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7.お父様登場

 屋敷の案内…………って所詮なにもないよね


「こちらがパーティなどの各種イベントを行う、専用ホールでございます」


 広いなー


「でっですねぇ、こちらがぁ〜、大浴場です〜、広いお風呂堪能したいときにぃいらしてくださいねぇ」


 広いお風呂を堪能ってことは、部屋にお風呂があるのかな?


 それからもどんどん案内されて………


「こちらで……」


「ここだけはぁ……」


 と言うような感じで、どんどん次々と回っていきますがさほど意味はありませんだって紹介の最後に


「というような場所です」


「ふひひぃ、でも〜覚える意味はありませんよねぇ」


「?」


「行きた〜い、場所をいえばぁ、私達が先行してぇ、いどうしますからねぇ」


「………(コクリ)」


 は、はぁ…そういうものですか?

 いえ違いますよね?

 流石に自分の家として住むのです。どこが何なのかぐらい覚えないと、問題ありだと思うのですが?


「これからぁ、ここで住むのですから〜、徐々にぃ覚えれば、いーんですよぉ?」


「サポリアの言うとおりです。お嬢様は急ぎ覚えることは淑女として立派になることです」


「ですですぅ〜♪」


「淑女……品位ある…しとやかなでしたっけ?」


 うーん……お母様となっているあの夫人は?


「…どうでしたっけぇ、クリル〜」


 サポリアさんはクリルさんを見る


「はい合ってますし、言いたいことは理解できます」


 おや?クリルさん、私の言いたいことは分かるんですか?


「確かに奥様はパッと見、淑女かとは違いますが所作の一つ一つはとても品があるのですよ?」


 クリルさんに言われて仕草を思い出すと……確かに指先まで


「でもぉ、行動がアレな方ですからねぇ〜」


 そうなんです。何と言うか子供っぽい?そんな言動があるため、注意深く見たり、あらためて思い出したりしなければ分からない…そんな夫人ですよね


「奥様をアレな方などと言わない!」

『ドスッ』


「あだっ!」


 サポリアさん余計な発言が多いですねー、これも印象操作なのでしょうか?


 そうだとしても、真実は私にはわからないし堅苦しくないのは、私にもありがたいのでどうかそのままでいてくださいねあともうサポリアさんについて何かと考えるのはやめましょう


「では、お嬢様最後に庭をご案内いたします」


「いたたぁ〜、ではこちらへどうぞ〜」


 …………では行きましょう




 で、来たわけですけどグルっと回って正面の入口の正門ですね、そこへ来たわけなんだけど…


「ナ〜イスタイミング、ですかねぇ?」


「サポリア、ちゃんとしてください」


 馬車がちょうど来たのだ


「私が乗った馬車よりかなり大きですね…」


 私が乗った馬車の倍だろうか?

 それぐらいはある……………降りてこない?


「あ〜また仕事してますねぇ」


「そのようですね…」


「えっと、どういうことですか?」


 クリルさんを見る


「伯爵様……お嬢様のお父様であられるヴァンドルフ伯爵様は仕事は家に持ち帰りたくない、けれど奥様と夕食は共にしたいと帰ってこられるのです」


「でーもぉー、ご覧の通りぃ、あのように最後まで仕事をされましー」

「終わったああああああああ!」

「ーてぇ……うるせぇ〜」


 馬車から出てきたのは……何と言うか、濃い人でした


 まず、全体的なシルエットが前世の漫画などで見た世紀末の星座の神拳使いさんです見事な逆三角形の服がパツンパツンすごい筋肉の男性です


 顔の彫りが深くとにかく濃い!

 可愛いデフォルメの女の子の漫画が次のページで急に8頭身のリアル画風の渋い男性の濃い漫画に変わったぐらいの衝撃を受けました


「サポリア頭を下げなさい、伯爵様ですよ」


「は〜い」


「む?出迎えご苦………」


 伯爵様私を見た瞬間、固まりました。どうしたのでしょう…とは言いません娘に似ているとはいえ他人が屋敷にいるのですからね


『カッ!』


 ん…今、目が光った?


 ズンズンズンズン、と巨体が迫って来て私の目の前に立ったと思ったら


『スッ…グンッ!』


 おおっ!?

 ものすごい勢いで伯爵様の頭上まで持ち上げられた


「………」

「………」


 なにか言ってよ伯爵様!?

 なにこれ、どういう状況どういう状況なの!?


「ふつくしい」

「……」


 呟くと目の端から涙を一筋流す


「私を見て逃げ出すこともなく、こうして触れさせてくれるとは」


「…………」


 何と言うか、伯爵様の濃さは娘さん、あっもう私の妹か…その妹にも逃げられる濃さだったんですね


 家に帰ってきて娘にもおかえりと言われることがないとは……うん、私は優しくしてあげよう


「…お仕事お疲れさまです……お父様」


 そう言ってニッコリと笑う


「……………」


 あれ?どうしたんでしょう、動きませんよ?


「………」


 するとサポリアさんが伯爵様の後頭部めがけてどこから持ってきたのか分厚い本でジャンプして叩きました


「え〜い!」

『ごっ!』

「おうっ!」


 すると支えていた手が離れ私は落下


「あわわわ」


 あっやだこのフワッとした感覚アレはないけど例えようのない感覚が下半身に来る!?


 なるほど、感覚は違えど浮遊感でヒヤッとするのは一緒かってそれどころじゃない!


『ポス』


「だぁ〜いじょーぶですかぁ〜?」


 サポリアさんが受け止めてくれた


「あっありがとうございます!」


 あの感覚は嫌だ、自分の意志で落下するならともかく不意に浮遊感が来るとその…もっ漏れそうになる。大丈夫なはずだけど…女の体は初めてなもので完全に漏れていないかは湿り気があるかないかであって………………うん無いはず


「ん〜~?もーしかしてぇ〜漏らしましたぁ?」


「漏らしてないもん!」


 なんて失礼な!

 ほっぺ抓ってやる


「いたたた、ごへんなひゃいー」


 うん許す


「クリルー、伯爵様はどうですかぁー?」


 あっそうだ、使用人の分際でサポリアさんお父様を本で叩いたんだった


「問題はないようです。もっともあの程度で旦那様は、傷一つ負いませんけどね」


 それでいいのかこの家の使用人は!?


「ムウ、すまんサポリア、手間を掛けた」


「い〜え〜、別にぃ旦那様のことを〜気にしてではなくー、お嬢様方がぁ心配だったものですから〜」


「そうか…しかし…」


 スッと立ち、再びじっと私を見るお父様


「ふつくしい存在が増えたか」


 再び私を持ち上げるが今度は抱っこだ


「では家の中に行こうか」


 濃い顔のマッスルに抱っこされる幼女、新たな物語が始まりそうですね


「…はい」


「は〜い」

「……」


 クリルさんだけが静かに後ろを歩き、ドアが近づくと前に出て扉を開ける


「今帰ったぞーーーーーーーーー!」


 あーーーーーーみみがーーーーーーー!!


「きゅうぅぅぅぅ」


「あらぁ〜」

「旦那様、お嬢様が…」


「む?……何とっ誰がこんなことを」


「おまえだぁおまえぇ〜」


「そうか……私か……」


 い……しきが………………ガクッ




 ** **ヴァンドルフ伯爵** **


「サポリア……失礼ですよ」


「いや構わない」


 私が子供を扱いきれないせいでこうなったのだから


「しかし、見れば見るほどふつくしい」


「ふっふっふっ、伯爵様ぁ〜娘にてぇ出すなよぉ〜」


「誰が出すが!」

「失礼すぎますよ、サポリア!」


 まったく、サポリアはいつもいつも貴族の私に容赦がないな、だがそこがサポリアのいいところだからきちんとした場所以外での発言は許可している


「だぁって〜血の繋がりがなーい子ですしぃ」


「私は変態貴族ではないぞ!?」


 サポリアのお陰かどうかは知らんが、このやり取りを見て私に怯える使用人はいなくなったことには感謝しているが…こいつ私をどう思っているのだ?


「あらあら、お帰りなさい」


 おお、愛しの妻が来たか


「あらあら、その娘は逃げなかったのね?」


「そうだ、私の瞳と同じ色のこの娘は逃げなかった」


 そう、この子はナルティアーノの青い瞳と違い私と同じ薄い紫の瞳だった


「ふふふ、良かったわね」


「ああ、本当にまるで女神が授けてくださった奇跡と言える」


「まあまあ、そうね…そうよね!明日にでも教会ににでも寄付しに行きましょうね」


「むぅ…私も寄付に行きたいぞ」


 気絶しているこの子の顔を見る…ふつくしい、が


「この子の名は?」


「アルティアーノよ!」


「何とっ名まで似ているのかっ!!!!」


「うるせぇ〜『ゴスッ!』ゴホッ!」


 む?何やら後で………サポリアが脇腹を押さえて倒れているがクリルがなにかしたのだろう


「そうかそうかよし、フィリアよ明日早朝から寄付しに行こうではないか!」


 私の宝物が増えたことを感謝しにいかねば!


「そうねそうね、行きましょ、そして帰りにはドレスも買うの!」


 顔を嬉しそうにピンクに染めつつ両手も頬添えて嬉しそうに笑うフィリアうむ、今日も私の妻は可愛い


「そうだなたくさん買うといいアクセサリー等もこの子が欲しがるものは全てだ!」


「ええ、なんだか盛り上がってきたわ!」


 両手を方の高さまで持ってきてギュッと拳を握りフンスと意気込むそんな動作も可愛いものだ


 さてこの子を起こさねば

……変わらず更新不定期ではありますが

読んでくださる方と評価とお気に入り登録してくださる皆様、ありがとうございます!


今後ともよろしくおねがいします。でわでわ

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