表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/15

二課 谢谢

二課 谢谢


 会社で同期の張偉とランチに行った。和定食がメインの食堂で私の行きつけだ。

 店にある小さな黒板には限定メニューとして、青魚とイカの海鮮丼が書かれていた。私は限定に弱い。張偉もである。

 二人ともが海鮮丼を注文すると、店員は半笑いで材料が一人分しかないと言ってきた。半笑いで言われたのも注意したいところだが、昼休みは短い。張偉とどちらが譲るかでもめた。同期なので相手の泣き所を分かっている。とりあえず小鈴との不倫を突きつけてみた。張偉はあっさりと海鮮丼を譲ってくれた。私はイヤミったらしく、

“谢谢你”

と言った。

 張偉は不満タラタラだったが、おとなしく生姜焼き定食を頼んだ。

 昼食を済ませた私達は会社に戻り、午後の仕事に臨む。

 残業をして、家路につき、家でリラックス。そして就寝……できなかった。猛烈な痛みと吐き気に襲われたのだ。のたうちまわった私は我慢しきれずに救急車を呼んだ。

 アニサキスだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ