ストーリー1 俺の名はクーガー
はるか彼方の超銀河系で、とある一人の少年が冒険する。
広がる宇宙の中では数えきれない程の銀河系が存在する。
少年は語る。「これは、俺が宇宙海賊として、冒険する物語」
辺境惑星に住む少年は、生まれ育った故郷の惑星で、成人の儀式を受け、一人前の大人として認められ、自立した。
「俺がこの惑星に住み始める前は、故郷の惑星で数多くの事を学んだ」
少年の日記には、『最初は見知らぬ地で戸惑っていて、どんな出会いがあるのか? 本当は知りたかった』と、書かれている。
「さてと、何事もなく過ごせるのはいいことだ」
少年の名はクーガー。
クーガーは惑星ガロミドアの道具屋で働ており、何不自由なく過ごしている。
「クーガー、お前の姉も別の惑星で成人の儀式を受けてこの惑星に来たが、お前はどうだ?」
「それは、俺がこの惑星に来たのは、姉を追うために成人の儀式を受けたんだ」
「そうか」
道具屋の主人は、クーガーの働きぶりをたたえた。
クーガーは、ある書物を手に取る。
そこに書かれていたのは、惑星ガロミドアの事についてであった。アンゴルモアによって住むところを失った銀河の知的生命体等を受け入れるように誕生した辺境の惑星であることをクーガーは知ってしまう。
「今は、アンゴルモアという名前すら銀河中の知的生命体の記憶から全て失っている。あの科学者によって完全に消し去ったようだ。もう誰も恐怖の大王に対する恐怖心すら無い」
道具屋の主人が来て、「今日の営業は終わりだ。もう帰ってもいいぞ」と、クーガーに言う。
本を読み終えたクーガーは、家に帰る。
「気をつけて帰るんだぞ」
「そういえば名前はなんて言うんだ?」
「私はユアンだ」
「じゃあな、ユアン」