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九課 你不能自己去买吗?

九課 你不能自己去买吗?


 王子涵は風邪をひいた。熱が出て、咳も出て、関節も痛い。

 お金も給料日前で残っておらず、冷蔵庫には酒以外にしゃぶしゃぶ用のゴマだれしか入っていない。

 常備している物を探すと、中華麺(乾麺タイプ)と麻婆豆腐の素が出てきた。

“没办法”

 王子涵は小鈴を頼ることにした。しかし平日の昼間なので仕事中で、行けても夜だと言われた。

“给我买一些食品回来啊”

“你不能自己去买吗?”

“我不舒服,不能去买东西。而且我没有钱”

“现在你家里有什么食品?”

 ため息の後に小鈴は聞いてくる。王子涵は家にある材料を伝えた。

“那,你做担担面呢?”

“担担面啊?”

“麻婆豆腐的原料加入开水做成汤,煮面后放入这杯汤,最后加芝麻调料,担担面就做成了”

 気乗りしなかったが、選択肢はないように思えた。

“过一会儿我去你家,你忍耐一下吧”

“好好好,一会儿见”

 王子涵は電話を切って、言われた通りに作った。それらしい物が出来た。

 食べると体があったまる。少し汗もかいて部屋着を変えた。変えるとリフレッシュして、すんなり寝付けた。


 目を覚ますと夜になっていて、食べてそのままにしていた担々麺がテーブルから消えていた。

 キッチンに行ってみると食器が置いてある。すでに綺麗に洗われていて、確実に誰か来た。小鈴が洗ってくれたのだろう。

 冷蔵庫を確認すると二、三日はこもれるくらいの食材と清涼飲料水の類が入っている。

 小鈴は良い仕事をしてくれた。

 そう思ったとき、インターホンが鳴った。応対に出ると小鈴がいた。

“我来探病了”

 王子涵は風邪ではない寒気に襲われた。


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