表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/33

18.えっ!おちんちん取っちゃうの?

18.えっ!おちんちん取っちゃうの?


 ボクのエサ箱には水とカリカリが常においてある。あとは1日に何度か缶詰を出してくれる。水はお椀に入れておいてくれているのだけれど、どうせ飲むのなら、新鮮な水がいい。

 と、いうわけで、ミーニャさんもそうだったらしいけれど、お風呂場や洗面所の蛇口から垂れている雫がとても魅力的に思えるんだ。実際、それをちびちび舐めるのがたまらないんだ。

 ところが、お風呂場や洗面所をドアが開いていると寒いからって冬の間はいつも閉められているの。たまに、誰かが洗面所に行ったときにボクはこっそり中に入るんだ。洗面所はお水だけじゃなくて、洗濯物カゴに洗濯物がいっぱい溜まっていると、その上がとても居心地のいいベッドみたいで居眠りするのにちょうどいいんだ。


 桂子さんが洗面所で顔を洗っている隙にボクは洗濯カゴに飛び移り、洗濯物にうずまってつい、寝ちゃったんだ。桂子さんはボクが来たことにかが付かないで顔を洗い終わると、ドアを閉めて出て行っちゃった。まあいいけど…。

 ところが、急におしっこがしたくなっちゃったんだ。だけど、ドアが閉まっていてトイレに行けない。仕方がないのでマットの上にしちゃった…。

 しばらくすると、桂子さんはボクが見当たらないので「パルさんどこ?」ってボクを探しだしたんだ。

「ニャー」ボクはここだよ!

 桂子さんはすぐに気が付いてドアを開けてくれた。

「いつの間に入っちゃったの…」

 ドアが開いたのと同時にボクはとっととそこを出たんだ。だけど、桂子さんは気が付いちゃったみたい。

「なんか臭いわね」

 怒られるかなあ…。でも、桂子さんは怒らなかったよ。自分が閉じ込めちゃったのが悪いって。でもね、他のみんなはボクが臭い付けをしたんだって言うんだ。ひどいよ。そして、桂子さんと菫ちゃんが相談してボクを汚病院に連れて行くことにしたみたい。ボク、病気じゃないのに!

「仕方ないね。いつかは通る道よ」

「おちんちん取っちゃったらパルさん、オカマになっちゃうね」

 えーっ!







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ