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第三話「医者の仕事」

これはホラーですか?いいえ、これはコメディーです。

きっとそのはずです。

いままでのあらすじ

教室のドアを開けた先には生首がいました



 気がつくと天井には手術室でよくあるデカいライトが見えた。どうやら気絶してしまっていたらしい。

 何なんだあの生首は?生首にしては饅頭や大福のようにポッチャリしていて血色も良かった。そしてあの顔。一瞬かわいいと思えてしまった自分が許せない。

 で、ここはどこなんだ?

 消毒液のにおいが充満している室内を見渡していると、ドアを開けて白衣を着た男がカートらしき物を飄々と運んで入ってきた。

「あれ、起きちゃった?」

 男は何の緊張感もない声でそう言う。

「はい、起きちゃいました」

 私も同じように応えた。

「残念、ぐっすり寝ているから麻酔要らないと思ったんだけどなー」

「何する気だった!?」

 カートから一本のメスを取り出して眺めながら言うので思わず叫んでしまった。

「元気がって結構。僕は医者だからね、君を元気にしようとしていたんだ」

「メスもって言われても説得力ない!」

「まぁ、そう言うなって。僕は君と同じクラスの仲間なんだ。これからも仲良くしていこうじゃないか」

「……?ちょっとまて。お前今同じクラスって言ったよな?てことは私と同じ年齢だとして……。お前医療免許どうした?」

「持ってないぞ。だからヤブ医者さ!」

 ダメだこいつ、早く何とかしないと。

 私がこのヤブ医者をどうするか悩んでいると、カートを片付けようと外へ出にようとしたヤブ医者が部屋の隅を指差して言った。

「そうだ言い忘れていたが、あいつもクラスメイトだぞ」

 ヤブ医者が指差す先にはあの生首饅頭がいた。


「ゆっくりしていってね!」


 青白く丸みを帯びた頭が暗闇に浮かんでいる。手術室にこいつがいるともうホラーにしかならない。そしてさりげなく衝撃的なことを言ったヤブ医者は笑いながら部屋を出て行った。

 バタンと部屋が閉まり、私はこの暗闇の中、化け物と二人っきりという最も避けるべき状況の中へと足を踏み入れていた。


 ……こわい



作者自問自答コーナー


Q 何の物語?

A わかりません。逆に教えてほしいです



次回もゆっくりまっていってね!!


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