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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約3年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

最強騎士、身分を隠してパーティ付きの料理人に転職したが追放される ~戻ってきて魔物と戦ってくれと言われてももう遅い。夢は料理人なので~

作者:枯井戸
 ヴィルヘルムにガレイトあり。
 世界最大の国家、ヴィルヘルム帝国有する騎士団〝ヴィルヘルム・ナイツ〟
 その騎士団にひとりの男がいた。
 男の名はガレイト・ヴィントナーズ。
 彼は出自こそ華やかなものではなかったが、皇帝にその才を見出され、騎士団に入団。
 団内でもその才を遺憾なく発揮し、やがて、当時の団長を破り、新たな団長となった。

 そして時は流れ――戦中。
 ガレイト・ヴィントナーズは敵国の策に嵌り、行方知れずとなってしまう。
 団長を失い、戦力を大幅に削られたヴィルヘルム帝国。
 もはや敗戦必至かと思われたが、結果は帝国側の圧勝。
 その上、行方不明だったはずのガレイトの帰還が重なり、帝国内は一気に祝勝ムードに。

 ……だが、ガレイトはひとり、浮かない表情のまま。
 彼は勝利に酔いしれる人々を尻目に、一路、王の待つ玉座へ。
 そして、誰もが耳を疑うような発言をする。

「王よ! どうか私の、この誉れある騎士団を辞する愚行をお許しいただきたい!」

 ざわざわ……!
 城内にいた騎士たちだけでなく、付き人や兵たちからもどよめきが上がる。
 そんな中、玉座にて頬杖をついていたヴィルヘルム王が、口を開いた。

「……ふぅん。ちなみに、団長辞めてなにすんの?」

「りょ、料理人に、なりたい……です……!」

 人々のどよめきがさらに大きくなる。

「へぇ、コックか。いいね、素敵だね。いいよ、なっても」

 即答。
 ここで、人々のどよめきが最高潮に達する。

「あ、ありがたき幸せ……!」

 こうしてガレイトは呆気なく、世界最強の騎士団、その団長という称号を捨てた。
 彼はここより心機一転、料理人として新しい人生を歩み始めたのである。
 帝国はこの日、ガレイトの新しい門出を祝う者。
 放心する者。
 泣き崩れる者。
 軽蔑する者。
 発狂する者たちとで、混迷を極めた。

 そして、さらに時は流れ――帝国中を巻き込んだ騒動から数年後。
 ガレイトは見知らぬ国の、見知らぬ土地。
 そこの底辺冒険者たちの付き人として、こき使われていた。

 この物語は今まで剣を握り、プレートアーマーを身に纏っていた男が、包丁を握り、エプロンに着替えて、数多の食材たちと戦う(主に悪戦苦闘する)物語である。


※この物語の登場人物は基本的に全員ふざけています。
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エピソード 1 ~ 100 を表示中
騎士と料理人
元最強騎士と伝説の料理人
2021/05/01 00:00
元最強騎士の決意
2021/05/01 08:02
元最強騎士は捕まりました
2021/05/02 09:08
元最強騎士とデジャヴ
2021/05/03 08:42
就職試験
閑話 敬語
2021/05/10 10:44
アルバイターガレイト
閑話 味の好み
2021/05/12 10:07
閑話 小切手
2021/05/14 12:00
元最強騎士と穴
2021/05/16 10:27
元最強騎士の元部下の記憶
2021/05/31 10:05
閑話 吸血鬼の昔話
2021/06/27 17:01
元最強騎士、旅立ちの予感
2021/07/01 10:09
懐かしのヴィルヘルム
元最強騎士、漂流する
2021/07/16 11:01
元最強騎士と懐かしの赤毛
2021/07/20 11:03
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エピソード 1 ~ 100 を表示中
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