第15話 ドラゴン娘、状況が読める。
「へっへ、アンナさんよ、取り立てに来たぜ?出すもん出してもらおうか?」
「ふざけないで!今月の分はもう払ったはずよ!」
「借金してる側がでかい態度を取るじゃねぇか?」
「出すもん出さないなら、お店を明け渡してもらうしかないぜ?」
「あんた達…」
「どういうことだ…?この店、借金があったのか…?」
「この店はね…去年、強盗に入られた時に店をかなり壊されたんだ、それで店を再開するには修繕しなきゃならなかったんだけど…強盗に家の財産は全て盗まれてて、それが私達だけじゃ出来なかったんだ…」
「だから借金を…?」
「うん…親がいない私達にも貸してくれるって所があってそこで借りたんだけど…最初は少ない利子だったのに段々、高い利子を吹っかけてきて、払えなかったら店を明け渡せって…」
「ひでぇ、完全な悪徳金融じゃないか…」
「お客がいっぱい来てたのは知ってるんだぜ?お金はあるはずだよな?」
「なっないわよ!」
「嘘つくんじゃねぇ!」
大男の一人が近くの机を壊した。
「何するのよ!」
「人が大人しくしてりゃ、つけ上がりやがって!早く出さねぇとこの店をまた営業出来なくしてやるぞ!」
「俺達を舐めてんじゃねぇぞ!」
「やめて!!」
「リュウカお姉ちゃん、怖い…」
「あいつら…」
「おいおい、そのぐらいにしてあげないか。」
「あんたは…」
現れたのは高そうなスーツを来たかっこつけのキザ青年だった。
「お坊ちゃま!」
「これはどうも!」
「アンナはボクのフィアンセになる子なんだ、それを忘れちゃ駄目だよ?」
「すっすみません!」
「ついかっとなってしまって!」
「そうだよな、アンナ。」
「触らないで!」
アンナは肩に手を置かれそうになったが、怒り顔で払った!
「相変わらず連れないな?」
「誰だ、あいつ…?」
「アルドの薬屋の一人息子だよ…名前はルズ…」
「アルドの薬屋って確か、この店の悪評を流したっていう…?」
「そう…お金貸してくれた所の元締めだったんだ…」
「なるほど、何となく状況が読めてきたぞ…」
「借金が払えなくて大変だろう?前も言ったけどボクと結婚するなら借金はチャラにしてもいいだよ?」
「誰があんたとなんか!願い下げよ!」
「おやおや、またかい、お金持ちでモテモテのボクと結婚出来るのに何が不満なんだい?」
「あんたが店の悪評を流したんでしょう!」
「アリア、今の本当か…?」
「そうだって町の人はみんな言ってる…」
「じゃあ、やっぱり…」
「ボクがそんな品のないことするはずがないだろう、濡れ衣さ、なぁっ?」
「そうだぜ、坊ちゃんがそんなことするかよ。」
「被害妄想も甚だしいぜ。」
「全てあんたの計画だったんでしょう…最低だわ…誰があんたの嫁になんかなるもんですか…」
「だったら払ってよ、今すぐ借金の全額?」
「本当ならとっくに返したはずよ!後は高い利子を払わされてるだけだもの!」
「利子は利子だよ、払えないなら店を明け渡してもらうしかないな?」
「それだって、そっちが誓約書に後書きしたもので!」
「そんな証拠がどこにあるのかな?」
「こうなったら、領主様に直訴してやる!」
「無駄なあがきを、二人とも止めろ。」
「へいっ!」
「あいよ!」
大男二人がアンナがの腕を掴んで動きを止めた。
「はっ離して!」
「お姉ちゃん!!」
「はっはっは、何の証拠もないのに領主様が信じてくれるわけないだろう?嘘をついたとなればこの店が本当に潰れることになるよ?」
「あんたって奴はどこまで最低なの…」
「お姉ちゃんを離せ!!」
「来ないで、アリア!!」
「アンナの妹だね、君に用はないよ。」
「ひぃ!」
「やめろ…」
リュウカはアリアを殴ろうしたルズの腕を掴んだ。




