貧しい猫の村
可愛いにゃんこ
猫が10匹居ます。
老猫が1匹。
成猫が4匹。
子猫が4匹。
ボス猫が1匹です。
大人猫は頑張って餌を探します。
1匹の猫が集める餌は4匹分です。
老猫と子猫は餌を集める事が出来ません。
なので身内の大人猫が餌を分けてあげます。
余った餌は保存食になります。
成猫達は16匹分を養えるだけの食料を得て
たまに餌が取れないときは餌を取れた猫が分けます。
持ちつ持たれつの関係性ですね
ボス猫が言いました。
「もっと効率をよくしよう」
いったん、ボス猫に得た食料の半分、2匹を渡す事にします。
ボス猫は子猫や老猫に分配し、余った食料を保存食にします。
これで身内以外しか餌が取れなかった時もボス猫に餌を頼むだけで、子猫や老猫は餌にありつけます。
4匹の猫が16匹分の餌を取り、8匹分の食料がボス猫に納められます。
ボス猫は4匹の子猫と1匹老猫にそれぞれ1匹分の食料を渡し、まだ空腹なときは2匹分の食料を持ってる成猫から分けてもらう。
そんな生活が続きました。
「やれやれ、管理するのは疲れる」
ボス猫はお腹が空いたので余った3匹を食べます。
「さぁ保存食を作るか」
そしてボス猫は気付きます。保存食を作る魚が無いことに。
餌が全く取れなかった場合、この群れは餓死する未来が見え、ボス猫は焦りました。
「群れのために群債を作りたい」
「群債って何?」
「成猫達は狩った半分の食料を納めている。成猫達は2匹分、つまり1匹分の食料を余らせてるはずだ」
「あぁ、保存食もたまっていってるね」
「贅沢に2匹分食べたり保存食にするのもいいが、その余剰を群債と交換する制度を考えたんだ」
いつでも出した分の食料と交換できるようになる。
そして10匹預けると1年で1匹余分に食料が貰える事になる。
そう言われ、成猫達は毎日1匹ずつ出しました。
「やれやれ、管理するのは疲れる。さぁ保存食を作るか」
4匹から1匹ずつ集めた4匹を保存食にします。
1匹は美味しそうなので食べました。
3匹の保存食が毎日作られていきます。
1年が経過したとき、群債は1000匹分になりました。
保存食はボス猫が食べたいだけ食べ、500匹分しかありません。
でっぷりと肥え太ったボス猫が言いました。
「残念なお知らせがあります。この群れは一匹あたり100匹分の食料負債があります」
「「100匹分!?」」
1日4匹の食料を稼ぐ猫達にとっては絶望的な数字です。
これは老猫や子猫への社会福祉。
働けなかった時の緊急食料などに充てられていました。
特に老猫は全く食料を取ってきてません。
ですが、老猫には毎日1匹の食料をあげないといけないのです!
子猫の世代にこの負債を残すのか話し合いましょう
なんという貧しい群でしょうか。
そして、この群れは終わると言いながら、今日も猫さんは4匹分の食料を集めます。




