2話 不安しか募らない戦士(?)
久しぶりの投稿です。誤字、脱字などあるかもしれませんが、気にしないでいただけるとありかたいです。
この世界に生まれて異世界なんて信じた人間がいるだろうか。小さな頃から本を読むのが好き、ゲームするのが好きで異世界を信じてきた、なんて人はそうそういないだろう。俺も憧れてはいたけど信じてなんていなかった。そりゃそうだろう、中学生の時親が死んで、まだ小学生だった妹を守らなきゃという使命感が働いて異世界に行きたいなんてことは考えてる余裕が無くなった。
でもまぁ、「異世界無いわ」なんて考え、たった今覆させられる訳なんですけど。
「 て、そんなこと考えてる場合じゃねぇぇえ!!!ここは一体どこぉぉぉお!!!」
白羽 龍弥は遭難していた。
目が覚めたら森でした。
何処か分からんから動かないでじっと助けを待っていたら遠くに影が見えて希望を持って近くに行って見たら明らかに人の形をしていないものを発見、少しずつ後ずさるが時すでに遅し、森のクマさんである。知ってる知識を駆使してなんとか逃げ切った訳だが、さてこれからどうしようかな。
「ここて、ゲームの世界?なのか?怖いからログアウトしねぇと」
もちろんメニューを開いてログアウトボタンを押す訳だが、あれ?どこだ?ではない。そもそもの話メニューどこ?
…………………………
ヤバい1回目から積んでるんですけど、これこのまま死ぬんとちゃいますか?つか…
「華ぁぁぁぁあ!!!一緒にログインしましたよねぇぇえ!!お願いだから返事してくれぇぇ」
だ、だめだ。何にも聞こえない。あぁ、終わった。俺の人生こんなとこで終わったのか。
と、1人絶望に浸っていると、後方から「プップー」という車のクラクションの様な音がした。慌てて後ろに振り返るとそこをタクシーの様な…ではなく、タクシーが通っていった。
「いや、異世界感無さすぎやろ」
★★★★★★★★★★
もともと足の速さには自信があったから、あんまり速く走ってなかったタクシーの後を走ってついてくと、町の様なとこに出た。まぁ、もちろん都市化してましたよ。
にしても本当異世界感ゼロだな。普通の世界より近未来化してるんですけど、でもまぁ、間一髪ってやつだ、神に感謝せねば。タクシー通って本当に良かった。足早くて本当に良かった。
「さて、今からどーしよかな」
もちろん予定は何にもない。シナリオなんてものも考えてない。
とりあえずこういう時は町の人に聞いてみるのが1番だよな。てことで、町巡り。
お、第1町人。 とりあえず聞いてみるか。美人っぽいし。
「あの〜僕この町初めて来たばっかでまず、何をどうすればいいか何にも分かんなくて、とりあえず職を見つけたいと思ってるのですが…」
我ながら結構ガツガツ質問したと思ってる……多分。
そうすると彼女の返答。
「今この世界はモンスターに怯えてる人がたくさんいるんだ!どうだ、冒険者になって、是非我が団に……ってお兄ちゃん!?」
「は?」
時間が止まったかと思いました。
★★★★★★★★★★
「いや〜、お兄ちゃんこっちの世界来るの遅いよ〜」
妹と合流した俺は喫茶店で妹と話をしていた。
「いや、言ってる意味がわからないんですけど…そっちのが早かったってことか?俺はこの世界来たの、2時間前くらいなんだけど」
「えぇ!!2時間前!?私1ヶ月前くらいからこの世界にいたけど何で時間差があるんだろ、まぁ、いいや。職に困ってるんだもんね、結構簡単に冒険者ってなれるから、おすすめするよ〜、ちなみに私は魔法使いだよ〜」
えっへん。という音が似合いそうなポーズと顔ヤバい可愛い、認めたくないけど俺シスコンかもしれない。
「とゆーか、職に困ってる以前にお腹空いて死にそうです」
「アハハハ、仕方ないから今回は奢ってあげるよ〜」
妹に奢ってもらう屈辱。なんて考えてる余裕はない。
「悪い、マジで助かる」
かくして俺は、プライドを捨てました。
★★★★★★★★★★
ご飯を食べ終わった俺はギルドなるものを目指していた。
「職ってどんなのがあんの?」
素朴な疑問に妹は
「えぇ〜、知らなーい。私はステータス見て1番あってる職業はこれですよー、て言われて選んだのが魔法使いだもーん、あ、ここだよギルド。まず何の団に入るか聞かれるから私の団って答えてね」
「団名は?」
「魔王軍!!」
俺は人生最大のため息を吐いた。
ここがギルドか〜、なんつか、理想通りの酒場って感じで安心したわ。
「いらっしゃいませ〜、冒険職になりたい方でしたら、左側です」
エスパーかな?
とりあえず、左側のとこに並ぶ。並ぶといっても列はほとんど無いが。
「冒険職になりたい方ですね、なんの団に入るのですか?」
「ま、魔王……ソロです…」
恥ずかしくて言えませんでした。
「分かりました、ではステータスを確認するの少々お待ちください………………………はいでました、このステータスだと戦士が1番向いてますね。頭が悪いみたいですし」
舐めているのだろうか、初対面の人に頭悪いって…
「あぁ、それでお願いします」
「分かりました、はい登録完了です。こちらはギルドカードです。クリアしたクエストなどの情報やレベル、ステータスなどが、記載されますので、無くさないようお願い致します。では、冒険者生活頑張ってください」
こうして俺の、不安しか募らない冒険者生活は幕を開けたのだった。
★★★★★★★★★★
「 キャー!!!大丈夫お兄ちゃん!?」
冒険者になって初めてのクエストでヘビみたいなモンスターに丸呑みされて、冒険者生活は幕を閉じ……そうになったのだった。
最後まで見ていただきありがとうございました。次のときは、頑張って早めに書くよう努力します。それでは、次で。




