異世界ライフのSTART
「ん、んー。」
目を覚ますと目の前に白い神殿があった。そして、神殿に向かって俺を挟むように二つの列ができている。並んでいる人たちには活気がなく、死んでいるようだった。
「あっ、俺死んだんだ。2回」
(天国、、だよな?。はぁ。異世界ものだとフツーあそこではスキルが目覚めるとこだろ。まあ、地獄よりはいいか。)
そんなことを考えながら俺は体を起こした。どこに行くべきかと悩んだ末、神殿に足を向けた瞬間、空がものすごい光を発した。
(雷か?天界にもあるのか。大変だなぁ)
ズドーーーーーン!!!
その雷は、、、俺に落ちた。その衝撃により地面(雲)が蒸発し、地面に穴が空いた。
それによって俺は自由落下をしている!!体の怪我、なし!!え、雷に打たれたのに無傷?もう死んでるからか?ようわからん。体制を確認!!ん?なんか人のような温もりが。。
その時、ふと耳元で声がした
「やっと会えた。」
「、、、、は?」
理解ができなかった。なんせ、俺の胸の中に俺のことを抱きしめる黒髪ロングの少女がいるのだもの。最近まじで色々ありすぎ。ちょっとは休ませてくれ。
「とりあえず、離してもらえるかな。」
「無理。そしたら死んじゃう」
そう言うと、少女はもっと強く抱きしめてきた。胸に当たる柔らかいものが主張してくる。
「あ、当たってるから、、」
「えっ、あっ、で、でも落ちちゃうから。」
(天然かよ。てかここどこ?スカイダイビング中ってことはわかるけど、どこに落ちてんの?)
当てられてる刺激と、スカイダイビングをしているという体験をし続けて一時間、地表が見えてきた。途中で何回もでっかいものが通り過ぎたが、気にしないでおこう。
「ぶつかるぅ!!」
「大丈夫」
地面にぶつかる瞬間、少女はそう言うと大きな翼を広げた。その翼のおかげで地面スレスレで止まることができた。
「ね、言ったでしょ」
「言ったでしょじゃないよ!!ギリギリじゃん!!」
「わ,わざとだよ?」
「ほんと?」
「う、うん!」
そんなやりとりをしているうちに着陸した。ここがどこなのか?森の中としか言いようがない。少女は俺を離すと、地面に正座した。まだ顔を見れていなかったのだが、やはり美少女だった。とてつもないほどの。黒い髪が風になびき、匂いが鼻をくすぐる。これこそ正真正銘の清楚系超絶美少女というものなのだろうと確信した。
「えぇと、なんで座ってるの?」
「折り入ってお願いがあって。。。」
「はあ、、、、」
「あ、あの!私と付き合ってください!」
少女は真っ直ぐな視線を俺に向けてそう言った。いや、会ったばかりじゃん。初対面だよね?
「な、なんで俺?」
「気に入ったから」
「どこが?」
「匂いが」
俺はいい匂いがするらしい。先輩たちにはそんなこと言われたことないけど。
そんな話をしていると、地面に魔法陣的なものが出てきて、光出した。もういい!いくらでも付き合ってやらぁ!!
魔法陣が光出すと同時に少女は俺に抱きついた。その直後、ジェットコースターに安全バーなしで乗っているような感覚がし,気づいたら聖堂のような場所にいた。