

「他のギルドに要請は?」

「要請はしているが・・・たぶん無理だろうな。」


楠葉が無理と言った理由は、各地で魔物が活性化しているためである。そのため、他のギルドの冒険者は帝国まで来れないのである。


「最悪は焼くしかないだろうな。」

「それしかありませんね。でしたら後2日で終わらせてください。それ以降の解体は原則として行わない。行った場合は自己責任と言うことで。」

「了解した。この話はギルドに通しておく。」

「お願いします。」


楠葉は早速ギルドに向かうため部屋を出た。


「何時になったら兄さんの所に行けるのですかね?」


亜里沙の呟きは誰も聞くことなく消えていった。




一方、楠葉が向かったギルド内は受付が居るだけで冒険者は誰一人として居なかった。


「すまない、依頼内容の変更をしたい。」


楠葉が一人の受付嬢に話しかけた。


「はい、わかりました。クズハ様が来られたということは解体の依頼ですね?」

「あぁ、そうだ。2日後をもって終了でその後は自己責任だ。但し、魔法師団が魔物を燃やすから実際は2日後で依頼は終了になる。」

「わかりました。」


そう言うと受付嬢は直ぐ様書類を書き換え、依頼を受けている冒険者のギルドカードに送信した。


「手続きは完了しました。以上でよろしいですか?」

「あぁ、問題ない。手間をかけたな。」


そう言うと楠葉はギルドを出た。そして向かった先は騎士団や冒険者が居る場所であった。



解体場所となっている所は、ようやく半分ぐらいの魔物が解体されているところだった。


「しかし、亜里沙殿も派手にやったな。いくら久遠殿に会えないからといってもこれは凄まじいな。」


改めて惨状を見た楠葉が呟いた。


「隊長、如何されましたか?」


一人の騎士が楠葉に声をかけてきた。


「あぁ、進行状況の確認にな。」

「そうでしたか。大体半分といった所です。」

「そうか、わかった。亜里沙殿に伝えておく。後2日で解体作業は終わる。その後は魔法師団による焼却が行われる。それまで頑張ってくれ。」

「はい、わかりました。それと冒険者の間で亜里沙様の二つ名が広まっています。」

「亜里沙殿の二つ名?」

「はい。」

「それはどんな名だ?」


楠葉は亜里沙の二つ名が気になり騎士に聞いた。


「戦乙女や双銃剣士、滅殺乙女などです。」

「最初の2つはわかるが最後のはなんだ?私を笑い殺すつもりか?」

「ネタでつけたのか畏怖を込めてつけたのは分かりませんが・・・。」

「ふふふ、亜里沙殿に良い土産話が出来たな。とりあえず後2日頑張ってくれ。」

「はっ!!」


楠葉はそう言い残し現場を後にした。



そして、亜里沙の部屋に向かい現場で聞いた亜里沙の二つ名のことを話した。



城に亜里沙の叫びが響き渡ったとか渡らなかったとか・・・。



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