18.えっ!おちんちん取っちゃうの?
18.えっ!おちんちん取っちゃうの?
ボクのエサ箱には水とカリカリが常においてある。あとは1日に何度か缶詰を出してくれる。水はお椀に入れておいてくれているのだけれど、どうせ飲むのなら、新鮮な水がいい。
と、いうわけで、ミーニャさんもそうだったらしいけれど、お風呂場や洗面所の蛇口から垂れている雫がとても魅力的に思えるんだ。実際、それをちびちび舐めるのがたまらないんだ。
ところが、お風呂場や洗面所をドアが開いていると寒いからって冬の間はいつも閉められているの。たまに、誰かが洗面所に行ったときにボクはこっそり中に入るんだ。洗面所はお水だけじゃなくて、洗濯物カゴに洗濯物がいっぱい溜まっていると、その上がとても居心地のいいベッドみたいで居眠りするのにちょうどいいんだ。
桂子さんが洗面所で顔を洗っている隙にボクは洗濯カゴに飛び移り、洗濯物にうずまってつい、寝ちゃったんだ。桂子さんはボクが来たことにかが付かないで顔を洗い終わると、ドアを閉めて出て行っちゃった。まあいいけど…。
ところが、急におしっこがしたくなっちゃったんだ。だけど、ドアが閉まっていてトイレに行けない。仕方がないのでマットの上にしちゃった…。
しばらくすると、桂子さんはボクが見当たらないので「パルさんどこ?」ってボクを探しだしたんだ。
「ニャー」ボクはここだよ!
桂子さんはすぐに気が付いてドアを開けてくれた。
「いつの間に入っちゃったの…」
ドアが開いたのと同時にボクはとっととそこを出たんだ。だけど、桂子さんは気が付いちゃったみたい。
「なんか臭いわね」
怒られるかなあ…。でも、桂子さんは怒らなかったよ。自分が閉じ込めちゃったのが悪いって。でもね、他のみんなはボクが臭い付けをしたんだって言うんだ。ひどいよ。そして、桂子さんと菫ちゃんが相談してボクを汚病院に連れて行くことにしたみたい。ボク、病気じゃないのに!
「仕方ないね。いつかは通る道よ」
「おちんちん取っちゃったらパルさん、オカマになっちゃうね」
えーっ!