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挫折


「はあ・・・、またこの森か・・・・」

 自然とため息をこぼす俺が、現在いる場所は初めに転移させられた森だった。

 俺が旅芸人ギルドに入会したのは、昨日の出来事である。

 あの後、何とか教会までたどり着くことができた俺に待っていたのは、アルからのお説教だった。単独で行動したこと、帰りが遅かったこと、俺のせいで夕食が遅くなったことと、まあいろいろである。

 昨日のうちに、図書館で借りた本を読もうとしていたのだが、アルの小言が思ったより長引いたため、断念せざるを得なかった。

 ちなみに、アルには俺がギルドに入会したことは報告した。もちろん裏の仕事は内緒だ。

 アルは、『まさか本当にそんなギルドが存在しているとは・・・』と軽く驚いただけで、入会自体に難色を示すことはなかった。

 そして、本来の目的である願いを叶える対象である、クライネ姉妹のことも話した。

 だが、この姉妹に関してはファーストコンタクトが最悪だったため、今後俺一人で誤解を解かないと話を先に進めることはできない。

 アルもクライネ姉妹に会おうかと提案してきたが、アジトに部外者であるアルを連れて行くわけにもいかないし、クライネ姉妹の住処を特定するのにも失敗したので、無理だろう。

 と言うわけで、今俺たちができることと言えば、クエストをこなし、報酬と経験値をつみ、来るべき時に備えることだ。

 なので、俺たちは早朝から総合ギルドへ足を運び、手ごろなクエストを受注したのだ。

 今回、俺たちが受けたクエストは、『コボルド5体の討伐』と『薬草の採取』の二つだ。

 クエストを受けた足で、俺たちは森へと向かい現在に至る。

「そう溜息をつくものではないぞ。私がいるのだ、死ぬことはないだろう」

「そうは言ってもさ・・・お前剣すら持ってねえじゃん・・・」

 今更と言えば今更だが、これまで俺はアルが剣を携帯している所を見たことが無い。

 今現在も、一応戦闘に向かうのにも関わらず、アルは鎧に素手と言う異色の装備だ。

「コボルド如きに私が剣を使うわけないだろう? いや、コボルドに関わらず、この森にいる魔物程度なら素手でもまったく問題ない」

 自慢げと言うわけではなく、本当に何でもないことのようにアルは言った。

「・・・ほんとかよ・・・」

 別に疑うわけではないが、俺がアルの戦闘場面を直接目撃したのは酒場での一件だけだ。

 あれだけ見ればそれなりに強いということはわかるが、それでも先ほどの強気発言に加え、武器を持ってこない舐めプは流石にやりすぎではと思ってしまう。

 それにアルは多少ポンコツと思えるような場面があるから、それが余計に不安を煽る。

「舐めプした挙句、負けるなんてことはよしてくれよ・・・?」

 軽い不安を胸に薄暗い森を進む。そして10分くらい進んだ頃だろうか。

「——止まれ」

 急にアルは小さな声で俺の進行を制止した。

 流石にクエスト初心者の俺でもわかる。おそらく敵だろう。

 アルが指さす先を目を凝らし見てみると、懐かしの顔があった———コボルドだ。

 仲間とはぐれたのか、それとも元からなのか、目に見える限りではコボルドは一匹だ。

「どうする? まずは私が手本を見せるか?」

 アルの提案に俺は首を横に振る。

「いや、俺が行く。一匹だけだし、初体験にはもってこいだ」

「そうか・・・・敵わないと感じたらすぐに呼ぶんだぞ?」

 アルの言葉に軽く頷きつつ、俺はスキルを発動させる。

「———『忍び足(スニーキング)』」

 途端に俺の体から発せられる呼吸の音、着ている服の衣擦れ音、足音までが抑えられた。

 隠密行動専用スキル『忍び足(スニーキング)』である。

 昨日の夜のうちに俺はもらった秘伝書を全部読み、スキルをすべて獲得していたのだ。

 魔導書と同じく秘伝書を読むことによって俺は、体術スキルの使い方を直感した。

 アルに聞いた話だと、体術スキルは魔法スキルとは違い詠唱が必要ないらしい。

 魔法とは違い、大気中の魔素を用いることなく自分の中の魔素のみを用いるため、威力は完全に自分の魔力、熟練度に依存するらしい。ちなみに熟練度と言うのはスキルを使い込むことによって、さらなるスキルへの理解を得ることによって上昇するようだ。

 そして、俺は『忍び足(スニーキング)』スキルを使い、十分コボルドを認識できる距離まで近づいた。コボルドが俺に気づいた様子は今のところない。数もやはり一匹だけのようだ。

「——『能力(ステータス)鑑定(チェック)』」

 コボルドを視界に収め、俺はもう一つのスキル、『能力(ステータス)鑑定(チェック)』を発動させた。このスキルは、字面からわかるように自分のステータスや、自分のステータスと近い相手のステータスを覗けるスキルである。アル曰く、ステータスが覗けない相手を見つけたら、すぐに逃げることが生き残るために必要なことらしい。

 ちなみにこのスキルはどのギルドに所属してももらえる、一般的なスキルみたいだ。

「ふむ、レベル1の、力F100、速さF180、防御F80、智慧F300,魔力0——って、犬っころの癖に俺より頭がいいだと・・・?」

 マジかよ・・・最後の砦だと思っていた知力でさえ、犬っころにすら負けているだと!?

もうこの世界ヤなんだけど・・・

 軽く絶望しかけるが、今は目の前の出来事に集中だ。それにこのパターンにも慣れた。

 コボルドとの距離5メートルほどの近さまで来た俺は、ゆっくりショートソードと、ナイフを抜く。

 狙うは内臓。どれかしらの重要器官にダメージを与えることができれば、ほぼ勝ち確だ。

 ショートソードを逆手に持ち、コボルドのすぐ後ろに到達した。そして——

「——不意打ち(バックスタブ)

 『不意打ち(バックスタブ)』のスキルを発動させた。放たれたショートソードは、コボルドの左わき腹目掛け、吸い込まれるように向かう。

 このままいけば心臓を貫けるはずだ!

 スキルが知らせるとおりに、突くべき場所に刃がもうすぐ触れる。そして——

「———っ⁉」

 刃がコボルドの肉体に少し侵入したところで、俺はショートソードに込めた力を弱めてしまった。

 ————気持ち悪い。

 実に場違い。だが、俺が初めて刃物で生き物を刺した感想は、まさにそれだった。

 硬いゴムを突いたような感覚に、軽く吐き気さえ覚える。

 そうだ、そうだった。俺が今やろうとしていることは、生き物の命を奪うことだ。

 そう理解した途端、呼吸や動悸が一気に早くなる。体も汚水を吸った雑巾のように重い。

「———GU! GYAOOOOOOOOON‼」

 そして、その迷いがコボルドの撃破失敗と言う結果につながった。

 傷も浅い。それに気づかれた。反撃が来る!

「クソッ!」

 振り向きざまの、コボルドの反撃を転がりながら避けた俺は、慌てて体制を立て直す。

 コボルドは近くにあった、武器と思われるものを拾い上げた。

 所々刃が欠けてサビている片刃の片手剣だ。

 これで、完全なる一対一の状況が作り上げられてしまった。

 旅芸人とは本来真っ向勝負には向かない職業だ。

 常に息をひそめ、敵の背後を狙う卑怯者とも取れる職業。

 この時点で、アドバンテージはコボルド側に有るといってもいい。それに加え、さっきから俺の鼓動が早まり、集中力がかけていた。

 その理由は自分でもわかっている。

 果たして俺は、こんなデカい生き物を殺せるのだろうか?

 そんな迷いが俺の中に渦巻いているからだ。

「GYAU!!」

 そんな葛藤を知る由もなく、コボルドは俺に飛び掛かってくる。

「くっ——!『受け流し(スルー)』!」

 振り下ろされた剣を、俺は斜めに突き出したバックラーで、体の外側へ流す。

「オラァ!」

 わずかに動揺したコボルドのスキを突き『強打(パワーブレイク)』を、首目掛け放つ。

———が、またもショートソードが手前で止まってしまう。

 クソッ! どうして動かねぇんだよッ!?

「GUROU!」

 そんな隙を見逃してくれるわけなく、コボルドは俺に飛び掛かり馬乗りになった。

「ガッ! ——クッソッ——!」

 慌てて体を起こそうとするが、俺の目に映ったものは、剣を俺に振り下ろそうとしているコボルドの姿だった。

 実に無様な格好だ——・・・なんだよこれ? 殺されるのか? 俺が? 

 ——これが命のやり取りという事を忘れていた代償か・・・。

 なんで気づかなかった? ケンカと殺し合いが全くの別物ということに。

 まったく、自分の愚かさに絶望する。その結果がこれだ。

 ——終わる。こんな間抜けな結果で俺が死ぬ———

「—————ふん!」

 突如、俺の目の前にいた『死』が、理不尽な力によって爆ぜた。

 俺に跨っていたはずのコボルドは、今や下半身しか残されていない。 

「・・・・・・・・・・・は?」

 これらの現象を引き起こしたのはアルだ。

 信じられないほどのスピードで俺に近づき、信じられないほどの力で、コボルドを殴りつけたのだ。

 俺としたことが状況を理解するのに、結構な時間を要した。

 ———マジ? コイツってこんなに強かったのかよ⁉ 

「大丈夫か! キリヤっ!」

 アルは、俺の手を引き寄せ立たせると、全身のをまさぐり始めた。

 さすがに、思考停止していた俺も、我に返る。

「おい、あんま触んな! 大丈夫だって!」

「そうか。良かった・・・・まったく、貴様というヤツは! 遊びだとでも思っていたのか!! 命を懸けた戦いだぞ!? 何を迷っていたのだ!」

 安堵したと思ったら、急にキレだしたアル。だが、今回ばかりは何も言い返せない。

「・・・悪かったよ」

「ごめんで済めば衛兵はいらんぞ。まったく・・・で、一体どうしたのだ?」

「何が?」

「何か思うことがあったのだろう? 話してみろ」

「・・・別にねえよ・・・」

 そう言ったとたん股間に痛みが走る。が、なんとか俺はポーカーフェイスを保つ。何でもないといった手前、アルには悟られたくなかったからだ。

「・・・・嘘だな。良いから話してみろ」

 だが、アルは俺の顔をじっと見た後、何故か嘘を見抜いた。

 これ以上強がっても、主に俺の股間が心配なため、溜息を吐きつつ俺は理由を説明した。

「———なるほど、そういうことか」

 俺が話し終えると、アルは怒るわけでも、バカにするわけでもなく、ただ頷いた。

「情けねえ話だけどな・・・笑いたきゃ笑えよ」

「別に情けないとは思わん。実際に、魔物を始めて殺そうとして、そういった悩みに直面する者も少なくない。私もそうだったしな」

「その割には、迷いなんて感じなかったけどな」

「それはそうだ。私は私なりの答えを見つけたからな」

 自分なりの答え、ね・・・。

「どうする? 今日はもうやめておくか?」

 アルは俺に気を使ってか、そう提案してきた。

「・・・いや、やるよ・・・こんなんじゃ終われねぇっつーの」

 それから森をさまよう事十数分後、再びコボルドを発見した。数は二体だ。

「・・・やってくる」

 俺は『忍び足(スニーキング)』を発動させ、コボルドたちに近づいていこうとした。

「———キリヤ」

 だが、そんな俺にアルは待ったをかける。

「なんだよ・・・?」

 これからやろうという気持ちに水を差され、俺は不機嫌気味に振り向く。

「いや、あのな・・・、これは私の友人の話なんだがな・・・・なんというか・・・」

「だからなんだよ・・・!」

 なんとも歯切れが悪い様子に、若干イラついてしまう。

「そいつはモンスターを殺すときに、その行為が民間人の被害抑制につながると考えて殺すらしい。だから——」

「わかった。もういい」

 下手糞でわかりづらかったが、アルはアルなりに俺を励まそうとしてくれたらしい。

「だが・・・」

「俺が殺すんだ。誰の為でもねえ、俺だけの為にな。知らねえ奴を言い訳になんて、誰がしてやるもんか・・・」

 俺は今まで、自分のメリットになることしか、基本的にしてこなかった。

 これからすることだって、さほど変わりはない。俺が金と経験値を手に入れるために殺す。それだけだ。決して見ず知らずの奴らのためなんかじゃない。

「じゃあ、行ってくる」

 そう言い残し、俺は今度こそコボルドに近づいていく。

 コボルドとの距離が数メートルの距離までに来た俺は、一旦近くの木に身を隠し、一つ深呼吸をする。

 そして———一気にコボルドの背後へ、飛び出した。

「GURU——」

 音を出しすぎたのか、俺が狙いを定めるコボルドが振り向こうとする。

 だが、手遅れだ。俺は『不意打ち(バックスタブ)』を発動させる。

 今度こそ失敗してたまるか。感情が邪魔するなら、今この瞬間は感情を切り捨てろ! 機械的に手を動かせ! 大丈夫だ、できないなんてことはない。

 今はコイツを殺すことだけでいい——!

 思考はしない。ただ、スキルが命じるとおりに体を動かした。そうして放たれた俺のショートソードは————コボルドの脇腹に深々と突き刺さった。

 反応はない。コボルドは崩れ落ち、数回痙攣を繰り返すと動かなくなる。

 先ほどまで生きていたものが、ただの肉の塊に変わった———

 ———俺が殺した・・・・。

 ——いい、今は考えるな。まだコボルドはいる。一体殺したことによって気づかれた。

 俺は逆手にショートソードを握った右手を前に突き出し、バックラーとナイフを握りこんだ左腕を、頭部を守るように横顔に構える。

「BAW! GYAU!」

 仲間を殺されたことに激昂したのか、俺に飛び掛かってくる。

 獲物はこん棒。

 何度も言うが真っ向勝負において、旅芸人は不利だ。

「ふッ!」

 とりあえず牽制がてら、左手のナイフで迫りくるコボルドへ、フェイントをかける。

 だが、自分で言うのもなんだが、下手糞なフェイントだ。

 慣れない武器を使ったことで、動きが鈍ったのか、これじゃあバレバレだ。

「———!! GROU!」

 しかし何を思ったか、コボルドは俺のフェイントへ過剰に反応し、大きく後退した。

 そして、にらみ合いの時間が始まる。

 コボルドの行動に疑問を覚えるが、今は気にしないでいい。

「ふ~~~~っ・・・・」

 おれはコボルドを睨みつつ、大きく息を吐き出すと脳をフル活動させる。

——先ほどの奇襲はうまくいったが、ここからはただ何も考えずに勝てるほど甘くないことは分かっている。

 ——切り替えろ。捨ててた感情を拾いなおせ。今回は思考しなければ勝てない。

 俺は自分の状態を客観的にみる。

 鼓動は通常通り、早くもなければ遅くもない。呼吸も乱れてなければ、無駄な思考で動きが邪魔されていることもない。

 いわゆるベストコンディションというヤツだ。

 俺は短く息を吸い込む。

 そろそろ見えるはずだ———ほら。

 俺の脳裏に、一つのイメージが浮かぶ。古臭いデザインのスイッチだ。

 ここまで来たらやることは一つだけ、脳裏に浮かんだスイッチを押す。

 さあ、スイッチを———!

「———ハァッ!」

 短い声と共に、又もや突然現れたアルにコボルドを倒されてしまった。

「・・・んだよ。今のは別に危なくなかっただろうが」

 我に帰った俺は、アルを問い詰める。

「・・・・かも知れないな」

「だったら何で——」

「・・・いや、腹が減ってしまってな! 些かお前は時間がかかりすぎる」

「は?」

 俺が予想していた答えとは、斜め下を行くものだった。

「さっさと終わらせて、昼飯と行こうではないか」

 アルは俺の肩を軽く叩くと、来た道を戻り始めた。

「・・チッ、余計な気回してんじゃねえよ・・・」

 その後、ほぼ一方的にコボルドを殲滅した俺たち(アル)は、帰りがてら薬草も採取して、帰路に就いた。


    ♢


 その後、町までたどり着いた俺達は報酬を受け取るために、総合ギルドへと向かった。

 コボルドを討伐した証として、死体から爪や牙などの戦利品をはぎ取ったのだが、これはギルドに見せた後自分の好きにしていいそうだ。

 主な使い道は素材屋に持って行き、買い取ってもらうのがセオリーらしい。

 素材をはぎ取った後、コボルドの死体は灰へと化した。

 アル曰く魔物は死ぬとしばらくして灰に代わるらしい。

「——ふぅ・・・」

 アルが、受付へ向かい手続きをしてる間、俺はギルドの外でただ何をするわけでもなく、ただボーっと人波を眺めていた。

 繰り返し右手を開閉して紛らわせるが、コボルドを殺した時の感触が消えない。

 ——ほんと、この世界に来てから戸惑うことばかりだ。

 ・・・元の世界にいたときは、本気で俺が一番優れていると思ってた。

でも、この世界ではまるで雑魚扱い。

それに今回のこともそうだ。俺はきっと()()()()()()と思っていたのに・・・。

 俺を形成していた仮面が、音を立てて崩れていくのを感じる。そしてそれを完全に自覚した時、完全に壊れてしまった。


 ——・・・俺は——天才なんかじゃなかった・・・———


「——終わったぞ」

 手続きを終わらせたアルが、金が入った子袋を片手に俺と合流した。

「・・・ああ」

 空返事を返す俺にアルは溜息をつくと、俺の隣に来て壁によりかかった。

「・・・まあなんだ、さっきも言ったがそういった問題は誰でも直面するものだ。私ですら初めて魔物を殺した時には悩んだからな」

「・・・すぐに慣れて見せる」

 いや、慣れなければいけない。

 そもそも俺はそういった人種ではないのだから。

「・・・そうか。なら、せいぜい頑張ることだな」

そう言うとアルは一瞬、なんとも言えない表情を浮かべる。

それがどういった表情なのか俺にはわからない。

「———でもなキリヤ。その迷いはきっと大切な物だと私は思う。忘れてしまった私が言えることではないがな・・・」

 何か言わなければならない、そんな気がして口を開くが、肝心の言葉が出てこない。

「行こうか。どれ、初のクエスト達成祝いだ。好きな店を選べ、私が奢ってやろう!」

 俺の背中をたたくと、アルは歩き出した。

「奢りって、それは俺の金でもあるからな?」

「ハハッ、細かいことを気にするな」

 結局俺はあの表情に対し、何もいうことができなかった。






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