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科学しか使えない世界 7
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部室において悪魔と俺たちはお茶を飲んでいた。
「それで、今回の短期契約で貴様は我に何を望む?昨年のように他の悪魔を呼んでオバケ屋敷をやらせるなら我は帰るぞ。」
悪魔は大変そうだ。副部長に聞くと部長は2年連続文化祭でオバケ屋敷をやっていて一昨年は出所不明の死体でゾンビやマミー、スケルトンを作りだしオバケ屋敷を行ったそうだ。ただリアルすぎて一部の層には人気が出たが在校生の評価は低かったらしい。ならば悪魔ならどうかと昨年は悪魔のオバケ屋敷を行ったが評価は変わらなかったそうだ。
「だから今回は悪魔を使った喫茶店をやろうと思う。サキュバスのメイド喫茶だ。」
部長は爆弾発言をした。悪魔がため息をつく。
「しょうがないだろ、オバケ屋敷が駄目なんだリピーターも多いのにアホな女子高生が失禁したせいで。」
部長は開き直っている。
「分かった。断れば貴様は悪魔である私に呪いをかけるのだろ?」
「もちろんだ。」