座談会の翌日
お久し振りです。先週は更新出来なくて申し訳ありませんでした。出来る限り週一で更新していこうと思いますのでよろしくお願いします。
大成達との座談会の翌日・・・。
久遠と華音は城にある訓練場に来ていた。
「朝早いから誰も居ないな。」
「そうですね。日本時間にして朝の4時ぐらいですから。」
「まぁ、誰も居ない方が気兼ねなく出来るからな。」
「はい。」
何故、二人がこんなにも朝早くから訓練場に来ているかと言うと・・・。
「久々だな、華音と模擬戦をするのも。」
「そうですね。何時以来振りでしょうか?」
模擬戦をするためだけに朝早く起きてきたのである。ついでに今後の方針を決めるためでもある。あくまでも模擬戦がメインで騎士団と魔法師団の方針はついでである。
「じゃぁ、時間も限られるし始めるか?」
「そうですね。ですが、その前に結界を強化しておきましょう。」
そう言うと華音は訓練場の結界を強化した。
「終わりました。では、心置き無く戦いましょう。」
こうして二人の模擬戦が始まった。
久遠と華音が模擬戦を開始してから二時間後。
遥香、紗良、優真が目を覚ました。
「パパとママが居ない。」
「クオン様とカノン様は訓練場に行かれましたよ。」
紗良の言葉に答えたのはカルディナであった。
「何で訓練場に行ったの?」
「お二人で模擬戦をなさると仰ってました。」
カルディナの言葉に子供達は声を揃えて言った。
「「「パパとママだけズルい!!」」」
「紗良、優真。直ぐに着替えて訓練場に向かいますよ!」
「「わかったよ、遥香お姉ちゃん!!」」
こうして遥香、紗良、優真の三人は直ぐに着替え訓練場に向かった。
「朝食を作るのはもう少し後の方がいいみたいですね。」
残されたカルディナはそう呟いた。
「うん?朝御飯の時間か?」
目を擦りながら起き出したサリア。そんなサリアを見つめカルディナはサリアに向けて一言。
「サリア、貴女の朝食はありません。」
この後、カルディナの一言で一悶着あったようである。
遥香達三人が訓練場に向かってから更に一時間後。
大成、瑞穂、ミルフィ、フェンの四人は朝食を食べていた。
「今日から久遠さんと華音さんの訓練が始まるのか・・・。」
大成の一言で今まで美味しく食べていた全員の手が一斉に止まった。
「タイセイ様。お願いですから今、今だけはその事に触れないでください。」
ミルフィの言葉に頷く瑞穂とフェン。言った張本人でもある大成も頷いてしまっていた。
「わ、悪い。どうしても考えてしまうんだよ。」
「大成だけが考えてる訳じゃないです。私達も昨日からずっと考えていますから。」
「クオン様とカノン様の訓練は・・・。」
フェンは言葉を続けようとするが次の言葉が出てこなかった。あの時の事を思い出したが為に次の言葉が出てこなかったのである。
「乗り切るしかないよな。」
「そうですね。私達の子供達のためにも。」
「ここに暮らす国民のためにも。」
「明日が迎えられますように・・・。」
上から順に大成、瑞穂、ミルフィ、フェンが言葉にした。フェンの言葉は全員の心を代弁した感じである。
そしてようやく皇家の模擬戦も終わりを迎えた。
模擬戦を終えた久遠達は部屋へと戻り、朝食を食べてからもう一度訓練場に向かった。
そこにはミルフィ、大成、瑞穂、フェン。そして騎士団に魔法師団が勢揃いしていた。




