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TS転生してドラゴン娘になりました。  作者: ぎゅうどん
TS転生ドラゴン娘、半人同盟の計画を阻止する。
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第160話 ドラゴン娘、闘技場に戻る。

『お久しぶりね、アスカ君。』


【きさま、なぜここにいる…?騎士団の仕事で遠くの町に行っていたはずだろう…?】


『娘と仲良くしてくれてるリュウカって女の子が武術大会に出るって聞いてたからほかの同僚に仕事をお願いして早く帰えらせてもらったのよ、でも結局間に合わなかったけどね。』


【読みを間違えたか…】


「ハニー先生、帰ってきてくれたんですね…」


『お久しぶりね、ロードちゃん。あらあら、よく見たら傷だらけじゃない。回復してあげるわね、ローリエちゃん、お願い。』


〈はーい、マスター!〉


ハニーの後ろから小さな女の子の精霊が現れて、ロードに触れただけで傷が全て消えた。


「すみません、助かりました。」


『丸くなっちゃって。昔の生意気な生徒はどこに行ったのかしら。』


「いつの話してるんですか…」


『あなたが騎士団の候補生だった頃よ、生意気だったけど可愛いかったわ。』


「可愛いとか言わないでくださいよ!」


ロードは顔を真っ赤にした。


『照れちゃって。』


【昔話に花を咲かせている所悪いが、きさま、どうやって闘技場に入ってきたのだ?闘技場の出入り口には全て我が部下の結界が張られていて中からも外からも通れないようになっていたはずだ?】


『あら、結界なんてあったかしら?』


「あはは、先生らしいお言葉で…?」


【きさまに聞いた我が馬鹿だったようだ。】


『それでまだ暴れるつもりかしら?』


【だとしたら?】


『移動中の馬車の中でラジオを聞いてて大体のことは知ってる、あなた達、半人同盟は国王様を殺して国盗りしようとしたんでしょう?国王様を守る騎士団の一人として私も参戦させてもらうわ。』


ハニーは小さな女の子の精霊以外にフクロウ、マングースの精霊を追加で呼び出した。


【厄介なことになったものだ…】


それはラジオで国民の耳にも届いていた、もちろんアンナ達、トーチ町の冒険者ギルドに集まる皆にも。


《大きな希望の光が差しました!騎士団の一員であるハニー・クラウン様が参戦してくださるようですー!》


«ワァァッッ!»


「聞いたか、領主様の奥様が参戦するってよ!」

「ハニー様なら半人同盟を倒してくださるはず!」

「なんたって国一の精霊使いだもんな!」


「闘技場の戦いは何とかなりそうだな、問題はリュウカがアリアちゃんを救えたかだ。」

「確かにその情報はまだでやんすもんね?」


「ぐあ〜、早く姉貴がどうなったか教えてくれ〜!」

「リュウカ…」


−場面は戻り、闘技場のステージ−


『いちようだけど昔の同僚だった誼で忠告してあげるわ、今すぐ手を引いた方がいいわよ。闘技場の外ではあなた達を捕まえようと警察も控えてるし、この戦いに私まで加わったらいよいよあなた達に勝ち目ないんじゃない?』


【ご忠告ありがとうと言いたい所だが、我らもそう簡単には引けないのだ、主様のために。】


『へぇ、主様なんているんだ?』


【きさま一人ぐらいなら…我が本能覚醒をすれば…】


『一人じゃなかったりして。』


【何?】


『あら、あなたほどの実力者が気づいてない?すぐ近くまで迫って来てるわよ?』


【まっまさか!】


〘みんなー!!〙


闘技場の空にリュウカと抱きかかえられるアリアの姿があった!


「見ろ!リュウカちゃんが戻ってきたぞ!」

「女の子を抱きかかえているようだが、どうやら人質を救えたようだな?」


「やったぁ!」

「流石は俺が嫁にしたいと思った女だ。」


❴サリーはどうしたんだ…?❵

【恐らくですが…】


ベニーとレニーの乗る巨大な影の鳥がリュウカに近づいた。


「リュウカ様!人質を救い出せたんですね!」


〘何とかな。〙


「その子が人質になってたアリアちゃんって子ね。」


「はわわぁ、本物のベニーちゃんとレニーちゃんだ!」


そして悪魔の半人アスカとロード達がいるステージに降りた。


「信じてたぞ、リュウカ。」


「ロードさん、待たせてすみませんでした。」


《ご覧くださいー!リュウカ選手、人質とされていた少女を見事救い出したようですー!》


«ワァァァッ!!»


その様子にモニターを見ていた観客達は大歓声を上げた!


「よかったですわ…」

「よかったな、メグ。」

「はい…」


メグは安堵から涙を流した、そしてそれはラジオを聞いているアリアの姉、アンナも同じだった。


「ありがとう…リュウカ…」

「よかったっすね、店長。」


「やっぱりリュウカは世界で一番最高の女だぜー!」


«リュウカちゃん、最高ー!»


そんなリュウカにハニーが近づいて手を握ってきた。


『あなたがリュウカちゃんね!』


〘だっ誰ですか!〙

(めっちゃ美女だ!大人になったアリアといい勝負なぐらい!)


「リュウカ、知らないのか、おまえ…?」


「あっあっあなたはハニー・クラウン様さん!」


〘その名前ってどっかで聞いたことがあるような…?〙


「何言ってるの!領主様の奥様でメグ様のお母様だよ!」


〘あっなるほど!だからクラウンって言うのか!〙


「おいおい、ハニー先生は超有名人なんだぞ…?」


「本当に知らなかったんだ…?」


〘うん…?〙


『ウフフ、娘から聞いていた通り面白い子ね。それにとっても美少女。』


〘どっどうも…〙


『それであなたがアリアちゃんね?』


「わっ私のことまで知って頂いて!?」


『当たり前じゃない。メグちゃんからリュウカちゃんの次に親友だって聞いてるわよ。』

 

「嬉しいです…」


【茶番はその辺にしてもらおう、リュウカ・マジ、きさまがその人質を救い出したということは、後を追いかけさせたサリーを殺しアジトの奴らも殺したということか?】


〘んなわけないだろ、誰も殺しちゃいないよ。〙


【サリーもか?】

 

〘そうだ。〙


【ならサリーは今どこに?】


「私はここにいるにゃ!」


サリーが試合会場の入り口から現れた。



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