11.ドレス購入の理由
お待ちしましたか?
不定期とはいえ待たせてごめんなさい
「うふふふ、あははは」
「お嬢様ぁ〜こっち向いてぇ?」
「はーい……………って『ビリッ』こんなの付けてられるか!」
「なんてことっ!なんてことを!」
「はぁはぁはぁ」
私はドレスの背にあったとても大きな蝶の羽をもした何かを毟り取って地面に叩きつけた
だめだった。理解できなかった。こんなのが可愛いとはとても思えなかった!
「お嬢様ぁ〜どうしてぇ〜」
「何故にどうして!?何故にどうして!?」
「はぁ…はぁ…はぁ………クリル次のドレスを」
嘆くサポリアと店員を放っていてクリルさんにお願いした
「はい次はこちらです」
わぁ〜〜〜、超フリフリ〜、ステキだな〜…………はぁ、せめてもうょっとだけでも控えめにしてほしいですよ
それからしばらく着せ替え人形になりつつサポリアとクリルに任せてドレスを購入しました。
「おっ終わった〜」
「ふーーーー」
私が脱力しながら言う隣で妹ちゃんが息を長く吐く
「お疲れ様でした。後はお嬢様宝石店に行きますよ」
「は?」
なんで、服だけでいいじゃん?
「なんでぇ〜おどろーくんですかぁ、と~ぜん第2王子様のぅ誕生日パーティーにぃー行くんですよぉ?」
………イベントじゃん、絶対行ってはいけないやつじゃん。行ったら絶対なにかしら面倒事に遭遇するじゃん
「私は行きたくないです」
「え?」
妹ちゃんが声を上げた。どうした?
「いかないの?」
そんな瞳を潤ませないでくれ、未知の罪悪感が私を襲う
「えっと……」
「アルティアーノお嬢様は強制です」
「なんで!?」
そんなイベントに参加したら面倒くさいことになるじゃん…当然お断りしたい
「各種手続きとぉ〜、それが本当でぇあることをぉ、示すためぇにぃーですねぇ〜」
「本当?」
「お嬢様が実在するのかどうかですね」
「貴族名簿にぃ名前とぉ~、絵は無理でもぉ髪やぁ瞳の色をぉ記載しなければぁ、いけませんしぃ?」
確かに、そうだ名前だけ言って登録しろじゃあ本人が居るかどうか分からないし、何らかの悪意がって作る場合もある。裏金用とか架空の人物として作り、罪を全部着せるとかな
そうなると…確かに強制だな……はぁ
この辺境からだと馬車で1週間移動しっぱなしで着くかどうか
ん?待て待て、理由はまあ納得できるがその前に第2王子だと!?
そして誕生日パーティーだと!?
まさかまさか!
「クッ、クリル…」
「なんでしょうか」
「まさかと思うけれど、同年代もしくは年下の貴族女性……令嬢は強制?」
「はい」
「そうでぇ〜す!」
「まさかまさかっ!その場で、『ゴクリ』婚約者を決めるとか……ないよね?」
頼む頼む頼む!
どうか私にスローライフもといストレスフリーを!
「………『ニコ』」
「フッフッフ〜」
あっダメなのか!クソッ!嵌められた!
いや、待て……まだだ、そうだ選ばれる可能性は確実じゃない!まだお母様に負けたわけじゃない!
「でも、家が選ばれる可能性は確実じゃない…よね?」
「………『ニコ』」
「ざんねぇ~ん、ほぼぉ確実でぇ〜〜す!」
「なん…だと」
私は思わず頭を抱えた
「どうしてぇ…」
心に収まりきらず絞り出すように声が出た
「お嬢様、ご説明はお屋敷でしますから、とりあえず準備のために他のことを終わらせましょう」
「…………はい」
諦めた。もう、その日は諦めてなすがままにすべてを任せて兎に角説明を聞きたかった
「げんき……だして……ね?」
妹ちゃん……うんきっと明日の私は元気だよ?
今日はもう無理、ごめんねせっかく一緒にお買い物してるのに落ち込んでて
ああそれと思い出しましたよ。私、既に1つ失敗してました。それはお母様との契約の4つ目です
『私は貴族と結婚はしません、婚約もやめてくださいね?』
これです。なんで、王族を入れなかったのか…失態です
『結婚と婚約の自由を認める事、私が拒否したら結婚も婚約もやめてください』
もしくは
『私は例え王族だろうと貴族だろうと結婚はしません、婚約もやめてください私に結婚と婚約の自由を求めます』
と契約をしておけばよかった。なぜ、そうしなかったのか………凹むなぁ、契約内容の変更は受け入れてくれないですよね
***
全て済ませて私の部屋にて
「えっと、お嬢様それではご説明しますが……大丈夫ですか?」
「既にぃ、まぁんしぃんそぉういーの、状態ですねぇ~」
うん、もうボロボロ。妹ちゃんとは馬車を別にした落ち込んでいる私の心配をし続けそうだからね
「クリル、簡潔に説明を求めます。何故、王子の婚約者はこの家で決定なのですか?」
「畏まりました。コホンでは…」
クリルの説明はこうだ
「戦勝国たる我が国の英雄だからです」
「…………なるほどぉ」
英雄と呼ばれるほどの武功を得た人、たしかに放置はできませんね。何らかの方法で繋ぎ止める方法が欲しい、そこにちょうど年頃の娘がいると自分は息子がいるならば………はぁ、当然の結論ですね
「ちなみにぃ〜、今はぁ、大旦那様がぁ代わりにぃ〜、治めていますがぁ〜、首都でぇ〜パーティに参加後ぉ、もとぉ敵小国をぉ旦那様が治めてぇー、晴れて正式に辺境伯に昇格でぇ〜す。イエーイ!」
「小国というか国の広さを治める!?」
もうそれは侯爵に昇爵して公国ではありませんか?
いえ、そういう貴族関係は全く知りませんのでなんとも言えませんけどね
「領地として授かるそうです」
はははハハハHAHAHA、なんじゃそりゃー!
そんな小国の広さを領地として治めるとか!
王子はもう絶対に王様に強制されてるじゃん!?
それれは…確かに確実ですね!
「嵌められたぁ〜〜〜〜〜」
どう考えても、私はそっくりだから演技して本物の娘のかわりに王子と婚約を結ばせられてそのまま結婚……
積み?じゃなくて!?
それよりも……
「契約とかそれ以前に、私は都合のいい存在だったという訳ですか………」
『可哀想な子、うちの子になりなさい』って言葉は
『都合のいい子、うちの子の為に犠牲になりなさい』って事か………そして、貴族が怖いといった私になにか考えるふりをしたあとに『うちの子になりなさい』と言えたのは、どう計算しても両親が死に頼れるものが居ない私は消えても問題ない…と、いえそれ以前に考えてすらいなかったでしょうねフリだけして騙す。はぁ〜見事なものです
そして、この2人を私の侍女にしたのは戦争経験者で殺しに躊躇いがない人物であり、真相に気がついて逃げようとしたら私を消すか、もしくはなにか洗脳できる何かがあるからそれを実行するとか?
戦争経験者なら、もしかしたら拷問経験もあって、私を拷問して言うこと聞かせるとか?
それか人間性を利用し可愛い妹の為に自己犠牲で身代わりになると私の心の利用とか?
…………くそぅ、ダメだ積んでる。
「あの、お嬢様……」
「なぁ〜に、考えてるぅんですかぁ〜?」
「………」
聞くか?
あえて聞くか?
その方がスッキリするし恐怖に怯えながら過ごすよりマシだ、極力ストレスフリーでいたいしね
「私は初めから王子との婚約の為に連れてこられたんでしょうか?」
「…………?」
「…………?」
2人は疑問符を浮かべたように見えるがどうだ?
「クスクス」
クリルさんはすぐに小さく笑い
「アハハ〜、なぁ〜にい〜ってやがるんでぇすかぁ?」
普通に笑う
「大丈夫ですよ、お嬢様」
「逆にぃ〜、私達のほうがぁ、たーしかめぇましたぁけどぉ〜」
「奥様に怒られてしまいました。そんなつもりは微塵もないと」
「危うくぅ、減給されるところでしたぁ〜〜〜よ?」
「……それだけではなく、ムチ打ちも可能性が一瞬上がりましたけど、事前に確認をした事を良い方へ評価いただきまして、真摯に仕える意味も踏まえて主人の変更とうことで許されました」
ムチ打ち!?
貴族怖いですね、そんな罰を当然と言うとは普通にあるんですね……アルティの記憶に………ありました。普通にありましたよ
罰則で公開処刑用や見せしめや重罪の者にすると記憶してます。それはおいておいて
「主人の変更ですか?」
「は〜い、そうでぇ〜〜〜〜すぅ」
「私達の仕える主人はもとより、雇い主もお嬢様となりました」
「給料くぅださぁ〜い」
サポリアさん?私は収入がないから無理だよ?
「これもお嬢様に信頼してもらうための1つだそうです。聞かれなければ黙っているように、気がつくようであれば話すようにと申されました。あと名義は変更されていますが、お嬢様が成人まではこれまで通り給金は旦那様がお支払いですのでご安心を」
「クリル〜、そこはぁ黙っておけばぁ〜、もーしかしたらぁ臨時収『ゴスッ』にゅ〜〜〜」
1言多いのは、もはやわざとなのでしょうか、そこんところどうなんサポリア?
「それにしても成人まではね〜」
ふーん、じゃあそこをついて
将来収入を得るために店を作るという理由で一時的にお金を借り、稼ぎを出して返済し、独り立ちも可能と
うーん、婚約されたら破棄をするための行動を取りつつ、お金を稼ぐ方法も考えて生活して、もちろん学業もしっかり受けると
………やること多くない?
さらばストレスフリーいましばらくはお預けかぁ〜
…………はぁ、王子がまともでも元男だし王族とかストレスだらけだろうし、強制されているなら態度は最悪だろうな〜
どうか、どこぞで増殖している物語の王子のようにクソ王子出ないことを望むよ
大丈夫だよね?
流石にアホな王子を英雄の娘の旦那にはしないよね?
不定期更新読んでくださり
☆☆☆ありがとうございます!☆☆☆
気が向いたときに書いているだけなんでそこは許してください
でわでわ、次回更新は変わらず未定です。
ごめんなさい




