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BADENDですわ(彼が)!!

おそくなりました(;一_一)

なんか満足しなくて書いては消してを繰り返してたら1週間立ちそうに……。


あと1話が読み辛かったんで量を半分にしてみました。

あとはもう少し空白を入れられたらいいんですけど……

 淑やかに、優雅に『私』は歩く。

 手に昨日もらった名刺を持って、夕日が射すビル街の中を歩く。


「…………この辺のはずなのですが…………見当たりませんわね」


 内心かなり焦りながら。

 間違ってはいないはず。 なのにかれこれ20分近くこの辺を彷徨(さまよ)っている。

 ついに足が止まってしまう。名刺を持つ手に力が入ってしまうが、叫びたいのは我慢。


「……なぁ、ねぇちゃん」


「なんですの!?」


 後ろから声がかかったが、つい不機嫌に答えてしまった。


「……おおう、怖い」


「……………………失礼しましたわ。で、なにか用でしょうか?」


 振り向けば、明らかなチャラ男。嫌な予感がする。


「いや、ずっとこの辺フラフラしてるから、迷子かなと思ってさ。……よかったら俺が案内してやろうか?」


 思考開始:ついていく→たぶん人気のないところ→BADEND(彼が):ついていかない→ついてくる→BADEND(彼が):ついていく→途中で姿をくらます→GOODEND(彼が):思考終了


 少し、魔が差した。


「そうですわね……、申し訳ありませんがお願いしてもよろしい?」


「OK、目的地は?」


「この近くにあるはずなんですけれど、クラックル・クッキーというお店を知りませんか」


「あー、はいはい。あそこね。……いいよ、ついてきて」


 適当な相づち…………。


「助かりますわ」


 まぁ一応、毛先ほどだけ信用してやることにした。でもこんな見た目だけど、同性だからわかる。こいつ間違いなく『今日はラッキー!こんな可愛い女の子拾っちゃった!!お持ち帰りだな』とか思ってる。


「そいや、ねぇちゃんこの辺じゃ見たことないけど、どこに住んでんの?」


「好奇心旺盛なのは構いませんが、時に好奇心は身を滅ぼすことを忘れない方がいいと思いますわ」


 こいつなんかに個人情報を教えるつもりなど毛頭ない。その意思表示ついでに警告。


「…………は?……いや、なにバトル漫画みたいなこと言っちゃってんのさww」


「そうですわね、貴方が理解しなければならないことがないことを祈りますわ。…………それも貴方次第ですけれど」


 今のチャラ男は、『え?ただの清楚ちゃんだと思ったら不思議ちゃんかよwwやべ、二度おいしいってやつ?』などどピンク思考をしているのだろう、嘆かわしい。

 などど考察していると、裏路地に入ろうとするチャラ男。


「近道、ですの?」


「そ、そうそう、ここ出るとすぐだよ」


 怪しいことこの上ない……。ちょっと不安を感じている清楚系を前に出してみよう。


「あの、……その、大丈夫なんですの?」←上目使い


「平気平気、俺もよく通るけど安全だよ」


「そうですの…………なら、いいですわ」


 不安?そんなもの感じてない。いったでしょ?魔が差したって。別にBADENDに(彼が)なってもいいんじゃないかな。


 そして、裏路地をしばらく進んだところ。


「君って、馬鹿でしょ」


 チャラ男が私に背を向けたまま言った。BADEND(彼が)確定。


「…………え?」


 顔はニヤケが止まらないが、声だけは不安を感じている風で対応。


「だってさ、こんな裏路地が安全なわけないじゃん」


 彼はそう言って振り向く。いけない、ニヤケ顔を不安な顔に。……てかこいつ変態な顔しとる……。私は一歩後ずさることにする。いや、割と本気で後ずさった


「なんとかクッキーなんていうお店探しは置いといて俺と楽しいことしようぜ」


 うわー、ベタなセリフ。とか口に出さないように気を付けつつ、もう一歩下がる。


「……ひっ……」


 彼はズイっと近づき、私の腰に手を回して抱き寄せてきた。キモイ……。


「や、やめ……んむっ!!??」


 ギャー!!キスされた!!キモイキモイ!!やだこいつ爆発させる!!いや、恐怖を最大限味わってもらってから爆発させる!!


 本気の涙目になりつつ、空気中の水分で氷製ショートソードを作成&チャラ男の首筋に添える。


「君、遺言は?……僕にこんな目にあわせておいて、生きていられると思わないでね?」


「…………は?っって!?ナイフ!?いつの間に!!」


 いつの間にかナイフが自分の首筋に添えられていてかなりショックを受ける彼。


「選ばせて差し上げますわ。……これ(ナイフ)か、氷柱(つらら)か、爆死か。…………どれがよろしくて?」


 言いながら、同様に作った氷柱を宙に置いておく。さらにはその辺のパイプの中の水を気体にして爆発させる×7,8本。


「ひ!?ひぃぃぃぃぃ!!??」


 完全に腰が抜けてへたり込むチャラ男。まぁ当然だろう。ナイフ突きつけられて、突然空中に氷柱が現れて、さらにはその辺のパイプがどんどん爆発しだすんだから。


「さて、断罪の時間ですわ……」



 その後、チャラ男には氷柱を投げつけ、近くで爆発させ、その破片が全て自分に向かって飛んで来る。という恐怖体験を5分間続けてあげた。



「………………クラックル・クッキーというお店を知りませんか?」


「…………あっちの、方に、進んで…………表通りに出たら……左手に見えます」


 完全にチャラ男は怯えてしまった。自業自得だけれども。

「感謝いたします。……では、私はこれで失礼しますわ」


 そして彼に背を向けて、彼が指示した方向へ歩き出す。

 …………べ、別に楽しんでたわけじゃないんだからね!?キスされたことについては本気で辛かったんだぞ!ファーストキスじゃないけど、何が悲しくて男同士でキスせにゃならんのさ!?等々

 いろいろ考えてたら、表通りに到着。


「彼が言うには左手に…………、ありましたわ!」

~補足~

説明下手にこのコーナーは辛いんじゃないか……


氷柱が宙に浮いた理由

  …………氷柱の周りの水蒸気を固定しただけです、はい。

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