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第四話戦闘



スライム探して徒歩30分……

スライムが出ると聞いたゴッホ草原に着いたが中々出てこない。


「本当に出てくるのか?ここに」


倒置法を使うが当然出てこない。


「場所が違うのか……?」


そんな事を思っていると、地面がモコッと膨れ上がる。


「うおっ!何だ!?」


中から出てきたのは青く流動的な形状で、擬音語にするのならプルルンが似合いそうな……


「スライムだ!」


早速腰の短刀に手を伸ばしスライムに斬りつける。

ブニュウッと音が鳴ると、スライムに押し込んだ短刀は少しだけめり込んで跳ね返された。

その勢いで転んでしまう。


「イテッ!」


スライムは、怒ったのかすかさずこちらに向かってくる。

そのまま俺の腹に体当たりをして、遥か遠くまで吹き飛ばした。


「イタタ……革鎧が無ければ危なかった」


それにしても、子供でも倒せるはずのスライムがこんなに強いだろうか……?

職業を貰う前の俺もそれなりに強い部類だった。

スライムどころか、もうワンランク上のゴブリンだって倒せるはずなんだが……


「ステータスを確認してみるか……」


そう思い自分のステータスを開いてみると、そこには信じられない事が書かれていた。


「は?の、能力値が3分の1になってる?」


なんと、大聖女の効果によって、身体能力が半分にされていたのだ。

職業によっては、魔力量が上がる代わりに器用度が下がる等のペナルティがある。

しかし、それらの下がり方はせいぜい10%軽減程度。多くても20%程度しか下がらないのだ。

70%も下がるのは流石に異常である。


「これが大聖女……とことん戦闘に向いてないなぁ」


こんなステータスでは確かにスライムを倒すのも難しい。

万全の状態なら簡単だったのだが、このステータスで勝つのは無理。

一度撤退を……


「いや、待てよ?大聖女の使える魔法に確か支援魔法があったよな?それを使えば自分を強化できるんじゃ……」


物は試しだ、やってみるとしよう。幸いスライムはこちらを見つめているだけで動いていない。


「えーっと…………『加速』、『物理強化』」


すると、自分の身体から力が湧き上がってくるのを感じる。

なにこれ不思議。

今ならスライムなんて相手じゃ無さそうだ。


「行くぞ!」


思いっきり地面を蹴ってスライムに斬りかかる。

スライムは真っ二つに斬られて溶けるように地面に吸い込まれて亡骸が消えて行った。

後に残ったのはスライムの核。


「これを回収してっと……ヤッター!初勝利!」


嬉しさのあまり笑みが溢れてしまう。

スライムとは言え魔物。命をかけた戦闘で勝つというのは中々達成感がある物だ。


「そういえば能力値はどれくらい上がったんだ?」


もう一度ステータスで確認してみると、5倍に上昇していた。


「うわぁ……上がり過ぎたろ、何だよこれ……」


支援専門の職業、付与術師の支援魔法の平均上昇率は3倍だ。熟練者にも成れば倍率5倍や6倍まで出せて、高い人だと8倍まで出せた事もあるらしい。


それらに比べれば今回の上昇倍率は5倍と少ないが、あくまで俺は初めての支援魔法で5倍だ。

初めてなんて失敗する事も珍しくない。

成功しても1.5倍から2倍だ。

つまり、俺の支援魔法の威力は平均の倍以上になる。これが熟練してしまったら……


「いや、大聖女強過ぎだろ……」


どちらかといえば支援魔法よりも回復魔法が主な職業なのにこれである。

強い事にはありがたいが、それ以上に大聖女という職業の可能性に軽く恐怖を感じた……



大聖女、及び聖女は支援魔法、状態変化魔法、回復魔法、呪法、結界術、補助魔法と言った系統の魔法を使う。その他色々あるが、主にこの6つ。

ステータス強化系の魔法は同じ効果のものでも重複するが、別々の人間が同じ魔法を使った場合は重複しない。




面白くないと思ったら☆一つ

微妙……と思ったら☆二つ

まぁ、良いんじゃね?と思ったら☆三つ

面白い!と思ったら☆四つ

べ、別にあんたのことなんて好きでも何でもないんだから!

と思ったら☆五つ


良ければつけてください。

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