詩集「日和心地」
思いつきの詩です。
「天気予報」
あーー、やんやん
明日に晴れたなら
俺は澄んだ心になってやる
あーー、どんどん
明日が曇ったら
俺は重い脚を引きずってやる
あーー、しゃかしゃか
明日の雨には
俺は部屋の隅で祈ってやる
晴れればいい。テレビやラジオのお告げに一喜一憂してやる。仰いでやらぁ。俯いてやらぁ。
晴れればいい。俺の心の天気予報は誰がしてやらぁ
俺がしてやらぁ、俺が決めてやらぁ
雨のち曇りのち晴れ。澄んだ心になってやらぁ。
なってやらぁ。なってやらぁ。なってやらぁーー
「あまのじゃく」
放っておいちゃくんねえか
お前の不器用な飯は美味いが
なんだか呑み込めない
草臥れたアリンコが蜂蜜に沈むようなんだ
構っちゃくんねえか
俺ヒトリなんかじゃ中々いい遊びが無い
広い部屋は寝転ぶにはいいんだが
腹ん中までカラッポなんじゃ仕方が無い
一緒にいちゃくれねえか
冷たくなったお前に言う
温もりをもう一度くんねえか
動けないお前に言う
祈ってみる
このまん丸いドッカでカクカクの俺は
ヒトリじゃなんだかヘソまで曲げちまってやがる
迎えには来なくていい
心配はしなくていい
俺ぁヒトリのあまのじゃく
クヨクヨと後悔しても
ガハハとお天気笑っても
俺ぁヒトリのあまのじゃく
「昼寝」
ワイワイガヤガヤ
楽しい川の水面のようだ
さらさらすうすう
浜を撫でる風にように爽快で
さあて、起きよう
ここはきっと、楽しいんだろう
瞳に映る夢幻
いつかは見据えよう
ここには、いつもーー