十四、大晦日の夜—新たな決意と第五章の幕
大晦日の夜、神崎家では、再び家臣たちが集まった。
去年と同じように、一年を振り返る宴が開かれた。
広間には、家臣たち、兵たち、そして下男たちまで、皆が集まっていた。
身分を超えて、一緒に一年を振り返る。
広綱が、上座に座り、口を開いた。
「皆、この一年、よく働いてくれた」広綱の声は、力強かった。
「今年は、神崎家にとって、飛躍の年だった」
家臣たちは、頷いた。
「大豊作があり、領地が拡大し、財政が安定した」広綱は続けた。
「そして、美濃統一という歴史的な出来事にも、参加できた」
広綱は紘一を見た。
「これも、田邊の働きがあってこそだ」
家臣たちから、拍手が起こった。
紘一は謙虚に頭を下げた。
「来年も、皆で力を合わせて、さらに発展させよう」広綱は力強く言った。
「はい!」家臣たちは、一斉に答えた。
宴が始まった。
料理が配られ、酒が注がれる。
今年は、去年よりもさらに豪華だった。
白米、魚、肉、野菜。すべてが、豊富に用意されている。
紘一は様々な人々と言葉を交わした。
伊藤が、紘一のところに来た。
「田邊殿、今年も素晴らしい一年でしたな」
「伊藤殿のおかげです」
「来年も、よろしく頼む」
佐々木も、来た。
「田邊殿、情報収集で、お役に立てましたか」
「大いに役立ちました。ありがとうございます」
平吉もお春と一緒に来た。
「田邊さん、今年は、俺にとって最高の年でした」平吉の顔は、幸せそうだった。
「お春さんと結婚できて、本当に幸せです」
お春も、恥ずかしそうに頭を下げた。
広信も、来た。
「田邊さん、来年も、色々教えてください」
「もちろんです。一緒に頑張りましょう」
宴は、深夜まで続いた。
そして、やがて、新年を迎える時間が近づいてきた。
皆、外に出た。
空には、満天の星が輝いていた。冬の星座が、くっきりと見える。
広綱が、声を上げた。
「新年、あけましておめでとうございます!」
「おめでとうございます!」
家臣たちも、一斉に叫んだ。
新しい年が、始まった。
紘一は星空を見上げた。
「また、新しい一年が始まる」紘一は呟いた。
この一年、多くのことがあった。
喜びも、悲しみも、成功も、失敗も。
だが、すべてが、紘一を成長させた。
そして、来年は、もっと多くのことに挑戦する。
美濃統一顧問として、美濃全体の発展に貢献する。
神崎家の家臣として、領地をさらに発展させる。
そして、人々の幸せのために、働き続ける。
「新しい年、頑張ろう」紘一は心の中で誓った。
星が、美しく輝いていた。
その光が、紘一の未来を照らしているようだった。
収穫の章は、こうして終わりを告げた。
種を蒔き、育て、花を咲かせ、そして実を収穫した。
その実は、甘く、豊かだった。
だが、紘一の旅は、まだ終わらない。
新しい種を蒔き、新しい花を咲かせ、新しい実を収穫する。
それが、これからも続いていく。
紘一の挑戦は、終わらない。
(第五章 完)




