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水銀暗渠  作者: 姫野いつき
1/7

Falling Down

【 Falling Down 】



誰かの自由の中で

私は首を絞められる

誰かのための世界で

私は息を殺す


天使のお城を底から見上げながら

届かない手の平に絶望している

塩味の雨が地に垂れる

汚れと穢れが溶ける音

早く 早く 助けに来て


昔々に鍵をかけた箱から

言葉の指が覗く

私をそんな目で見ないで

この手の中には何もない

君に できる事なんて無いよ


私ひとり分 檻の中

私の胸は張り裂ける

私のための液晶が

私に微笑む事はない


切り取られない風の中で

あの鳥達が届く先には

居場所があるのでしょう

虚ろに佇む空の欠片は

何も言わず ただそこに在る

誰か 誰か そばに来て


悲劇のお姫様は

誰かのための世界にありふれて

口付けで尽くしてくれる王子様

そんな都合良い奇跡を望むよ


雨が止んでも 影はひとつ

お読み頂き、大変有難く存じます。

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