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異世界TS転生した〜あっ男に未練ないんで大丈夫です〜  作者: きよわわ
1章 自分勝手でいきたい

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10/20

10.そんなの渡さないで

か・け・た

 しばらく馬車に揺られ…ってあんまり揺れないですよね。


 少々時折ガタンと揺れることはあっても、小さな振動は感じませんお母様と一緒に屋敷に行くときも、そこは不思議に思いましたが他のことに気を取られていましたので聞きませんでした。


 でも、今移動中の会話としては良さそうですね


「馬車ってこんなに揺れないのが普通ですか?」


「いいえお嬢様、こちら魔導馬車のタイプAとなっております」


 タイプA?


「人の乗る部分がぁ、ちょ〜っと浮いているんですよぉ?」


 へ〜


「浮かせることにより、馬が馬車の車輪部分のみを引っ張ることにより、馬の疲労軽減や万が一のときの最高速度の上昇に繋がりますし乗り手の方にも負担が少ないのです」


 ほえー


「ちなみにぃ〜、人が乗るほぉーにぃ、それがついてますからぁ事故の際、吹っ飛んでいきますよぉ〜」


 浮いているわけですからね…前世のゲームセンターにあるエアホッケーみたいに、壁にあたってもしばらく動きそうですね事故によっては人も巻き込んで………あれ?


「横転はしないんですか?」


「へ〜い、よ〜く気づきまし『スパンッ』だっ!」


 両手の人差し指で私をビシッと指差したところクリルさんに頭を叩かれたサポリアさん


「お嬢様を指差さない」


「へ〜い」


 反省はしないでブツブツと


「周りの目はぁないんですしぃーちょ〜っとぐらい…」


 といったところでまたペシンと叩かれるサポリアさん


「ポ〜ンポン、ポンポン〜、たたかぁ〜ないでぇくださいよぉ〜」


 ちょっと涙目のサポリアさんを横目に外を見る


 街に入り石畳ではあるものの揺れはないな〜


「お嬢様、サポリアは嘘をついております。まず馬車の台車とこの客室の2つで1つの浮遊魔法です。なので融通がきくため多少の近づいたり離れたとしても範囲内ならば動くことはございません」


 なるほど、余裕をもたせるというか遊びの部分があるわけだね


「馬車自体が横転の際は、上下の逆転不可の魔法がかかっておりますのでこの人が乗る客室部分は横転や逆さになることはございませんので事故の際、怪我はありません」


「保護の魔法もちゃぁ〜んとかかってますしぃ」


「2つで1つのですので離れてしなった場合こちら側に付いている魔道具の保有魔力が尽きゆっくりと地面におります」


 まあ、当然ですよね。乗ってる人はお偉いさんが多いですからね色々と対策はされてますか


「タイプBはあるんですか?」


「タイプBは速度重視のため危険が伴います」


「通常の馬車のぉ、全速力のぉ〜、3倍ですよぉ〜、さぁ〜んばい!」


「………………」


 緊急用か伝令用かな?



 ***



 な〜んてことを思っているうちに目的地にとうちゃーく


「………」


「お嬢様手を」


「はい」


 ふ〜、なんだか緊張します。なぜって?

 割と高確率で出てきません?

 オカマキャラ、しかもオカマに限って衣服系か料理長、パティシエなんですよね


「ど〜したんですかぁ?」


「妹様はもう入られてますよ?」


 はいはい入りますよ!


 入り口に近づくと先に入り、ドアを開けっ放しにするクリルさんこれは普通、私の後ろにはサポリアさんがいます。割と近いこれは……ガードかな?

 なにか襲われる可能性でもあるのだろうか?


 まあ、気にしないでおこう


「いらっしゃい、いらっしゃーい!」


 第一印象は元気な人だなです


「さあ、どう綺麗になります?」


 しらんがな


「とりあえずフリル付けます?」


 しらんて


「宝石ジャラジャラつけます?」


 着飾るのは今のところ………………興味はない、素材を活かし控えめで大人しそうな子を装いつつ敵を騙したい


「超控えめで」


「とぉ〜てもぉ、可愛くぅおねがぁ〜い、しますぅ」

「可愛く仕上げてください」


 え?主人の意見を無視ですか?


「はいはーい、フリルと宝石を組み合わせて可愛いデザインを作りますから、サイズ測りますよ!」


 わあああああああああ


 そこまで測ります?

 正直驚いた。そりゃオーダーメイドで服なんか作ったことはありませんけど


 指の長さとか、腕と足がを長さと一定距離で太さを図るとか何かとても細かく図られましたもちろん体もです精密に測られました


「ふぅ」


 測り終わり椅子に座る。

 ……………………疲れた


「お姉ちゃん」


 お?


「はい…………えっと」


 姿を表した妹ちゃんはそれはもう異性で特定層人にはたまらない姿でした。ってなんでそんな恰好なの!?


「似合う?」


「はい、とってもよくお似合いです」


 なんで幼女にコルセットとガーターベルト!?

 コルセットはカップがないから色が違う部分丸出しだし、子供なのに靴はヒールが色っぽいですが、足首くじかないでくださいね


「おぉ〜、ちょ〜っとエッチィですかねぇ?」


「そっすね、まあでもいまドレスを軽く直してるっす。それが終わるまでこのままっすよ」


 いや、待ってだからってこのまま!?

 ペタンとはいえおっぱい放り出したままですよ?

 おへそもちらりと見えてるし、つーかこれ下着姿だよね?せめて何か羽織るものをって、そういう気遣いができる真面目組どこ!?

 クリルさーん!

 妹ちゃんのもうひとりのメイドはどこ!?

 ちゃらんぽらんな2人を残さないで!?


「………」


 妹ちゃんは鏡の前で自身の格好をまじまじと見てるし

 おかしいの私だけ?

 元男だから隠したほうがいいと思っているだけ?


 あーでもそうか、同性ならそんな見えてるどうのこうのは外じゃないんだし気にしないものかもしれない………でも


「クチュンッ!」


 うん、薄着以下だもんね


「サポリア羽織るものを」


 サポリアに声をかけたが


「カップがぁないのはぁ?」


「それは成長期の胸に合わせて色々と変える必要があるっすから、そのためっす、その都度この店で購入するっすよ」


「なぁーるほどぉ、じゃあうちのお嬢様も同じようにぃ」


 メイド同士の会話に夢中なようです。あの〜、お嬢様である私の言葉を優先してください………はぁ


「サポリア?」


 声のトーンを少し下げて言うと


「はぁ〜い、なんでじょうかぁ?」


 なんとか振り返ってもらえました


「ナノちゃんに羽織るものを」


「はーい、直ぐにぃ、お持ちしますねぇ」


 礼をしたまま下に沈む………え?

 普通に行けばいいのになんで?


 というかあれ、戻ってくるときは?

 私の影にでも現れるのかな?

 そう思っていると


「はーい、お待たせぇ」


「っ!」


 妹ちゃんは驚き振り返ってそこに処刑人が立っていたため腰を抜かし尻もちを付きました


「…いやぁ」


「ふっふっふぅ〜、さぁ、さぁどうぞぉ〜」


 サポリア、遊んでますね?

 妹ちゃんを怖がらせるなんてお仕置きです!


 ズンズンとサポリアの背後に近づいていき


「すぅ」


 息を吸い込み全身を使って右手でサポリアの……尻を叩く


「ふんっ!」

『スパァン!』

「んにゃ!?」


 キレイに決まりましたね♪


「ほぇ〜、なんでぇ〜?」


「なに、怖がらせているんですか」


「お姉ちゃん!」


 ほら〜、わざわざ私のところに来た。可哀想に苦手なのに近づかれるなんてね?


「えぇ〜、でもお嬢様がぁ〜」


 ええ、言いましたけど影移動を使って真後ろって驚きますよ?


「普通に持ってこればいいものを」


「え〜」


 なにその、それじゃぁー、面白みがなぁーいじゃないですかぁ〜、みたいな表情


「反省してない?」


 私は右手をスッと上げると


「わっわっわぁ〜」


 ドタドタとお尻を手で庇いつつ、私の正面に距離を取って立つ


「ぼっ暴力はんたぁ〜〜い!」


 ほぅ…そうんなこと言いますか、ならば


「主人一家をからかうのはんたーい!」


「おぅ………ごもっともですぅ」


 その場に座り込むサポリア


 ふふん、勝利!


「よろしいでしょうか?」


 おっといつの間にかクリルさん登場していましたが


「ちょっと待って」


 サポリアからカーディガンを取り妹ちゃんにかける


「ありがとう」


「いえいえどういたしまして、で、どうしましたかクリルさん?」


「アルティアーノお嬢様のドレスの準備が整いましたので呼びに来たのですが…その前にコチラをどうぞ」


 そう言って差し出したるは短鞭タンベンあれだ競馬のジョッキーとかが馬に合図を送るのに使う鞭です


「なぜこれを私に?」


 というか所持してたの?


「メイドの教育をなさるのであるならばこれをお使いください。素手でなんて、お嬢様の手が穢れてしまいます」


 穢れ…


「失礼なぁ~…………使いませんよねぇ〜、お嬢様ぁ?」


 いやいや、いくら私でも物語の悪い継母や悪い姉じゃあるまいし使いませんよ?


「いらないよ?」


「お嬢様!」


 私の受け取り拒否にクリルさんは声を荒げてしゃがみ込んで私の両手を手に取り包むと


「殴る方の手も痛いのですよ?」


 そう言われた

 …………あれ?それって第三者が言うセリフ?

 普通、言葉ではどうしても理解してくれない相手に対して、殴ったり叩いたりして理解してもらおうとした人物が「痛い?叩いた私も手も痛いんだよ?」的なセリフを言うやつだよね?


「ですからこれを…」


 握らされてしまった。どうしろと?

 兎に角


「今はいい」


 問題を先送りにしようそうすれば忘れるはずさ


「ドレスの試着に行こう?」


「はい、お嬢様」

「あっ…待ってくださいよぉ〜」


「こちらですお嬢様」


 ついていって開かれたドアの向こうに飾られていたドレスは、私の想像を超えるファンシー?なドレスだった


 きっと、とても幼い女の子ならば可愛いと………きっと思うであろう背中部分に蝶の羽を模した何かがあった。きっとレースかな


 そんな精神年齢が高めの人が着るドレスじゃないものを私は渡されるのか………


「さぁ〜、お嬢様ぁ来ましょうねぇ〜」


「さあ、サクッと着ていただいて問題のある部分を探りましょう普段着はこれ一着ではないんですよ?」


 なん……だと!?

 普段着!?これ普段着なの!?


 サポリアさんもクリルさんも店の人も普通だし、私がおかしいのかな?


 元男だから?いやでも、これおかしいって、でもこの感想は私が元男だからなのかも知れない一度着てみれば変わるかも?


 私が戸惑っている間にいつの間にか着替えさせられていて


「コチラをお持ちください」


「?」


 サポリアさんから、なんかビー玉くらいの大きさの赤い石を渡された


 何この石?


「それを握ってぇ〜、背中の羽が羽ばたく想像をするとですねぇ、ぬぁあんとぉ背中の羽がパタパタ動くんですよぉ」


 そんなの渡さないでと思いつつやってみると


『パタパタパタパタ』


 うっ動く、本当に動くぞ、これ!?

不定期更新を読んでくださり感謝です!

よっ良ければですけど…高評価していただけると励みになりますのでお願いしますm(_ _)m


でわでわまた書けたら投稿しますね

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