【絶穿槍ペネトレイター】
概念武装【絶穿槍ペネトレイター】
・概要:とある鍛冶の名工が鍛造せし会心の業物に、魔法的手段で特殊な加護を付与した魔法武器。その長く鋭い形状が持つ‟貫く”という最も特徴的な概念を、極限まで集約・増幅した魔槍。この魔槍から放たれし一刺しは、如何なる堅固な守りをも穿ち、貫き通す。全てを貫く絶対の武器ではあるが、代償として使用者は呪いという名の制約に縛られてしまう。よって、この魔法武器を真に使いこなせるのは、槍術を極限まで極めた武芸者のみである。
・武器カテゴリ:槍
・存在規格:A(人類技術の最高到達点、人の手によって製作が可能)
・能力:後述する主能力以外の付随能力は特に無い。
その名の通り、攻撃対象のあらゆる物理的・魔法的防御を貫通する。両者に天と地ほどの隔絶した力の差が無い限り、ほぼ全ての防御能力を無効化可能。よって、相手がこの武器に対処する選択肢は、回避か迎撃の二択しか無い。その性質上、初見で相対した際には強力な初見殺しとなる。回避が困難な直線的な閉所での戦闘は避けるべきである。
・弱点:事実上の防御不可能の武器ではあるが、代償として使用者はある一つの制約に縛られることになる。それは、‟突き”以外の攻撃動作を一切行うことが出来ない事だ。‟貫く”ことに特化し過ぎたが故の呪いである。防御や受け流しといった行動に影響は無いが、槍の最大の長所である間合いの長さを存分に活かせなくなり、動きも読まれやすくなる。もし制約に反する行動をとれば、肉体は決定的な動作の遅延を招き、致命の隙を晒すことになる。
また、攻撃の威力そのものに特別な要素は何も無い。あらゆる防御を貫くことが出来るが、逆に言えばその加護がなければ精々が頑丈で鋭い程度の槍でしかない。よって特殊な身体構造を持つ生物、急所を狙い辛い巨体、存在としての規格が純粋に高い相手には効果が薄い。ただし、上述の通り対人戦闘においては部類の強さを発揮するだろう。




