プロローグ
インドと異世界モノが好きで、初投稿がこうなっちゃいました。
楽しんでいただけると嬉しいです。
今日はどうも朝からついてない。
寝坊して慌てて自転車を漕いでるとチェーンが外れて結局遅刻するし、
学食でいつものカレーを頼もうとしたら目の前の奴で終わってしまうし、
授業が終わって夕刊を配り始めたらすごい豪雨に襲われるし。
しかもお客さんに謝りながら濡れた新聞配り終えたらとたんに止むし。
本当、しみじみついてない。
それでも腹は減るし晩飯は俺が用意しなきゃならない。
近所のスーパーでバーモ○ドカレーと具材を買って、俺は帰路を急いでいた。
それでもまだまだ、ついてない今日は終わってなかったようだ。
猛然とペダルを漕ぐ俺の目の前に飛び出す・・・わけでもなくヨロヨロと出てくる自転車に乗ったジイさん。
ヤバい!
反射的にブレーキを握り込んでしまい、自転車は物凄い勢いで止まる。
が、俺は止まらない。
まるでスローモーションみたいに自分が前方に投げ出されるのを感じる。
横合いからなぜか猛然と飛び出してきていたトラクターも、今はゆっくり動いて見える。
ああ、終わった。
俺、耕されてしまうんだ・・・。
松木しげる、享年16才、かー・・・ついてないなー・・・
前カゴから飛び散るバー○ンドカレーとニンジンとタマネギを流れる景色に捉えながら、俺は死を覚悟した。
――地面に叩きつけられるはずの感触は、いつまでたってもやってこなかった。




