星まつり
星まつりの日
輝く星が 煌めきながら 落ちてくる。
その星の下 輝きを受け取り
愛を誓いあった恋人たちは
永遠に結ばれる。
これは、私の村に伝わる伝説。
星まつりは、実際にある。
星も、実際に落ちてくる。
だが、受け取った人は!?
未だ ミタコトガナイ…
私だって 好きな人位 居た。
6歳の時は
同じ歳の ゲンちゃんが
鼻水垂らして 私を追いかけてきて
遊ぼう って言うのが
かわいくて かわいくて
星まつりの日に 願ったけれど
星のかけらは手に入らず。
8歳の時には
年下の ユウ君が
オネエチャン あそぼ
って 手を握りしめてくるのが
かわいくて かわいくて
星まつりの日に 願ったわ!
けれど 星のかけらは落ちてこなかった。
10歳の時には
すごーーーく年上の トムさんが
いつも 私の頭をくしゃりと撫でてくれて 優しくて 大好きだったわ
もちろん 星まつりの日に願ったわよ。
でもね 星のかけらは届かなかったわ。
だから 星まつりなんて ウソね
そう思って
しばらくの間 行かなかったわ。
…でもね。
やっぱり 来たかったの。
大好きで 愛おしくて 大切な人ができたから。
二人で 星まつりにきたわ。
その人とは 幼なじみで
長い間ずっと友達だったの。
嬉しい時 悲しい時 楽しい時 辛い時
ずっと ずっと そばに居てくれた。
当たり前すぎて 気づかなかったけれど
いつも そばで支えてくれ 励ましてくれていた。
ありがとう。
あなたの事を 好きになって とても嬉しい。
私の事を 好きになってくれて ありがとう。
このまま 永遠に 愛を誓うわ。
ずっと ずっと ずっと あなたと共に…
星降る夜に 美しく輝く星が
恋人たちのもとへ 降り注ぐ
永遠の輝きを その手に掬い
共に永遠に 歩んで行こう…
長き人生も 愛する人が居ればこそ
輝きが増していく
愛し 愛される その歓びをあなたへ