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第五話「友達とクラスメイトは選べない」

気づいたら半日の出来事だけで四話使ってた。

そろそろ進展があってもいいと思う。

 御札の貼られているドアを潜り抜けるとそこには静かな授業風景画が広がっていた。

 先生が静かに私の席を指差す。一番後ろの見晴らしの窓に近いい席だ。今日は授業といっても授業の方針などの説明で本格的なことはやらないらしく、先生が自分の趣味などを適当に話している。

 そういえば自己紹介の時いなかったからクラスメイトの顔も名前も知らないな。

 そう思い辺りを見回していると隣の席の奴と目が合った。

「隣の席だね。こらからよろしく」

 顔を知っている奴が隣に座っていた。教室なのに白衣を着て怪しげな笑みを浮かばせているヤブ医者がすぐそばにいた。

「お前が隣の席なんて幸先悪いな」

「まぁそう言うなって。知り合いは多い方が良いだろ?」

「悪友は別だ」

「僕をただの悪と一緒にされては困るね。僕は極悪だ」

 今ここでこいつは友人リストからはずされた。自分で極悪なんていってる奴にまともな奴はいない。誰でも知っている常識だ。こんな危ない奴と関わりたくない。

「今関わりたくないと思ったかい?」

「!?」

「隠さなくてもいいよ。全て僕にはお見通しだ。調べようとすれば君のトップシークレットまで全て知ることができる。考えていることも例外ではないよ。些細な動作で全てが分かる。まるで手のひらで踊ってるようだね」

 ヤブ医者は言いたいことを遠慮なく言ってくる。これはかなり不愉快だ。これを聞き続けるなんて私にはできない。ならばどうするか……。そんなことは決まっている。

「……お前気持ち悪い」

「ぐっ!?いきなり直球だね。これでも結構傷つくんだよ」

 ヤブ医者の顔が少し引きつる。

 心が読まれるなら素直に言えばいいんだ。そもそもこういうタイプには思ったことをそのまま言ってやるのが一番なんだ。

「そんな性格してるから友達できないんじゃないのか?」

「ぐをっ!?」

 ヤブ医者の額に冷や汗が浮かぶ。

「もしかして図星だったのか?悪いね、適当に言ったことがあってしまった。これで分かったよ。人の過去を読めるのはお前だけじゃないってことが」

「なん……だと……」

 見える。私には見える!ヤブ医者の体に無数に突き刺さる言葉という槍が!

「まぁ冗談はこの辺しといて、ヤブ医者、一つ聞いていいか?」

「なんだ?」

 ヤブ医者は話を変えたとたん何もなかったかのように立ち直っていた。

 やっぱし演技だったかコンチキショー。まあいいや。それよりも……。

「何かこのクラス見るからに変わってる奴いない?」

 少し周りを見ただけで気づいた。あの饅頭を始めとしてモヒカンやメイドや謎の生命体Xなどなどが席に座っている。もう学校の風景には思えない。

「気のせいだよ」

 ヤブ医者は軽くそう返してきた。


 どうすんだろ、これ

何故つくった!?

の意味が次回あかされる、かもしれない


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