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悪役女帝と実行

亀更新の上、今回話の都合上少し短くなっています。

「さぁ蓮!学校に行くわよ!」

「朝から元気ですねぇ。遅刻しないようにとりあえず車に乗りましょうね。」

「はーい。」

九条家は学校から少し距離があるので私たちは毎日車登校している。誘拐防止もあるんだけどね。私一人娘だし。

「それでお嬢様、ポンコツ化計画とは具体的に何を行うのですか?深夜テンションで変なこと考えてませんよね?」

「ふっふっふ…それは学校に着いてからのお楽しみよ!」

うわっ、嫌な予感する!と蓮が叫んでいる。失礼な、私の考えた計画に失敗なんてあるはずないわ!

私の考える王道のポンコツとは、

その1 教科書といった持ち物をよく忘れる

その2 テストの解答欄がずれている

その3 何もないところで躓くor転ぶ

さっそく今日からこの3つを実践していこうと思うの!これで九条みやびは実は抜けてて親しみやすい!ってなるわけ。

完璧すぎない?この計画!

「お嬢様、ニヤケすぎてお顔が崩れています。」

「あら、失礼。コホン、元に戻ったかしら?」

「いつもの悪役女帝顔に戻りましたよ。そういえば、パジャマ登校はしてないですね。」

「誰が悪役女帝顔よ、ちょっと目つきがよくないだけよ。パジャマ登校っていうか身だしなみに関わることはやめておこうと思うの。さすがにやりすぎかなって。」

「賢明ですね。九条家と関りのあるお家もありますし、最低限TPOは弁えていただかないと俺が旦那様に怒られてしまいます。」

「やっぱりそうよねぇ…目立ちすぎるのもよくないわよね…なかなか難しいわね。」

「まぁ、お嬢様なら大丈夫でしょう。」

「そうよね、私なら出来るわよね!弱気になんてなっている場合じゃないわ!よっしゃ、気合い入れて行くわよー!」

「…きっとあなたが思う真逆の結果になるんでしょうけど。」

「え?どういうこと?」

「ただの独り言です。あ、そろそろ着きますよ。」

蓮の発言が少し引っかかるけど…まぁいいわ、そのうち教えてくれるでしょう。

『九条みやびポンコツ化計画』始動よ!


お昼休み、私はお弁当を食べながら深い悲しみの中にいた。

「うっ…うっ…なんでこんなことに…」

「よしよしお嬢様、泣きながら食事するなんて器用ですね。」

結論から言うと『九条みやびポンコツ化計画』は失敗した。ポンコツどころの話ではなくなってしまった。すでに心が折れそうだ。

「しかもあれだけ張り切っていたのに、3点しか案を用意していないあたり詰めが甘すぎますね。」

「傷口に塩を塗ってくる!」

蓮がさらに心を折ろうとしてくる。まさか午前中に全ての案を使うことになるとは思わなかった。何より失敗したときのことを一切考えていなかった。どうしよう。

「蓮様、助けてください…迷える子羊を導いてください…」

「誰が子羊ですか、ジンギスカンにしますよ。まったく世話が焼ける…午前中のことを振り返って何がダメだったのか考えてください。」

「はい…」

ジンギスカンにはしないでほしい。正直午前中のことは思い出したくないけど…協力してくれる蓮のためにも一度現状を整理しよう。

最初の作戦はたしか…

ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回短くなってしまった分、次ははやめに更新する予定です。

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