十五課 我爱你爱得很深
十五課 我爱你爱得很深
卒業式を終えて一旦家に帰った李浩然は、再び学校にやって来た。学校の裏にある桜の木の下に吉田から呼び出されたのだ。
そこはよく生徒達が告白の場所として使っていたところで、李は過去何度も来たことがあった。しかし父の事件以降、ここに来たことはない。人の評価とは、自分とは関係のないところであっさりと変わってしまうものである。
桜の木の下には卒業式の時のまま袴を履いた吉田がいた。
“嗨,吉田”
吉田は李を見て緊張していく。何度も似たような感情の流れを見ているので、李には何の感慨もない。
“小李,谢谢你来到这儿”
“嗯”
目を潤ませて人の前に立つ。李は久しくやっていない。徐文蘭は元気だろうか?
そんな感慨に浸っていると、吉田は話し出した。
“祝贺你毕业了。你上的中学是和我一样的吧”
“嗯”
“请和我交往吧!”
唐突に核心に詰め寄って来た。告白は二度目のはずなのに、同じ相手なのに慣れないようだ。
それでも李の答えは決まっている。
“对不起”
この一言でこの前は終わった。だが今回は違った。
“我爱你爱得深”
“我不爱你。我有喜欢的人”
“是徐文兰吧”
李は頷いた。
“我的感情不会变”
“我会让你改变的。敬请期待”
吉田は笑顔で去っていった。無理してるのは李にも分かったが、同情でイエスという案件でもないのだ。
“对不起”
そう独り言を言って李も帰ろうとしたら、別の袴女子が桜の下に来た。
“小李,你来了”
驚いてスマホをチェックすると彼女が李を桜の木の下に呼び出しているメッセージが目に入る。そして来るまで待っているという文言が。
無下にも出来ず、李はきっちり二人目の告白を受け、断った。