1 魔王様との出会い
思い付きの投稿ばかりですみません・・・なんか、年上ヒロインが書きたい気分なんですよ・・・
「あなた・・・私が怖くないの?」
目の前の美女は驚いたようにそう聞いてきた。
神秘的な銀色の長い髪と、真っ赤な瞳・・・肌は透き通るように白く、黒いドレスをその身纏っている姿はまさに美の化身と言わざるえないだろう。
人外的な美しさの彼女・・・いや、事実彼女は人間ではない。
彼女は・・・
「魔王である私を前にしてその落着き・・・あなた村人に生け贄にされたんでしょ?」
そう・・・彼女は魔王。
文字通りの意味で魔物と呼ばれる生物の頂点・・・魔族と呼ばれる人間ではない生き物なのだ。
そして、俺はその魔王への供物として村から選ばれたはみ出しもの・・・
「怖くない訳ではないですよ。ただ・・・魔王様が綺麗で見とれてただけです」
「綺麗?私が?」
驚いたような表情の魔王様。
そんなにおかしなこと言ったかな?
「はい。俺にはあんまり美的センスはないかもですが・・・そんな俺から見ても魔王様は綺麗です」
「そう・・・ふふ・・・気に入ったわ!名前を聞かせてくれる?」
「リカルドです。魔王様」
「そう・・・ねぇリカルド。あなた私のものにならない?」
異なことを言う魔王様に俺は首を傾げて聞いた。
「生け贄として・・・という意味ならすでに俺は魔王様のものじゃないんですか?」
「そうじゃないわ。そうね・・・とりあえず私の所有物として扱っても問題ないわね?」
それに対して俺は・・・
「元より、どこにも行き場のない身ですから・・・どうぞご自由に」
「本当に面白いわ・・・それなら、リカルド。あなたは今日から私の物よ」
「はい。魔王様」
これが俺、リカルドと・・・・魔王様とのファーストコンタクトだった。