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第一話 「人生=黒歴史」

前書いたやつ。間違えて短編で投稿してしまったので再投稿。

昔から私はなんだか分からないものを作るのが好きだった。

 そして後になって必ず「何でこんなものを作ったんだろう」と後悔をする。冷静になってみると現実なんて冷たいものだ。

 小学三年生のころ、夏休み中千羽鶴をおって自由工作として提出した。先生が苦笑い交じりで褒めてくれたときに気づいた。自分がこんなことのために大事な夏休みを棒に振ったことを。

 この事件以降、私は「黒歴史の塊」と友人に言われた。確かにそのとおりだ。

 黒歴史といえば、私が一番多く黒歴史を作ったのは高校のころだろう。


 あの学校に入らなければ少しはまともな人生を送れたはずだ。



  

 私は今年高校生になった。ごく普通の高校生としてこれからは歩んでいくぞ、と意気込んでいる私はこの高校が普通ではないことに気づいてはいなかった。学校説明会で校長が「ここはごく普通の学校です」なんて言っている時点で普通の学校ではないことに気づくべきだった。普通の学校が「普通」を強調をするはずないだろ!アホか私は!あるいはバカだ!

 今更嘆いてもしょうがない。まずはこの学校が普通ではないと感じた時の話をしよう。


 あれは入学式が始まる直前だった。

 入学式が行われる体育館には新入生が集まり、今か今かと始まりを待ち構えていた。私の所属することになったクラスのメンバーはお互いに自己紹介をして初々しい雰囲気が辺りを包んでいた。他のクラスの人も同じようなことをしている。

 私はシャイだったため、恥ずかしくて周りに声をかけることができずにあたりを見回していた。すると黒いスーツを着た先生らしき人が一人急いで入ってきた。

 その先生は迷うことなく私を見つけてこう言った。

「君、こんなところで一人で何をしているんだ!」

 ……一人?

 私の頭に疑問が浮かぶ。

「えっ、だってここで入学式をやるんでしょ?」

「違う!ここは旧体育館だ。入学式は新体育館の方でもう始まっている!早く来なさい!」

 えっ?だって皆いるのに何で?

 疑問が次々に浮かびあがったが、ここは先生に従おうと思い席を立った。

 すると、隣で座って自己紹介しあっていた女子生徒が私の腕を力強く握ってきた。

 諸対面の人に腕をつかまれる覚えのない私はギョッと目を見開いて驚いた。それを見て女の子は冷たい声でこう言った。

「ドコヘイクノ?」

 背筋が凍った。これは生きている人間が出せる声ではない。直感がそう伝える。

 私は掴まれている腕を力いっぱい振り、掴んでいる手を解いて先生のところまで走った。先生は私が来るのを確認して足早でその場を立ち去る。

 先生は何も言わずに私を連れて旧体育館を出た。何が何だか分からない私は先生の後を追っていた。

 新体育館に向かっている時、先生は一言言った。


「後もう少しで連れてかれるとこだったな」

 


 後で聞いた話だが、この学校には心霊スポットがたくさんあるらしい。具体的な数字は教えてくれなかった。というよりも、誰も知らないらしい。

 何だよこの学校……。

呼んで「叫びたい」「言いたい」ことがありましたら何でもいってください。

今回の一言

何故ホラーになった!!

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