パンくわえた美少女とぶち当たる、ラブストーリ ネタ
ツッコミ「はいどーも」
ボケ 携帯ゲームをしている。
ツッコミ「ちょっと、舞台上なんだから、こんな時くらいゲーム止めなさいよ」
ボケ「お前、食事の時ケータイいじんなって言うタイプだろ」
ツッコミ「だとしたら、何よ」
ボケ「食事中は失礼とか、舞台の上とか、あやふやな理由で人の行動を束縛すんなや、殺すぞ」
ツッコミ「最近の、切れる若者の典型的なやつや、もう関わるの止めよ」
ボケ「思い付いた」(突然大声)
ボケ「道のかどで、美少女とぶち当たるラブストーリ、やりたい」
ツッコミ「ぶち当たるのは、あかんのちゃう?」
ボケ「お前美少女役やれや」
ツッコミ「めっちゃ強引やわ、まあ良いよ」
ツッコミ「あー遅刻しちゃう、急がなくちゃ!!キャッ」
ボケ「おい、おかしいやろ」
ツッコミ「何もおかしないやろ、最高の演技やん」
ボケ「何でパンをくわえた美少女が、そんなハキハキ喋られるねん、もっと、モゴモゴなるやろがい。リアリティー肌で感じろや、頭もまわさんかい、一言ったら二しかわからんやつは、俺の相方から除外するからな」
ツッコミ「厳しすぎワロタ」
ボケ「さあ、続きするぞ」
ツッコミ「モゴモゴ、もご、モゴモゴ、キャッ」かどで、ぶつかる。口からパンが落ちる
ボケ「お嬢さん、大丈夫ですか?」
ツッコミ「あっはい、大丈夫です、ありがとうご――」
ボケ、話途中で割り込み、大慌てでパンを拾い「――落ちたパンが菌にやられる!! 十秒ルールなら、まだいけます、お嬢さん、さあ、食べてください」パンをツッコミの口に入れようとする。
ツッコミ「ちょっと待て、いや、いや、ちょい待てや!!」
ボケ「なんやねん、良いところやのに」
ツッコミ「落ちたパン食べさせてくるやつと、ラブストーリ始めるの無理やで」
ボケ「どんくらい、無理なん?」
ツッコミ「ぶつかった男が、まさはるでも、無理や」
ボケ「まさはる? 福山まさはる、のこと?」
ツッコミ「そうや」
ボケ「まさはる無理なら、ちょいとキツいな、やり方変えるわ」
ツッコミ「モゴモゴ、もご、モゴモゴ」かどでぶつかる、パン落とす。
ボケ「お嬢さん、大丈夫ですか?」
ツッコミ「あっはい、大丈夫です、ありがとうご――」
ボケ「――十秒ルール、まだ行ける!!」ボケがパンをくわえる。
ツッコミ「ちょっと待て」
ボケ「モゴモゴ」手を広げて、首をかしげる
ツッコミ「役に入り込んで、モゴモゴなってる、すごいな、これがリアリティーの、追求か」
ボケ 首を大きく上下に振り頷く。
ツッコミ「これが邪魔なんやな」口からパンを引き抜く動作。
ボケ「おい、まだ食べてたのに」
ツッコミ「何で、美少女の口から落としたパンくわえたんや」
ボケ「もったいないやろがい」
ツッコミ「口から落としたパン、いきなり口にくわえる男と、ラブストーリ始めれる美少女おらんで、無理や」
ボケ「どんくらい無理なん?」
ツッコミ「南海キャンディーズの山ちゃんと、女優さんが結婚するくらい無理や」
ボケ「それ、わりと可能性あるやん」
ツッコミ「まあ、とりあえず食べない方向のが確率上がるで」
ボケ「わかった、落とした食パンに手をつけるのはやめる」
ツッコミ「モゴモゴ、モゴ」角でぶつかる、食パン落とす。
ボケ「大丈夫ですか、お嬢さん」
ツッコミ「あっ、大丈夫です。ありがとうございます」
ボケ「あっ、膝を擦りむいてらっしゃる、治療しましょう」
ツッコミ「治療?そんな、大丈夫です」
ボケ「ほら、膝を出して、ここに包帯と、消毒液と、キズパワーパッドがありますから」
ツッコミ「うわー、凄い準備万端」
ボケ 治療の演技、「よし、これで大丈夫です」
ツッコミ 「ありがとうございます」
ボケ 「あの、こんな時に何ですけど、連絡先教えて貰えませんか」
ツッコミ 「えっと……すみません顔がタイプじゃないので」
ボケ ツッコミ「……世の中無慈悲なり」