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人の優しさが染み渡る1日

誤字脱字…以下略。

手直しする。多分。

「ふ~ん……で、名前はリエラ…歳は18歳で現在妊娠中…だと?そいつはまた、やるじゃねぇか!!はははははは!」


「あらあら、本当に18歳なの?年齢の詐称は良くないわよ?それに妊娠中って貴女、相手は誰なの?お姉さん許せないわ!貴女みたいな可愛い女の子がゲスな輩とそういうことするの……褒められた事ではなくてよ?」


「うっ…。ごもっともです」


「あら?良いお返事ね…ウフフ……」


 アーウィンさんとミランダさんにお互い自己紹介しつつ、私の事情を簡単にだが説明すると、アーウィンさんは豪快に笑い飛ばしながら、何故か親指をサムズアップしてくるし、ミランダさんは諭している様でいて、何故かその行為についてお小言を言ってくる。

 二人とも予想だにしない反応の仕方である。



「その歳で産もうと決心するなんて、中々出来る事じゃねぇ!しかも魔術師だぜ?魔力が強いのは大体貴族ばっかりだからなぁ~!リエラの潔さに乾杯だぁっ!!」


 乾杯だぁ~って、アーウィンさんは言ってますが酒じゃ無い。貴方のカップの中身は泉の水ですかね?

 素面でこんなはっちゃけたテンションだよ、凄くね?


「それにしても…。その、聞いても良いかな?相手は誰なの?もしかして…その、望まない関係の相手とかではないんだよね?その…産むって事は」


 申し訳なさそうにヘスさんが聞いてくる。物凄く聞きづらそうだ。聞いてくる言葉の間に『その』が多用されすぎだ。


 まぁ、気になりますよね。事実を言うべきか…。名前や、私の素性が露見してしまう情報は教えられないと決めているが、それ以外では嘘は極力付きたく無いな。特にヘスさんには。


「まあ……一応合意ではあったかな?襲われたとかでは無いので、心配は要らないです」


「そっか……良かった……」


 私の言葉で、ホッとした表情を浮かべるヘスさん。

 う~ん…可愛いなあ。


「ヘス……良くは無いでしょう?合意ではあったけれど、現在この子は一人でこんな場所に居るのよ?間違いなく何かあるわね……ねぇそうでしょう?」


 ひぃっ。ミランダさんは鋭すぎません?伊達に縦ロールじゃないってカンジです。(縦ロールに偏見は無い)


「えっ?確かにそう言えばそうですね。危うく気付かない所でした。ミランダは凄いですね」


「あら、ヘスってば今更気づいたのかしら?」


「で、相手はどこの奴だ?俺で良ければ殴ってやるぞ☆」


 アーウィンさんまで興味津々に話に加わってくる。


「いえ、殴るのはちょっと無理そうですね。相手はわりかし強いですし」


 わりかしってオブラートに包みましたが、腐っても鯛……シャクですが剣術はかなり強いです。

 失礼ながらアーウィンさんみたいな駆け出し冒険者では、太刀打できそうにも無い。

 殴ってやるってのは、物凄い魅力的な提案ですが、

 私個人としましては、いつか絶対に抉ってやると心に誓っておりますが。

 どこを抉るかは下品なのでハッキリとは申しませんけども。


「はははっ!逆に燃えるな!」


 アーウィンさんは目をギラギラ輝かせながら、嬉しそうに言ってますが、止めなさい。


「その相手は貴女が妊娠してるって知っているのかしら?伝えて無いんじゃなくて?」


 ミランダさんは鋭いとかの以前の問題で、人の記憶が読めるのでは?

 余りにも当てられるので、驚きの表情でミランダさんを見つめてしまいました。


 その私の表情が面白かったのか、ミランダさんはクスクス笑うとこう言いました。


「ウフフ…。何で分かるの~?って表情してましてよ?貴女は感情が全部顔に出てしまうタイプみたいですわね?分かりやすすぎです」


 そうだった!!ヘスさんにも言われてたし、自分でも分かって居た筈だったのに………無念。


「からかうのはここまでにしましょうか。言えないならばそれで良いのよ。今日知り合ったばかりの私達に全部言う必要なんて無いのですから。流石にこれ以上は不躾すぎますものね?」


 助け船だされましたが、確かにそうだ。全部言う必要なんて無いな。

嘘は付きたく無いけど、言えない事は言えないって言えば良かったんだ。目から鱗だよ。

 


「そうい言って頂けると…有り難いです……」


 私が恥ずかしくて、下を向きながら返事をすると、ミランダさんはニコリと微笑むと、それ以上は聞いて来なくなった。




「さて、と。明日も早い事ですし、そろそろ寝ましょうか?」


 ヘスさんが焚き火を囲んで提案してくれる。


「ええ。そうね今日はもう寝ましょうか?ほら女の子はこちらで一緒に寝ましょう」


 私はミランダさんに手を引かれて、簡易テントが建てられている場所に連れていかれた。

 テント中は布が敷かれていて、外で野宿するよりも断然暖かそうです。


 チラリと外に居るアーウィンさんとヘスさんを、振り返る。

 私が寝ちゃって良いのかな?私のせいで寝る場所を譲ってくれたのでは無いのだろうか?


 アーウィンさんは、ヘスさんに「俺が今夜は日の番しててやるから寝ろよ~」と、言ってました。


 ヘスさんは心配げに振り返ってる私に手を振りつつ、優しく微笑むと「ゆっくりお休み」と、言ってくれました。

 私は小さく頭を下げるとテントの出口を閉めたのでした。



 本当に人の優しさが染み渡る1日でした。









眠いからここまで!


ブクマ有り難うございます。続きを書く気力にさせて頂いております。


ただし…作者のメンタルは豆腐並みにぐちゅぐちゅですので、優しくして頂きとうございます。

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