第三話冒険者
「冒険者登録をお願いします」
「かしこまりました。それではこちらの書類にー」
父に装備を一式買ってもらった俺は、冒険者ギルドにて冒険者登録をしていた。
この登録をする事によって、怪我をした時に保険が降りたり、魔物を買い取ってもらう時に手数料が安くなったり、対象店舗で使えるポイントカードが貰えたりと、何かと便利なのだ。
必要書類に目を通し、サラッと書いていく。ギルド職員さんに渡して終わりだ。
「えーっと、保険の加入はすると言う事で、ギルドの方の年金には加入しないのですか?」
「はい」
「ご職業は剣士、でお間違い無いですか?」
「はい」
「念の為ステータスを確認させて頂いてもよろしいですか?」
「はい………………はい?」
何だと、ステータスを確認する?
「ですから、ステータスを確認させていただきたいです。偶に嘘を書く方がおられるので」
「……分かりました」
マズイ、マズイ、マズイ!
まさか確認されるなどとは思って無かった。
このままじゃ大聖女なのがバレてしまう……
しかし、ここで拒否すれば不自然な感じに……
ああ、もうどうすれば!
しかし、考える時間も無く大人しくステータスを見せた。
職員のお姉さんが確認している……
終わった……
頼む!見間違えてくれ!
「はい、剣士で間違いないですね。それでは登録完了です」
えっ!嘘……本当に見間違えてくれたの?
納得のいかない部分もあったが、一応登録は完了したので結果オーライという事にしておくか……
ともあれ、登録が完了したのだし、一度魔物を倒しにでも行ってみるか!
1番初めに戦う魔物だしスライムが妥協かな?
「すみません、スライムはどこに居ますか?」
「スライムでしたらゴッホ草原か、ミロ池に居るはずですよ」
「俺でも倒せますかね……」
「剣士でしたら全然倒せます。というか、スライムは子供でも倒せるくらいに弱いので大丈夫ですよ」
微笑みながら返してくれた。優しそうな印象だ。
さてと、ゴッホ草原かミロ池か……
ゴッホ草原の方が近いし、まずはそちらに行ってみるか
そんなこんなで、俺はスライム狩りに行く事にしたのだった。
本当に剣士と見間違えたなんて事はない流石に
面白くないと思ったら☆一つ
微妙……と思ったら☆二つ
まぁ、良いんじゃね?と思ったら☆三つ
面白い!と思ったら☆四つ
べ、別にあんたのことなんて好きでも何でもないんだから!
と思ったら☆五つ
良ければつけてください。
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