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THIS WORLD IS ONLY USES MAGIC  作者: 海野 幸洋
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魔法しか使えない世界 外伝6

外伝6

私は鞄からスマートフォンを取り出すと出された料理を撮影する。マニアックな店が多いこの街で店も男性向きの物が多いように来た時は感じた。でも少し歩いてみるとカフェなんかもあって案外楽しい街なのだと感じる。

「いいですねえ携帯。」

私が手にする四角い物体をイレーネちゃんは眺める。私もスマホ持ち込み禁止の校則には納得いかないけれど子どもがこれを持つことには反対だった。

「まあイレーネちゃんも大きくなったら持たせてもらえるって。」

「そうですかね。」

彼女は不満げに話す。エルフだから成長が遅く思うところもあるのだろう。私もスマホを持ち始めたのは魔法学校に通い始めてからだ。アクトゥルスは家柄からなのかそれよりも前からスマホを持っていた。彼の武器に関する知識なんかはそこから来るらしい。

「そりゃ人間は私程度の背丈の時ならそれを持たなくてもいいかもしれませんけど私の年齢知ってますか、20ですよ。私、モルガンさんより年上なんですよ。」

正直可愛いと思う。小さな女の子が大人になりたくて頑張る様子に私はほほえんだ。

「全く。」

彼女はふてくされる。そしてそれを彼女の隣に座るナノがなだめた。ただどうやらそれは逆効果だったようでイレーネはナノにも文句を言っていた。確かにそれは理解できる。イレーネと違いなのは成長速度の早ドワーフ。人よりも成長速度が速くおそらく彼女は来年には十二歳程度の体つきになるだろう。ただそこで要約イレーネたちの料理が運ばれ2人は会話をやめた。子どもだからか料理を見るとそれに誘われるらしい。2人が注文したのはお子様ランチで丸く盛りつけられたこの国の主食と周りを小麦粉の衣によって包まれた水生生物の揚げ物が乗せられていた。それ以外のもデザートなんかが乗せられ主食である穀物の上にはサービスなのか西国の国旗と中央国の国旗が差されていた。2人は水生生物の揚げ物にソースをかける。西国のとある地方で作られたそれは卵のような黄色をしている。そしてその中に細かく切れた野菜が入っていた。マヨネーズから作られたタルタルソースだ。お子様ランチを食べる2人の姿は子どもっぽく感じる。実際まだ私たちで言えば十歳程度。お子様ランチを喜んで食べる子どもの姿はとても可愛かった。

私は食事をしながら店内を眺めた。店はカフェであるが女の子なんかの絵や男向けのゴーレムの人形なんかが飾ってある。やっぱいマニアックなんだなと思った。先ほどまでもナノちゃんと何件かの店を周り買い物をした。私もドワーフにはあまり詳しくないけど買い物中の彼女は楽しそうだった。イレーネちゃんは少しつまらなそうだったけど。




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