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これからが始まり

まったく上手くはないですが見てくれた人には感謝します。

本当にありがとうございます。

ではごゆっくり拝見してください

この町、橘町(たちばなちょう)は人口およそ1万人くらいのよくある田舎で、やたら大きな駐車場のあるショッピングセンターに、小学校と中学校がまあ合わせると10くらいでときどき、対抗戦みたいなやつもやっていて、地区大会とかなら絶対顔を合わせることが多い、ここ十年くらいでかなり店とかが増えてきたいわゆる今時の町である。

 「っでなんでポップコーン?」

 「うまいよ、食うか?」

 いらないって、そんな汚い食いかたしていたら。彼はポップコーンを手にどっさり(つか)んで舐めまわすように食べていた。正直汚い…。

 っと、前回のあらすじをいうと、私はこの男、ついさっき聞いた名前。大道賢吾(だいどうけんご)から私の5年前の記憶を思い出してくれた。そして再び私はこの男との戦いが始まるらしんですけど、正直言って今どこに向かってるかがわかりません。

 「あのさ、どこ行ってるわけ?」

 「さっきから質問ばっかだよな、まあいいけどさ、これから俺んちに行ってもらうよ。いろいろ準備するものがあるしさ。」なんで事前に用意しなかったんだろう。

 思えば、さっき友達を離れて何時間経ったのだろうか。てか今何時すらわかんないし、ここがどこだかもわからない。高校生16歳の女の子が、5年経ってるから25歳だっけ、そんな男と歩いてるって、絶対なんか誤解されそうで怖い。こんなタイミングで警察でも来たら…

 「お、警察だ」何なのこのタイミングは!!

 その警官は何も言わないですっと通り過ぎていった。まあ当たり前だけどね。カップルと思われなかっただろう。私この人よく知らないし、まあ兄妹って見られていたとしたら、なんかそれはそれでいやだ。

 「さて、疲れたからタクシーでも使おうぜ」

 「なんで今まで使わなかったの!!!」いままで歩いていた無駄な時間を返してよ。ねえ、30分くらい歩いてたよね。なんでここでタクシー使うかな。

 「お前と歩くと、兄妹って思われそうで、なんかいやだ」それ私の台詞なんですけど。微妙に笑ってるし…、もう帰ろうかと思ったけど、さっきあんなこと言っちゃったからしょうがないか。

 っとおとなしくタクシーに乗った私は10分くらいで大道(こいつ)の家に到着した。

 家は5年前と比べて新しくなっていた。というよりも外装とかは変わってなくて、なんだろ新しさが感じられた。というのもあの時は真っ暗で、何色など外装など覚えてはいない。

 「さてと、まあ上がってよ」と広い玄関にいた。なんか中は和風でもなく洋風でもなくまあ普通だった。マジで普通だった。

 「お、お邪魔します」とかたくなに緊張している風に見せた。なんでかって?こうしておいたらボケがこないからである。

 「さてと、まあゆっくりしていって」

 「あ、はい」

 「お茶とかとってくるな、お茶でいいか?それともなんか」と気を使ってくれた。

 「なら、お茶でいいです。あ、そこまで気を使わなくても結構です」睡眠薬飲まされそうだ。

 「OKOK、なら待っててくれよ」

 と待たされたところは、茶室というよりなんだろお客様をもてなすところな部屋だった。畳のいい香りがした。暇だったから部屋の中を見て回った。失礼すぎるやつだな私。

 5分位して返ってきた。麦茶だった。

 「他の人とかは?ご家族とか」

 「ああ、ここは俺の家だよ」

 「はい?」どういうこと

 「だから、ここ俺の家ってこと、まあ家賃とかそういった難しいことは親に頼んでるんだけど、まあいわゆる1人暮らしってことかな」

 なんたるブルジョワ人だ。こんなでかい家で一人暮らしで?しかもいやは超裕福っでことですか。通りで巫女探しとか悠々にできたわけだ。待ってよ、ということは今この家には私とこの変態しかいないわけで。…私が危ないなこれは、そっこう逃げなくては、どんな目に合わされるか。わかったようなもんじゃない。

 「何帰ろうとしてんの?大丈夫だ。ちゃんとメイドさんもいるし、そんなちんちくりんに手は出さないっての」

 「まるで私が何を考えていたかわかったような言い草ですね」

 「まあ、馬鹿の考えることはすぐわかるからね」

 今馬鹿って言いました?この男にだけは言われたくはなかった台詞の中で第2位である。

 「ふんだ。この前にテストなんか300人中196番だったんだから」

 我ながら中途半端な点数だな。自慢にもならなかった。でもこの男はこういった。

 「ぷっふ、お前そんなんでそく自慢できるな。まあ俺よりはいいじゃん。俺は100人中76だしさ」100人中ということは3かけて228かあ、まあ下だね。

 「確かに頭悪そうだもんね」

 「でも学校はお前その制服松高だろ、松本高等学校、あそこ馬鹿高だろ!」

 ならあんたはどこ高だよ!松高なめんな!

 「俺?宇土高だよ、宇土冥団大学高等学校だよ。どうだ」

 負けたあそこは偏差値めちゃくちゃ高いんだったっけ。よく受かったなこの変態。とこんな話をしている場合じゃなかった。

 「じゃあ本題いってよ」

 「ああいいぜ、というかお前が話し振ってきただろうが」

 あれ?そうだったっけ、まあいいや

 「いいから続けてよ」

 「ああ、まだ本題言ってないんだけど。まあ5年前のような儀式とは違って。本契約みたいなもんだ。まあいわゆるこの力を受け継いでもらうものかな」

 「っで何をすればいいの?」と可愛く見せようと首をかしげて目をきらり~ん、特に意味はない

 「ああ、この勾玉ね。はいお前のやつ」

 5年前から何も変わっていなかったこの勾玉はまたこの感触がしていた。『生きている』と、

 「あと巫女の衣装なんだけど、あれじゃないと力は本当には発揮できないんだよね。あれもさ一応生きてるし」

 それは5年前の感じました。生きているという感じはよく伝わった。あの赤い衣装結構可愛いんだよね。

 「じゃあちょっと脱いで」と真剣に言った。逆にきもかった、だから殴った。

 「痛いじゃないか、この貧乳が」

 「貧は貧でも気品の品だ。ばーか」ともう一発殴ろうとしたらとしたら止められた。

 「違うっての、儀式だよ。ちゃんとしたね。ああ、俺見ないからさ、さっさとやっちまえよ。儀式したら。戦闘服である巫女服も術で着れるようになるからさ」

 その機能、学校行くときに欲しいな、術を唱えれるだけで、着替えができて遅刻はしない。これって便利だよね。

 「変な妄想してないで、早くやれよ。ほら見てないからさ」

 別に疑ってるわけじゃないんだけどさ。こいつに見られてもなんの得にもならない。そして脱いでいった。まあ現在ほぼ全裸ですよ。恥ずかしすぎるっての

 「っでどうすればいいの」

 「勾玉に念じろ。そうすりゃ契約完了だ」

 「わかったやってみる」 

 そして勾玉に念じてみた。

 (こんにちは勾玉さん)

 (はい、私はあなたのパートナーの赤の勾玉です)

 (話せるんですか!?)

 (はい、5年ぶりですね、契約すれば自然と内緒話可能です)とこの勾玉はおっとりした性格だった。赤の勾玉なら情熱系かなと思っていたが、まあいいやどうでも

 (契約ってどうすればいいんですか?)

 (簡単です。私の言うことにただうんといえばいいことですよ)

 割と簡単だったので同意した。

 (では、はじめますね。以下宮本(みやもと)佳奈(かな)は赤の巫女(レッドミデアム)としての力を受け継ぎ、そして私とともに戦うことを志、そしてこの力をいい方向に導くことを誓えますか?)

 (うん誓うよ、そのために今ここにいるんだもん)

 (契約完了です。話したいときはいつでも念じてくださいね、佳奈、これからもよろしくね)

 (こちらこそ、赤い勾玉もよろしくね)

 (アカマガで結構です)

 なんという略し方なんだろう、まあ呼びやすいからいいけど

 (じゃあ、改めて、アカマガちゃん、よろしくね)

 (はい)

 と私は契約完了した。

 「お、契約完了したか」と変態がこっちを向いた。

 もちろん私は全裸だった。

 「こんの変態がああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 変態をかなり殴っていた。

 「というかお前服着ろ服を」

 「ああ、うん」少々というよりもかなり恥ずかしかった。

 と、ようやく着替えた。

 「今日はすまんかった」と賢吾は謝っていた。

 「まあいいけど」つーんとした顔で言った。そして私はタクシーに乗っていた。この男が呼んだのだ。遅くなったから、

 「これタクシー代な、ああ返さなくていいから」といかにもお金持ちの台詞をはいた。

 と私は無事に家に帰った。

 「今何時だと思うんだ?」

 その後お父さんに怒られた。帰ったのは8時前だった。高校生だからいいじゃん。ということはできなかった。もちろん今日あったことは秘密で、言い訳は、カラオケして、ゲーセンいったらいつの間にか寝ていて遅くなった。といってごまかした。

 翌日、登校したら。友達の美希が欠席だった。聞いたら

 「美希、行方不明らしい、まあ詳しいことはわからんが、知っているやつがいたら教えてくれ、最後にお前が一緒にいたんだろ」と先生に昼呼び出された。

 行方がわからなくなったのは、私とはぐれてすぐで、ちょうどそのとき、大道賢吾と話していたときだった。

 「わかったことがあれば教えてくれよ、お前が頼りだぞ佳奈!」

 この男教師は全国(ぜんこく)先生といって変わった名前である。よく生徒を名前で呼ぶ変わった先生だが。人気はあった。私はあまり好きではないけど、こういうタイプ。

 とりあえず「はい、わかりました」とだけ言っておいた。といか全国(ぜんこく)先生っていつからいたっけ…

 

 それからすぐに彼の元に行った。なんでかって?それは

 「教えてよ闇族のこと」

 「ああ?いいけど、何?やる気出てきた?」

 「まあ、なんとなく」とごまかすように言った。本当はもしかしたらでよかった。

 「じゃあ、基本的なことからだな、闇族って言うのは簡単に言えば人を抹殺する殺人兵団なんだけど、まあ実は宇宙からの侵略者でもあるんだよね。古代に眠っていたはずなんだけど、それも期限が5年前のあの日についたみたいで、それがいっせいに開放したってことかな、今はあのとき"オールデリート"の完全抹消でなかったことになって、なんとか俺達が時間稼いで、徐々にだけど開放しちゃったんだよね。それでまた巫女探ししてるんだけどね。ああ話しずれちゃったな」

 わたしは「はい」とか「ああ」とか「はあ」とかしか言わなかった。で続き

 「っで闇族に殺された人間は遺体は残らない。抹消というよりも、存在そのものが消えてなくなってしまうんだ。人々からその人に記憶が消えてしまうんだ。殺されるところを見た人間以外ね。闇族はその存在をエネルギーにして自らのなんというか、力にしたりするんだ。あと傷の手当とかもそうだな」

 「人間が殺されずに、何かの目的で誘拐してるってことってあるかな?」

 そう私は美希(みき)が関係しているのではないかと考えた。まだ人々から記憶があるってことは殺されてはいないことになっている。

 「そうだな。ないともいえないな。でも実例がないからな~、俺もそこは言えないな、でもそんな賢いやつもいるかもしれないな。あいつら俺ら人間と同じで脳みたいなやつもってて進化することができるからさ。これまたやっかいなんだけどね」

 っと話は流れて、最終的には彼の闇族との戦いのエピソードを長々聞かされた。ほとんど逃げている話が多かった。

 「っでまあそういうことだな」

 といわれても自分の体験話聞かせれても説明部分は前半だけだったれども…

 「大変だったんですね」

 いつこの人が死んでもおかしくはない状態だったということだけはわかった。私は何もとりえのない女の子だったけれど、何か彼のためにできると思うと楽しくなってきた。こんな気持ちは初めてだ。わくわくしたような気持ちだった。

 「じゃあ、行くね」

 「ああまた明日な」明日って…、私またここに来なくちゃならないの?今日は用というか聞きたいことがあったから来たんだけれどな~、まあいいかな。

 「うんわかった。また明日」

 

 次の日 

 学校では美希(みき)が亡くなったということがわかった。

 全国先生(ぜんこくせんせい)も何も言わなかった。そして、クラスの誰もが誰か死んだ何て覚えてはいなかった。一番衝撃的だったことは、靴箱の名前と机が変わっていた。そこには私の知らない子がいた。一瞬転校生かと思ったけれど、最初からいたらしい。名簿も4月からになっていた。

 学校が終わり、彼の元に走った。

 「闇族によって死んだ人間って存在そのものが消えるんだよね」

 「ああ周りには記憶すらなくなる。家族も友達もな」

 ならなんで私には美希(みき)に記憶が残ってるんだろう。

 「機能から熱心に聞いてくるけれど、誰か死んだのか?ならお前には記憶は残るさ、巫女(みこ)って言うのは特別な存在だから、別に死ぬとこと見なくても記憶にはちゃんと残るようになってるんだ。そういう力だからさ。だからお前は5年前の記憶がぼんやりだったけれどあったじゃねーか」

 だとすれば、本当に美希は死んだということだ。

 「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 私は泣き叫んだ。恥ずかしいくらい、近所に聞こえそうだくらい叫んだ。あんなに一緒だった。美希(みき)が闇族によって殺されたのだ。しかも覚えてるのは私だけ、状況がわかって初めて、死というものを実感すると怖くて、泣き叫ぶくらい悲しくて、自分には力があるのに守れなかった自分が悔しかった。

 「おい、大丈夫か?ほれハンカチ、ってこれポケットティッシュだ。まあいいや、はい」

 私はティッシュで涙を拭き、鼻をかんだ。

 「泣きたい気持ちはわかるけれどさ、ちょっと状況説明してくれないか?」

 私は彼に、今ある状況を説明した。泣きながら

 「なるほどな、それはおそらく闇族だな、おそらくお前と別れたときに襲われたに違いないな」

 真剣に考えてくれていると少し安心した。まあ真顔が俺は真剣に考えてるぜ!って感じだった。私この人基本見下してるからこのときは少し感心した。

 「じゃあちょっとあれ使ってみるか」

 「あれって?」

 「んっーとな~、ある意味探索機かな」

 「探索機?」

 それは5年前に入った部屋の奥の方にあった部屋にあった。

 「私たちの県内じゃないですか」

 私は目を見張った。PC上に地図の機能は知っていたけれど、明らかに違っていた。本当に探索機だった。

 「俺がソフト使って作ったんだけれど、昔までは人雇って調査してたんだけれど、こっちの方がお得なんでね」

 そういえばあなたはお金持ちでしたね。

 「じゃ~見つけてみるけれど、やっぱり反応しないな~」

 「なんで?」

 「そりゃ普段は隠れてるからさ、人間に化けてるからね」

 「あ~」

 そういえば薄っすらだけれど、この人から、「闇族は人に化けて生活してるんだ。目印は腹とかへその近くに闇って書いてあるんだけれどね。ほら俺にはない、君にもないでしょ」っと腹を見せてきて、私を脱がそうとした。もちろん殴ったけれど。

 「でも、闇族も24時間闇族も化けれるわけじゃない。そりゃ力を使ってるんだから、疲れが出る。それがこのPCにセンサーとしてでてくるってわけなんだよ。何回もこれで感知してるんだぜ。」っで出動しては逃げていたってことですか。

 「じゃあさ私が、町にでてればいいじゃん」

 「まあそうだな、連絡手段として、携帯はあるか?」

 一応高校生だからあるんだけれど…、と仕方なく彼にメルアド教えた。不覚だった。ああいやいや、いやだ。気分悪いな~。でも仕方ないか。

 「じゃあ1時間位したら戻るね」

 「ああ、俺も発見できたら連絡するな」

 思ったけれど、あんなマシン作って、町を監視してるって犯罪じゃないのだろうか?このこと私はまだ彼がこの町を仕切っている人の子供が彼とは知らなかった。としてもプライバシーというものが人それぞれに存在するから…、面倒だから今度にすることにした。

 という訳で町に出た。っで何もすることがないから、

 「暇だな~」とコンビニで立ち読みしていた。まあいわゆるサボリというか、歩いていてもつまらなかったそれだけだからね。サボリじゃないからね!!

 というか、巫女だから感知はできないのだろうか?勾玉のなんだったけー、えっとアカマガだ!

 (巫女って感知できないの?)

 と念じてみた。

 (ああ感知ね、時々いるけれど、それは感知タイプと言って特殊な人しか使えないのよ~例えば霊感がある人が多いかな~)と相変わらずゆっくりと話す御人だこと。まあ落ち着けるところがすごいけど。

 (わかった。ありがとうねアカマガ!)

 (はい、また話しかけてくださいね~、じゃあ寝ますねおやすみなさい)

 おいおい、まだ夜じゃないですよー、昼寝ですか?

 という訳で何もなく無駄な時間を過ごした。

 「はあ~、まあ今日はこんなもんだろうな、じゃあまた明日な」

 「うんまた明日ね」

 いろいろ知った日だったな。昨日よりは少なかったけれど。最近何かと疲れる。そこまで疲れることではないけれど、体力面ではね。精神的に来るものはあったから、親友というかまあ親友の死とか再会する彼とか、最近いろいろ疲れる。これから私はどうなってしまうんだろうか。その不安もあってか疲れていた。っでこんなことが

 「佳奈さ~あんた彼氏とかできた?」とお母さんが言った。と言っても現在パリで仕事しているのでテレビ電話でのパソコン上で会話していた。まあお父さんは風呂に入っていてまだでてこない。まあ風呂では音楽聴いてるし、上がったら上がったでそのままビールをおつまみと一緒に自室でテレビを見ながら飲むのがお父さんの1日の一番楽しみな時間。そして私がお母さんと話せる時間でもある。

 「いないよ彼氏なんて」

 「だって最近帰りがいつもより遅いらしいじゃない、それに最近ため息とか多くなった。とか携帯をよく見るようになったとかお父さんが言ってたわよ。泣きながら」あの父はどれだけ娘がすきなんだ。

 「まあいろいろね」

 「な~に?隠し事?あんたただでさえ友達作れないんだから、まあ心配はしないけどさ。お父さんあんまり泣かせないでよ。超心細い人なんだからさ」

 それはわかっているよ。17年も一緒だからね。

 「うん。ところでさ、次はいつ帰ってこれる?」

 「う~んとね…」そんなことがあった。


 最近帰りが遅い理由は、彼(彼といってももちろん彼氏ではない)、大道賢吾のとこに行ってるからだ。

 っで今も、

 「闇族見つかった?」

 「いや、昨日から全然反応がない」

 それはおかしいとのこと。大抵1日に1回は反応があるらしい。

 「どこかこの町から離れたところから姿をくらませてるのかもな。まあ一応そっちも調べたが、行くにしても車で30分くらいあるところだ。」

 そうなったら帰る時間が遅くなり、まあ終いには外室禁止を受けるかもしれないことになってしまう。」

 「まあ一応行ってみる?」でも見過ごしてはおけなかった。

 そしたら

 「あ、反応だ!」

 PC上に緑のランプらしきものが光っていた。

 「近いぞ、ここから徒歩で5分くらいのコンビニから右に行ったら駅で列車に乗ってすぐのとこだ」

 どこやねん

 「あれ?ギャグ通じない?まあいいや、そこのコンビニだよ。このデータをこっちにノートの方に移してっと、よしいくぞ、”赤い巫女”さん」

 5年前のあの走った記憶が思い出す。彼と走ったあの道のこと、忘れない。あの怖すぎた道のことは。

 「あれ?おっかしいな。コンビニに反応があったんだがな~」

 っと5分でコンビニについていた。するとコンビニに全国先生の姿があった。なにしてたかというと、本コーナーでエロ本の立ち読みを堂々としていた。

 「俺はこっち行くからさ、何かあったら携帯で。お前はここに残ってくれ。ああコンビニであの変態やろうのとこに行ってもいいぜ」と賢吾さんは全国先生を指差した。

 「はいはいわかったからさっさと行っちゃってよ」

 「気をつけろよ」

 そっちもね。ただ逃げるだけだろうけどね。

 と私はコンビに入った。まあ全国先生はあまり好きではなかったので、からかおうとまあ悪い生徒ですいませんね。

 「せ~んせ~、こんにちは、偶然ですね。何読んでるんですか?」

 「うわって、ああ佳奈か」 

 あいからわらず生徒を呼び捨てて呼ぶんですね。名前を。でも親しみやすさで結構評判いいからまあいいかな。

 「はい、立ち読みですか?」

 「ま、まあな、ははは」とエロ本を後ろに隠した。でもコーナーの前にいるのでバレバレである。

 っで一息ついて先生はこう言った。

 「いいか、佳奈!先生も男だ」

 わけのわからないことを言い出した。

 「だから私もここでエロ本を立ち読みしている。わかるな」

 わからないよ。何で買わないの?てか私を襲うんですか?それでわからないままで

 「はいわかりました」

 「おまえわかってないだろ」

 何で先生がこんなこと言ったかと言うと、私が携帯で写真をエロ本コーナーにいる前にいる先生を撮ろうとしていたからだ。

 「はい、堂々とエロ本を立ちよみしている先生を撮って、それでWeb配信すればいいんですよね?」

 もちろんわざと言ってます。毎回宿題多いんだもん。たまには仕返ししても悪くはあるまい。

 「やめろってもう」

 「ははは」

 完全先生をなめていた。そのときだった。

 「そういえば君は親友であった美希ちゃんのことはどうでもいいのかな?」

 はい?何で先生が知ってるの?でもそれより先生いじくるのが楽しかった。だからかな油断してた。

 「私だよ。彼女を殺したのは、そして次は君だよ。佳奈ちゃんよおおおおおおおおおお」

 ふっと我に返って先生を見た。

 そしたら5年前私が襲われそうだ闇族の姿だった。そしたら携帯がなった。

 「おい!今そこにいるんだろ!気をつけろ。そいつ結構やばいぞ」

 「やばいって?」

 まさか先生、全国先生が闇族だったなんてくらいしか今頭にはなかった。

 「今そっちに向かってる」

 どこまで行ったんだかあの大道さんは、

 「死んでもらおうかな、私はね~君みたいな生徒が大嫌いでね。特に全然私に好意を持ってない生徒はね」

 かなり危険な状態だった。まあコンビニの窓ガラスは割れていた。いろいろやばかった。下手すりゃ警察で御用だ。まだ今日のドラマ見てないのに。もう大道はまだなのか。

 っとアカマガが話しかけてきた。念じてもないのに

 (戦うしかありませんね)

 (戦うって行ってもどうすればいいの?また5年前みたいにするの?)

 (いいえ。即効変身です(キリッ))

 (はい?)

 (あれあれ?わかりませんか。言葉がわからないんですね。チェンジミデアム!!といってくだされば結構ですよ)

 (なんですか?一気にテンションが上がったみたいですよ)

 (早くしないと死にますよ)

 そんな話し方だと余計安心しちゃうよ、っとそこに

 「おい!大丈夫か?俺が来たぜ」

 「遅いよ大道!」

 まったくどこまで行ったんだか。

 彼は全身葉っぱとかいろいろ土だとかで汚れていた。本当にお金持ちの坊ちゃんなんだろうかと思ってしまうほどの格好だった。

 「ミデアムチャンジだ」

 あああなたも言うんですね。これも運命英語で言えばデステニーだったっけ?まあいいや

 「はいはい、じゃあ”チェンジ ミデアム”」

 私はあの赤い巫女へと衣装が変わってしまった。つまりは

 (変身完了ですね)

 まあそういうことだ

 「おいおい何なんだその格好は、えー?なに佳奈は俺をそんなことしてどうしたいわけ?」

 先生が壊れてきたというか本性が出てきた。正直私もこの格好でどうしたいのかさっぱりだ。

 「まあここじゃなんだ。戦闘に向いてないだろう。渋滞区外はやばいぞ」

 大道はそういうが、先生をどうやって他のところに誘導すればいいかがわからない

 (わたしにまかせてください)

 (アカマガがやってくれるの?)

 (はい。少し力お借りしますね)

 といってなんか感じたような気がした。

 「じゃあ俺もよろしくな、戦闘初めてだろ」

 とこそこそ話していたら

 「おい!佳奈!俺のことは無視してんのか?先生に対してとっていい態度ではないぞ!」

 今あんたただの化け物だし、最初からこいつを先生と思ってなかったし。

 (じゃあいきます。”テレポート”)

 アカマガさん。そのまんまですね…術の名前が。

 

 っと広い場所というか

 「ここどこ?」

 見渡す限り山とか崖?とかなんか見たことあるようなことだった。なぜなら大道がこう言ったからだ

 「ああここは、よく特撮物では戦闘シーンで使うところだよ」

 そんなところで戦うなんて、確実になんかアカマガ狙ってたんだろうな。

 (いいでしょここ、頭にここが浮かんだんですよ)

 浮かんだら来れるんだろうか?なら通学とかいろいろ買い物とかに便利だな。

 とこんなこと考えていたら全国先生が

 「おい!佳奈、きさま生徒の分際でこの俺をどこに転送しやがった」キレた

 正直私もなんでアカマガがここを浮かんでいたんだろうか、特撮好きなのかな?

 「あの男は相当人を殺してそうだな」

 「そう見えるの?」

 「いや闇族は人を殺すことでその位が変わるもんだ。おそらくあの教師は、生徒を殺すのが目的で学校に忍びこんでいたらしいな」

 なるほどね。それでそんなくだらないことで美希は死んだんだ。てかもう怒りじゃなくて、この教師殺さないと今度は私が狙われそうだ。

 「おい、いちいちブツブツ言ってんじゃねーよ」

 ホント、性格変わってるなー、学校とは大違いだ。例えるならネットで人格変わるようなものだろうか

 「こんな姿見られてはもう俺はこの町では生きていけないんでね。死んでもらおうか。2人とも」

 「おいおい殺されるのはお前だぜ!!」

 と大道が足ブルブルで言った。怖いなら隠れてればいいのに

 「ならやってみろおおお」

 先生がこっちに迫ってきた。

 「おい!佳奈俺はあっちで逃げてるからアカマガにサポートしてもらえよ」

 やっぱりこの男へたれだ。まあ邪魔しなくて済むし

 (アカマガ、私はどうすればいい?)

 (そうですね~、とりあえず暴力ですよ!打ったり蹴ったり)

 なんかサポートじゃないよね。それ、転送する力あるのに

 「何念じてるんだよ!」

 「うわっ、危ないじゃん!」

 もう少しで顔に傷が付くところだった。大きな鎌見たいのつけて、あれ一番あぶないじゃん。しまってよそれ

 「おやおや、そんな程度なのか?逃げてばかりでは話にならないじゃないか」

 といってもサポートが打ったり蹴ったりしろって言っても相手は鎌だし。正直危ないでしょ。

 「逃げ足は速いやつめ、でも俺は狙った獲物は逃さないタイプでね。覚悟したまえよ」

 地面がめり込むくらいの一撃が何度も何度もきた。

 「もう走るのつらい」

 (ならそうですね~。私からの贈り物として武器を贈呈しましょう)

 あるなら早く出してよね。そういうの。

 (ではいきます。この術です・・・)

 (うんわかった、じゃあ)

 ”全力バズーカ、略して全バカ”

 そして唱えたら光が舞い降りて中から、剣がでてきた。

 「なんでバズーカっていったのに、剣が?」

 (あはは、私流のジョーク呪文ですよ)

 呪文て私は魔法少女か!!

 「そんな剣で俺が殺せるものかぁ!」

 ぶんぶん振ってくる鎌に剣では対抗しきれていなかった。

 「このままじゃお陀仏ね」

 (諦めてはいけません、まだ切り札はあります)

 (それって5年前に使ったあの術?)

 (それもありますが、その剣に名前をつけてください)

 アカマガは何を言ってるんだろうか。まあいいか、ならこの剣の名前は・・・、そうだ!

 「君はよそ見してていいのかな?そこまで君は死にたいかああああ」

 「この剣の名前は”全力バズーカ”だよ」

 「はあ?」

 (今です。この剣にすべての力を吸収させるのです)

 「そんなこと言われてもどうすればいいのか、わかんないし」

 「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーよお、先生なめんじゃねえよ」

 もう化け物になったやつを、先生と呼べるのであろうか。

 なんとか力を剣にためた。

 (やはりこの子には素質があったようですね)

 (なんか言った?)

 (いえ別に・・・)

 「おい!大丈夫か?」

 っげ、何で隠れてた大道はこの場面で出てくるかな?

 「おお、あの男使える。あいつは何だ?佳奈の彼氏か?」

 「違います!」

 「そんなこと言ってると先生誤解しちゃうな~、適当に生徒にメールで写メだな。あっでも君たちは死ぬから無意味だったね」


 そして私はかっちーんときて

 「先生うざいよ」

 先生の前に剣を振りかざしていた。

 「なっ・・・」

 「くらいなさい!”斬フレイム”」

 「き、きれるううううううう」

 やった?

 「き・・・きさっま、このままではただで済むと思うなよ、この写メで・・・、適当にネットで・・・」

 「まだ斬られたい?」

 先生は半分切れた状態にいた。正直グロいかと思ったが、案外闇族から血とか出ないんだね。てか変な液体だ。白くてネバネバしていた。

 「よっし、やっちまえー」

 後ろから大道の声が聞こえた。ああもう何もかもうざい

 「全国先生、ちょっと聞きたいんだけど」

 「な、にかな」

 もう怯えてるし

 「美希(みき)を殺したのは先生?」

 「ああ、殺したさ」

 「他に殺した人は?」

 「君みたいな僕に従わない問題児さ」

 私は問題児じゃないんだけどな~。先生にとっては問題児ですか

 「やるならやってくれ、さっきから痛くて痛くて仕方がないんだ」

 闇族って案外頑丈だな~。人間ならさっきの技、一撃で即死だよね

 (とどめを刺す必要はありませんよ。この男はそのうち爆発します)

 アカマガさん、それ特撮の見すぎです。

 「いいから早く」

 「はいはい、怨みもあるし、さっさととどめいくね」

 「やめろ!罠だあ」

 ととどめ刺した後、大道からそんなことが聞こえた。

 「なに?大道?」

 「危険なにおいがする、って後ろだ後ろ」

 「後ろ?」

 そこには全国先生ではなく、得体に知れない大きな化け物がいた。およそ5メートルの怪物だ

 「第二現象、闇族の切り札”死に際の化け”だ」

 (やっかいですね。結構これはやばいですよ)

 「第2ラウンドってことかな」

 と剣を前に突き出した。

 「がんばれよ」

 とりあえず大道には黙っててもらいたいかな。

 「じゃあ、帰ったら、何か奢ってよね」

 「じゃあ飯でも奢ってやるよ」

 「それは楽しみだな、でもいいや。一緒に行きたくないし」

 「そりゃ残念だ」

 ああやるしかないか。

 (では行きますよ。最終対決です)


 まったくといって、攻撃が効いてなかった。やばいんじゃないかなこれ

 「どうしよう、まったく効かないし、大道はアドバイスしなくてただがんばれって言ってるだけだし」

 (あはは、)とアカマガは苦笑した。

 (もう一度、力をこめましょう。今度はこの剣にではなく己自身に力をこめてください)

 (うん、わかった)

 (そして”全力バズーカ”の本当の力を見せなさい)

 「じゃあその間」

 大道にちょいちょいと指で合図した。

 「なんだよ、俺になんか用か?」

 作戦を言っておいた。

 「わかったぜ、俺は必死に逃げてやるさ」

 そうおとり作戦でその間私は力をためておくのだ。そのかわり大道が死の淵まで追いやられても知らないってことだ。

 「じゃあ死んでね」

 「いや死にたくないんだが、まあ俺に任せとけ」

 と私は今まで大道が隠れていた岩に隠れて神経を集中していた。

 

 「おい!聞け化け物、俺がこれから相手になってやるぜ」

 化け物はうめくだけだった。

 「いいぜ、俺が必死に逃げてやるぜ、言っておくが俺は逃げ足だけは速いぜ。せいぜい追いついてみろよ!」


 5分後、疲れた大道が捕まった。


 「助けてくれ~」

 と力がたまった私は岩から出てきた。

 (準備完了だけど大道が邪魔なんだけどさ、一緒にやっちゃっていいかな?)

 (そうですね。彼には悪いですが、これが運命。彼の命日だったのですね)

 「大道!」

 「なんだ?早く助けてくれよー」

 とそのとき私は”斬フレイム”の最大攻撃態勢に入った。

 「おいおい何やってんだよ。俺を助けてくれよーー」

 と敵の手にいた大道はじたばたしていた。

 「捕まったあんたが悪い!」

 はあと大道はため息をついた。諦めたのかな?でも本当に殺すつもりはない。アカマガとも冗談に決まっている。ちゃんと助けるつもりだけど、いまはどうして助かるか悩んでいた。

 なにか隙があればいいんだけど

 (もうそのまま攻撃しちゃいましょう)

 (それしかないか)

 もうアカマガと決めた。大道が死なないくらいの必殺技

 「くらいなさい!先生」

 ”斬フレイム!バーストオオオオオオオオオオオオオオオ”


 さっきの”斬フレイム”とは比べものにならないくらい。でかい火だった。

 (やっぱりこの子はすごいわ)

 アカマガが言ったことがわからず私は倒れてしまった。もう疲れた。


 気が付いたときは和式の畳の上で大道の家に来ていた。

 隣には大道が寝ていたというか一緒!

 (あら起きたのね)

 (アカマガ!これは一体)

 (あなたは犯されたんですよ、というかすごいものでしたよ)

 ふふふとアカマガが笑っていたところを見るとアカマガがここまで運んでくれたのだろう

 幸い大道にはやけどひとつなかった。あったといえば逃げたときの怪我だ。

 「お疲れ大道、ちょっとはすごかったかも」

 (まあ、キスですね)

 (しないし)

 (いえいえ、この場面では普通キスですよ。ほら寝ている状態で)

 アカマガさんがノリノリで言っていた。若い子みたいなキャピキャピ感があった。

 「まあ無事かえってこれてよかった」


 その後大道が起きて、いろいろ言ってきた。

 「俺になんてことをしてくれたんだ、超怖かったんだからな」

 ビビリなことを主張してどうする。

 「先生はもう存在していないことになっている」


 翌日そのことを確認するべく職員室に

 「あのすいません全国先生いませんか?」

 「おいおいなんだその先生は、そんな教職いないぞ、ふざけてないでほら邪魔だよ」

 本当に存在していなかったこととなっていた。


 と大道家

 「と言うわけだったんだよ」

 あったことをそのまま話した

 全国先生が消えたことを

 と大道は何も表情を変えずにこう言った。

 「まあこれが闇族と戦うってことだな」

 これからのこと思うと正直不安だけど、アカマガがいて、大道がまあ一応入れていてくれるから今はまだ安心だ。

 だがこれからが本当の戦いだった。なぜならまだ知らなかったのだ。私たちは

 本当に闇族と戦うとはどういうことなのか。

 そしてまだ見ない巫女(ミデアム)がいることを。


 

 「あれがレッドミデアムねえ、たいして強そうじゃない子ね。クロマガ~」

 (ああ、だな。そこまで強い気は感じられねえ)

  とクスリと大道の家の前で笑う黒い髪の少女は言っていた。私たちは彼女の気配は気が付かなかった。





 

最後まで見てくれた方

本当にありがとうございます

自分の一生懸命書いているので

いいアドバイスがあるとうれしいです

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