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バイト先で知り合った女の子に僕は恋をする!

作者: 七瀬







僕が働くバイト先に彼女がやって来た。

その時入って来たのは? 5人で、その中に彼女が居たんだ!

男が1人と女の子が4人、正直僕は最初っから彼女が気に入って

いて、どうにかこうにか? 彼女と二人で話すチャンスを窺っていた。

でも? 僕が一から仕事を教えるのはたった一人の男の彼だった。

他にも彼女以外にも女の子が3人居て、何故に僕が教えるのが男の

コイツなんだ?

僕は店長に、“苦情も交えて聞いてみた。”




『“店長! なんで僕だけ、男の彼なんですか?”』

『まあ、お前が一番教え方上手いだろうし、頼りにしてるからさ。』

『“なんで僕だけ男? 他にも4人も女の子が居るのに、、、。”』

『“お前! 女好きだろう! せっかく入ってきた女の子に手を付けられた

んじゃ困るんだよな。”』

『まさか!? そんな事が理由で僕だけ男の彼に教育係を頼んだって

訳ですか? ああー最悪だな~』

『頼むよ! お前しか彼を教育する奴が居ないんだよ! なあ頼む!

今度、メシ奢ってやるから!』

『マジっすか! なら仕方ないな~やってあげてもいいですよ。』

『流石、お前なら任せられる! 頼んだぞ!』

『分かりました、でも今度メシ奢ってくださいよ。』

『分かってるって! じゃあー後頼むな!』

『えぇ!? どっか行くんですか?』

『・・・まあな、じゃあ頼んだぞ。』

『・・・あぁ、はい。』





・・・僕は店長にああ言われて、なんだか自信が出たというか?

“彼の教育係を引き受けてもいいと思えた!”




『渋木君? これやっといてくれるかな?』

『・・・あぁ、はい! その後はどうしたらいいですか?』

『男子トイレの掃除してくれる?』

『分かりました。』

『そこまで終わったら、一緒に休憩しようか。』

『あぁ、はい!』




なんやかんやと彼は仕事覚えがいいし、要領もいい!

案外、僕は彼の教育係でよかったのかもしれないと思いはじめている。

そう思ったのは? 入って来た4人の中の2人は、やたらと仕事覚えが

悪く、仕事を覚えようとしない女の子も居たらしい。

勿論! “僕のお気に入りの女の子はその中には入っていない!”









・・・休憩室で。




『“黒木さんにしかまだ言ってないんですが、俺、実は美歩ちゃんの事が

好きなんですよねぇ~”』

『“えぇ!? マジかよ? 僕も美歩ちゃん狙いだよ。”』

『マジっすか? でもココに来る前に澄さん(せんぱい)に聞いたんですけど?

結構! 美歩ちゃん狙いの男性ひと多いみたいですよ。』

『なんだよ、やっぱりカワイイ女の子目当てが多いかっ! 美歩ちゃん

めちゃめちゃ可愛いしな~初めて見た瞬間、僕は恋に落ちたんだよ!』

『黒木さんも、そうなんですか? 俺もです!』

『“マジ、美歩ちゃん可愛いよな~!”』

『同感!』

『美歩ちゃんって、“彼氏とか居ないよね?”』

『前話した時、居ないって言ってましたよ。』

『何? 二人でそんな事話したの?』

『まあ先に、手打たないと直ぐにあんな可愛い子は彼氏作っちゃう

じゃないですか!』

『・・・そ、そうだよな、』

『“お互い頑張りましょうね、先輩!”』

『ぜってー負けねーからな!』

『俺は先輩でも遠慮しませんよ。』

『臨むところだ!』








この後、バイト先の男どもに一人一人彼女の事を聞いたら?

やっぱり“美歩ちゃん狙いの男がほとんどだったよ!”


【僕も頑張らないと、少し出遅れてるし、』


・・・なんて思っていると?

彼女の方から僕に話しかけてくれた。




『黒木さん! 家は何処なんですか?』

『○○の近くだよ、美歩ちゃんは、、、?』

『えぇ!? 私も○○の近くですよ。』

『じゃあー近くまで一緒に帰る?』

『はい! 一緒に帰りましょう。』




彼女はとても気さくで、僕とも直ぐに打ち解けた。

僕は益々彼女の事が好きになり始めている。












 *









・・・それから3ヶ月後。

“予想外の事が起きてしまう!”

僕達のマドンナの美歩ちゃんがなんと? 

“店長と付き合っていると言い出したのだ!”

頼む! 嘘だと言ってくれ!

あのオヤジ、僕には彼女を近づけないように新入りの男を教育係に付けた

くせに、自分は“バイト先のマドンナの彼女に手を付けるなんて!”

絶対に許せん!

店長にお灸をすえないとな? 

この恨みは、ただでメシを奢ってもらっていいもん食ってやる!

この仕返しは懐を寒くするぞ!

バカ店長へのこれが復讐だ!

“でも? まあ仲良くやれよな、兄貴みたいな店長だし憎めねーよな。”


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] おおお!!! 思いの外温かいお話で、黒い私は肩透かし…… でも良かったです!!(*^。^*)
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