第182話 ドラゴン娘の初ライブ☆(共演:アリア・アンナ・メルメル。)
メグとのデュエット終了後、恒例の冒険者ギルドで募集した質問コーナーの時間になり、メグがリュウカファンクラブの会長であるからか、質問というより今後やって欲しい要望が多数寄せられて、司会のお姉さんがその中でも特に多かった3つ、[水着写真集の発売][ライブの歌をCD化][ほかの町や村でもファンクラブ会員との交流イベントに来てほしい]などをピックアップ、それにメグは胸を張り、「会長の誇りにかけてこの要望が多かった三つを実現することを誓いますわ!」と高らかに宣言、会場を一気に沸かせた。リュウカ本人は「おいおい、今後が大変だな…?」と困り顔をしていたが、内心では本物のアイドルみたいで嬉しい気持ちもあった。一方、舞台袖では次の出番を控えるアリア、アンナ、メルメルの三人が歌い方や振り付けのおさらいをしていて、確認は踊りが一番上手なクレアにしてもらっていた。
「OK、見たところミスはないっすよ。」
「よかったです。」
「あとは本番で成功させるだけね。」
「でっですね。」
「そういえばメルメルちゃんは激しい運動して大丈夫なのかにゃ?」
「それもそうね?胸からお乳が出たりしない?」
「はっはい、前もって会場に来る前に搾ってきたので。」
「なら安心ね。」
「ちなみに搾ったお乳はどうしたんですか?」
「メグ様に相談したら捨てるのは勿体ないからと会場の売店で販売してもらえることになりました。もちろんヤギのお乳として。」
「へっへえ…?そうだったんですね…?」
「さっき売店を手伝ってる同僚に聞いたら、売れ行きは好調だったらしくてすぐに完売したらしいです。」
「本当ですか!」
メルメルが目を輝かせて喜んだ。
「お客さん、みんな美味しいって飲んでたみたいですよ。」
「確かにメルメルのお乳は美味しいもんな。」
「私も大好きにゃ。」
「私もよ、アリアもよね。」
「うっうん。」
「嬉しいです!ライブ前に自信がつきました!」
ちょうどよく質問コーナーを終えて、メグが帰ってきた。
「お疲れ様でした。」
「次はいよいよアリアさん達の番ですわよ。心の準備はよろしいですか?」
「はい!頑張って歌います!」
「まぁ。メルメルさん見違えるほどやる気に満ち溢れてますわね。どういう心境の変化かしら。」
「あはは、色々とあったんです。」
《それでは残る一組の共演に参りましょう!共演してくださるリュウカさんの友人はこの三人!まずはリュウカさんから一番の親友だと呼ばれていてファンクラブの副会長でもある可愛い女の子、アリア・ホワイトさん!次にそのアリアさんの姉で誰リュウカさんが働くホワイトのポーション屋の店長でもある誰もが認める美少女、アンナ・ホワイトさん!そしてリュウカさんと同僚で料理上手な大人しい系で可愛い羊の半人の少女、メルメルさんです!》
「呼ばれたわ、アリア、メルメルちゃん、行きましょう。」
「うん!」
「はい、店長!」
「アリアさん、わたくし、リュウカお姉様だけじゃなくファンクラブの会長として副会長のあなたを、いいえ、友達として応援しますわ、頑張って来てください。」
「メグ様、ありがとうございます。」
「アンナさんもメルメルさんも頑張ってください。」
«はい!»
「練習の成果見せてあげてくださいっす。」
「応援してるにゃ。」
「頑張ってください!」
«行ってきます!»
みんなにエールをもらい、アリア達はリュウカの待つステージに向かった。
«ワァァァッ!»
「アンナちゃんやっと出てきてくれたねー!」
「あなたが歌うの楽しみに来たのよー!」
「アンナちゃん今日も美しいー!」
「俺的にはこの町一の美少女はアンナちゃんだよー!」
「アリアちゃん、いつ見てもすっごく可愛い!」
「お姉さんに似て綺麗だし、将来が楽しみだー!」
「あなたを妹にしたいわー!」
「流石、アンナとアリアはこの町生まれだけあって、地元のファンの声援が熱いみたいだな。」
「そっそうね。」
「わっ私自身驚いてるよ。」
「アリアはともかく、アンナまで緊張してるのは珍しいな。」
「あっ当たり前でしょう、あんたみたいにチヤホヤされるのに慣れてないのよ…」
「気づいてないだけだろ…?」
「お姉ちゃんって鈍感だから…」
「なっ何よ、二人ともその目は?」
「だけど二人への声援も凄いが、メルメルちゃんへの声援が一番目を引くよな…?」
「そっそうね、応援の部類が違う感じがするわ…」
「というより応援なの…?」
「メルメルちゃん、大人しい顔なのに豊満なボディーしてて、たまんねー!」
「動くたびに揺れ動く大きな果実、いつまでも見てられるー!」
「グラビア本とか出してほしいー!」
「俺も俺も!」
「そしたら絶対に本買うよー!」
「女に大人気のクレアと真逆だもんな…?」
「男の人のファンばっかりだね…?」
「所詮、男ってやつはみんな大きい胸が好きなんでしょう。」
「本人はどう思ってるんだろう?」
「そうね?」
「どうだろ?」
三人がメルメルの方を向くと、メルメルは頬に手を当てて涎をたらしてまるで変態みたいな表情をしていた。
「グヘヘ、これだけの人が私の胸褒めてくれるなんてぇ。」
「喜んでるみたいだな…?」
「みっみたいね…?」
「本人が良ければいいんじゃない…?」
《まだ歌は始まってませんが盛り上がってますね!では皆さん、歌う準備はよろしいですか?》
«はっはい!»
《では歌って頂きましょう!リュウカさんとアンナさん達三人とのカルテット曲で〘それぞれのCOLOR❀〙》
(私もメルメルさんみたいに胸大きくなりたかったな、トホホ。)
後半は心の声で言った司会のお姉さんの合図でメルヘンチックな音楽が鳴り響き、4人が並んで腕を組み歌い出した。
四人★[LaLaLa 人はそれぞれ違っている。]
アリア☆[赤ちゃんだったり、子供だったり、大人だったり]
アンナ☆[女だったり、男だったり、その二つじゃなかったり]
メルメル☆[クールだったり、明るかったり、恥ずかしり屋だったり]
リュウカ☆[そう、世界中に住む、みんなが違った特別なCOLORなんだ。]
四人★[LaLaLa 世界はみんなの色で作る夢のキャンパス、必要のない色なんかない、みんなで素敵な世界(絵)を作っていこうね。]
最後に全員で手を繋ぎ地球に見立てた丸を作り歌い切ると、拍手と大歓声が上がり、特に可愛いの声が多く上がった。
「失敗せずに歌い切れたね。」
「ですね。」
「一安心だわ。」
「みんなよかったぞ。」
観客席の領主クラウン男爵達も褒めていた。
「うむ、皆、可愛かったな。」
「だな、柄にもなく癒されたぜ。」
「あっ兄貴…」
「んっ?どうした、そんなに震えてトイレでも我慢してるのか?」
「あっあっし、今からクレアちゃんの応援をやめて、メルメルって子を応援したら駄目っすか…」
「もしかしておまえ?」
「へい、あの子のファンになっちゃいました♡」
「はっはは、そうか、そうか、ついにおまえにも推しが出来たわけだな。わかったぜ、クレアも俺がするからよ、その子を応援してやりな。」
「兄貴〜、恩に着るっす!」
「みんな可愛かったわね、私はクレア様みたいなかっこいい女子が好きだけど、こういうのも悪くないわね、ミレイもそう思ったでしょう?」
「私、リュウカちゃん以外に興味ないよ、リュウカちゃんは可愛かった〜!」
「あんたブレないわね…?」
ベニはオタクの真髄を見た気がしていた。