科学しか使えない世界3
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俺はヤマトタケル。天才だ。中学ではそう名乗っていた。本名はあるがとっくに捨てている。神の生まれ変わりとして生まれた俺は昔からまた神になることを夢見ている。もしかしたらもう神かもしれない。ただ高校ではそれは通じないと思い凡人の振りをしていたのだが中戸にオカ研に誘われて久しぶりに何かのスイッチが入っていた。中二病とよく言われるがそれは断じて違う。俺は中二病ではない。俺は天才だ。なぜなら今いるこの高校は市内ではトップの学校だからだ。しかも中学時代の成績は校内でもトップ。周りからは狂っている変人といつもほめ言葉をもらっていた。また中学の時に在籍していた化学部は三年間、俺のおかけでたくさんの賞を受賞していた。だから俺は自分自身を天才、神と言っても何も問題ない。むしろ俺を否定する凡人集団の方が間違っている。中学時代俺に変人と言ってきた不良グループは俺の開発した人体に無害な塩酸でこてんぱんにした。公衆の面前で奴らの服を溶かしたときは自分を天才と思わざるを得ず変な笑いが出た。その後生徒指導室へ呼ばれたが自作した閃光弾のおかげで簡単に脱出することができた。生徒指導教師はその後入院したらしいが神を否定した罰があったのだろう。親は俺を発達障害と決め込み精神病院につれて行こうとしたがその前に家でをしたおかげで病院に行かなくて済んだ。何処に家出したかというと俺の才能の目をつけた学会の人が家に泊めてくれた。そこの家がとても凄くて今まで中学で使っていた実験設備よりも何倍も豪華だった。そのおかげで俺はさらに才能を極めることができた。