紅の境界
「ぎゃあああ」
月明かりも無い 古き町並み
悲鳴が聞こえる……
「来るな!!化けモノ!!
私たちが一体何をしたって言うんだ
」
何を言っているのだろう
何に怯えているの?
怯えることなんか無いのに
目の前にいるソレは
ガタガタと震えながら
ありとあらゆる穴からなにかを垂れ流していた
「綺麗だ「汚い」」な
その流れているものを紅に染めたら君はどんな顔をするのかな
「やめろ!!やめてくれ……」
そんなことを考えていたら
後ろから白い光が差してきた
「あ!あぁあ!あぎゃああァァあああぁぁ……」
あ〜あ また消えちゃった
残念だな また探さなきゃ
次は染めてあげるからね
綺麗な紅に 赤よりも もっと深い紅に…
ハロウィンに思いついた 作品です
目に見えているものが
目の前にあるものが真実とはかぎらないのです