十三課 我再次成为专务了
十三課 我再次成为专务了
“今天的晚饭是寿喜烧。而且用的是和牛”
“太好了! 我真有口福”
山田は朝から気分が高揚した。山田の家では和牛のすき焼きなんて出たことはないのだ。良くて輸入牛の切り落とし肉で、もっと悪い時は牛ですらない。
だから和牛はすごいのだ。テンションが上がるのだ。
大好きな彼女を置き去りににして学校から帰ってしまうほどに。
当然のことながら怒られるが、山田は和牛への期待をありったけの熱量で語った。電話だったので、その声に込められた暑苦しいほどの熱量は本物だとマリアは理解した。
“没办法呀。只有今天可以呀”
“嗯,谢谢你”
初めての仲違いはこうして終わった。
家族が揃った。普段は使わないカセットコンロと土鍋が食卓の中心にある。
“爸爸,今天我们的晚饭为什么是寿喜烧?”
山田は父に尋ねた。
“因为我再次成为专务了”
山田の父は胸を張った。
“涨工资了呀!”
給料が上がるイコール山田の食べたい物を食べられる確率が上がるということだ。また山田のテンションが上がる。
すき焼きは割り下で食べる関東風で、おいしそうだ。
父親が食べ、母親が食べ、山田が箸をつけようしたした時、インターホンが鳴った。
李が母親に連れられてやって来た。これから李の母親が働きに出るので、預かってくれとのことだった。
いつものことなので今日だけ断るわけにもいかず、李もすき焼きを食べることになった。
“真倒霉”
食べられる和牛が減って山田はテンションが下がった。そして別の仲違いが始まる。