ある民家のある事件の話
処女作となります。ゴマ油です。
読みにくいかもしれませんが、生あたたかい目で見てください。
私は探偵である。
私は民家で起こった殺人事件について調べている。
殺されたのはイマドキの女子大生だ。その民家には彼女の他に彼女の両親、彼女の姉夫妻とその子供が住んでいた。
事件の起こった日には誰一人として外に出ることも入ることもしていないことから犯人はこの中にいると私は考えた。
アリバイ、事件当日の様子、そして彼らと彼女の関係性。それらを繋ぎ合わせ、浮かび上がる真実。
私は彼らを集め、こう言った。
『この中にアリバイが大きく矛盾してる人がいます。』
『だ、誰なんだ!?』
殺された彼女の父が言った。
『まぁまぁ……まず整理していきましょう。事件当日は窓もドアも全て鍵がかかっていた。この時点で密室だったということがわかります。そしてあなた達は…………我が儘な彼女を嫌っていた。つまり彼女を殺害する動機は全員にあったのです。』
彼らは緊張した面持ちで私を見る。
『私は先程大きな矛盾があると言いました。それは死亡時刻です。』
『あなた達は23時頃彼女の悲鳴が聞こえたと言っていましたが…………』
という小説を書きたいんだけどダメかな?
電話相手の男は大きく溜息をついてこう言った。
『全く面白くない。』
………僕は小説家である。