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第13話 村での依頼2

短めですが、切りがいいのでここまでで⋯⋯

 その後は特に何事もなく村に戻ってきた。まあ、魔物が通ったであろう道は見つけたが。


「さて、情報共有を始めるけど、私たちからでいい?」


 と、村に戻った僕らは情報共有することになった。


「ああ」


「じゃあ、始めるけどこちらは、被害者の共通点というほどのものでもないんだけど、全員森へと採集へと行っていたって情報だけだね。で、そっちはどうだった?」


「村を見回ってそこでおそらく採集へ向かうルートらしきものを見つけた。その道を進んだところ、道は狭く暗いため奇襲されたら一般人なら対応できない道だと思った。魔物が通っているであろう横道もあった。関係あるかはわからないが、その道を進んだ先に開けた場所があった。そこには高い木などがなく、祠が一つあるだけだった。こっちの情報はこれくらいだな」


「まあ、一人で森に入ったことは後で説きょ⋯⋯もとい、お話をするとして、情報はありがたいね⋯⋯」


 もとえてないよ。というか、言い方変えても意味はそのままだからな⋯⋯。悪いとは思ってますよ⋯⋯。はい。


「じゃあ、突撃するか!」


「まあ、それしかないわね⋯⋯。じゃあ、突撃しましょう」


 急すぎない!?まあ、いいけど⋯⋯。


「じゃあ行くわよ」


 そう言って、モニカは歩き出す。それにクラエスはついていく。あの口調のわりにクラエスは下なんだよな。

 まあ、僕もそれについていくのだけれども⋯⋯。


 しばらく、道を歩いて先ほどの道にたどり着いた。道を進み、獣道を歩く。先ほどの道よりもさらに狭く人が通るにも木々をかき分けながら進むしかない。さらに、足元の蔦のような植物が絡みついたきて進みづらい。


 その後も進み続け⋯⋯一つの洞窟にたどり着いた。


「さて、今から突撃するぞ!準備はいいか!」


 いや、巣の前で大声出すなよ。


「はいはい。今回はゴブリン相手だから何かしらの物音だと思うだけだろうけど、あんまり大声出さないでね」


 呆れながらモニカはそう言葉を吐いた、瞬間、洞窟の奥から影が向かってきた。それに、二人も気づいたのか臨戦態勢に移行する。

 その時、ふと違和感を感じた。ゴブリンにしては影の速度が速い。それに、今考えればあの獣道もおかしかった。なぜ、人を運ぶはずの道にツタのような植物が残る?運ぶ際に絡みついて千切れるを繰り返して蔦なんて残らないはず⋯⋯。それに、ゴブリンは小さいため人を運ぶためには引きずるしかないはずだ。人が歩くのも厳しいような道で引きずりながら移動できるか?

 それに気づいた僕は、少し姿勢を低くしナイフを構える。

 そして⋯⋯洞窟の奥から犬のような魔物が現れた。ウルフ呼ばれる魔物だ。それに驚いたモニカとクラエスは一瞬硬直する。その間に、ウルフは距離を詰める。一瞬の硬直とはいえ、足の速いウルフにとっては十分な時間だろう。ある程度近づいてきたところで、ナイフを投擲する。ナイフはウルフの頭へと突き刺さる。その痛みにウルフはもだえるように暴れる。今までの間に、体制を立て直したクラエスが大剣で一閃する。首を落とされウルフはそのまま動かなくなった。


「はぁー。危なかったぁ。まあ、気を取り直してっと」


 モニカはそう言って、一息吐いたのちに


「とりあえずここは、ウルフの巣っぽいわね。どちらにせよ、殲滅かな。放っておいたら危険だし」


「とのことなので、突撃するぞ!刹那!ああ、あとさっきはありがとな!」


 前半だけ敬語なのはどうなの?

 心の中でそんな突込みを入れつつ、


「ああ、わかった」


 と返す。


「じゃあ、行こうか。今度は不覚を取らないと思うけど⋯⋯まあ、ありがと」


 ツンデレだろうか?

 まあ、そんなことは置いておいて、僕も歩き始めた二人についていく。


 まあ、その後は特に何事もなかった。クラエスが大剣でウルフの首をはねて、モニカが杖でウルフの頭をつぶす。正直かなりグロテスクだ⋯⋯。僕?僕は特になんもしてないんだが⋯⋯だって、近づいてきたウルフはすぐ、頭の原型がなくなってるから仕方ないと思う。うん。仕方ない。


 ひとまず、村に帰ってきたところでモニカが


「さてと、ゴブリンの調査を再開しようかと思うんだけど、異論がある人!」


と、意見を聞く。この時点でお察しだと思うのですが、ここで異論を出せる勇者はいません。情けないことですが⋯⋯。


「じゃあ、さっそくと言いたいんだけど⋯⋯もう日が落ちてきたし、情報収集だけして殲滅は明日にしましょう。メンバーはさっきと同じでいいわね?」


というわけで情報収集をすることに⋯⋯。ちなみに宿なんてこんな村にないとおっしゃっていたので村長の家に泊めていただけることになりました。ありがたいです。


 情報収集を行った後、村長の家に集まって、情報確認をすることになった。


「とりあえず、情報確認をしましょう」


という一言によって。当然のことだし、もうふざけるのはこれくらいにしよう。とまあ、情報確認を行った。情報といっても、まったくめぼしい情報はないが。新しい情報も、山に採集に行く道はあれしかないってことくらいか。


 その後は明日の予定を確認して僕は眠りにつくのだった。

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