表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水銀暗渠  作者: 姫野いつき
2/7

君の夜空

【 君の夜空 】


君に会えない明日なんて

要らないよ

君の声も掻き消える太陽なんて

要らないよ


今日に蓋をしよう

今日も世界は美しくなかった

君が想いを置いてきた夜空を

見つけたい


雨は上がったのだろうか

窓が切り取る鈍色の空を

硝子越しに見上げる

無数の雨粒達は語らない


コンクリートは今にも泣き出しそうに

冷たい雫を反射する

今日はとても寒いね

同じ空の下で息をしている筈なのに


君はまるで蝶のようだ

あまり遠くへ飛ばないで

羽を休めてくれないか

軋む私の無機の体には

空はあまりにも遠いのだ


静寂に歌う濃淡の海で

君が見つけた光を教えて

やがて私を包む君の手は

止まった水面の清らかな優しさ


君だけの星の色を

私は君の言葉から覗き込む

いつか二人だけで

君の星をまた探そう


灰色の朝日 私は君を想う

どうか私を連れて行って

二人だけのうたが反響する

二人だけの城へ

お読み頂き、大変有難く存じます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ